2017/07/30 のログ
ご案内:「第二器楽同好会・サマーコンサート後の部室」に美澄 蘭さんが現れました。
美澄 蘭 > 夕方、楽器の運搬と片付けを終えたメンバーが一息ついたところで…

『みんな、お疲れ様!』

演奏会を締めくくる、部長の挨拶が始まった。
蘭も、部長の方に視線を向ける。

美澄 蘭 > 『演奏会の運営についても、演奏の内容にしても、皆それぞれ反省や感想はあると思います。
…ですが!今は無事演奏会が終わり、こうして片付けが終わったことを喜び、お互い労うとしましょう!』

準備に随分ばたばたした。疲労は、ないと言ったら嘘になる。
…けれど、こうしてみんなで協力して演奏会を作り上げ、且つやりきった…演奏しきった充実感で、部長をはじめ、メンバーの顔は満足感で溢れていた。

美澄 蘭 > 『…と、いうわけで!』

ここで、部長の笑顔が悪戯っ気に溢れたものになる。

『歓楽街のカラオケで19時から打ち上げです!
未成年者が主体なのでお酒は出ないようにしてありますが、打ち上げ参加者は打ち上げから無事に帰るまでが演奏会なので、羽目を外し過ぎない程度に楽しみましょう!
集合時間も厳守で!』

「お酒は出ない」の言葉に、一部メンバーが冗談で「えー」と不満の声を上げるが、黙殺された。

『「はーい!」』

メンバーの返事が、元気に重なった。
その中には、蘭の声もある。

美澄 蘭 > 学園生活も、もう折り返した。
大学に入れば、それはそれで学生生活は続くけれど…きっと、こういう多様さは、だいぶ影を潜めてしまうから。
だから、蘭は学業やらに差し支えない範囲で、今年は人間関係をより楽しむことにしたのだ。
打ち上げに参加する決意をしたのも、そのためである。

『こういう集まりだから、カラオケはみんな趣味に走るよー?』

なんて言われたのも、その決意を大分後押ししていたりはするが。

美澄 蘭 > 『美澄さん、行こっ。この時期の歓楽街って混み合うから、時間は余裕みた方が良いし』

ピアノ仲間のメンバーが、声をかける。

「…ええ!」

蘭は、少女らしい天真爛漫さでその声に答え、メンバーと一緒に歓楽街に向かっていった。

ご案内:「第二器楽同好会・サマーコンサート後の部室」から美澄 蘭さんが去りました。