2015/06/28 のログ
ご案内:「潜入作戦」に月陰ミツキさんが現れました。
月陰ミツキ >  「ここが……大人の遊び場ね……」

 ミツキは今大人なホテルの前に来ていた。
といっても男と宜しくヤろうと言う訳ではないし、かといって相手が女性という訳でもない。

かといってココがどんな場所か解らないような娘という訳でも無かった。

月陰ミツキ >  「慎重に……慎重に……」

 彼女は人狼であり、普通の人間とは比べ物にならない身体能力と五感を持ち、ひとたび変化を全開にすれば犬の振りだって容易な存在だ……。

 そんな彼女が何をしに来たかというと、「大人なホテルの探検」と「大人の社会見学」である。

 荷物は必要最低限しか持ってきていないし、既にそれは深夜の駅の100円ロッカーに服ごと全部片づけてある。

 彼女の聴覚を用いれば本気を出せば周囲に人が居るか居ないかは判断が着くので、公共の場で人型のまま全裸になる位余裕で行うことが出来る。

『とはいえ恥ずかしかったけどねぇ……』 

 そう胸の内で呟く。何時でも獣の振りを出来る様にするためとはいえ、大人のホテルを全裸で行動するのだ。この程度で恥かしがっていては好奇心は満たせない。

月陰ミツキ >  気配を極限まで消してホテル内に侵入する。
 個室利用時に金を払うシステムなので、内部侵入自体は法的にも潜入方法的にもほぼ問題は無い。
 こんなホテルである以上他にも全裸でジュース位買うものもいるだろう。

 それでも極力気配を消して奥へ奥へと進んでいく。

月陰ミツキ >  「ココに……居る!」

 やがて激しいパンパンという音と共に、獣のうめき声のような声が聞こえてくる一室の前まで来る事が出来た。

 もちろんこのドアを堂々と開け放って中に侵入する訳にはいかないし、そもそも鍵がかかっているだろうから不可能だろう。

 ミツキはさっと隣の部屋を見ると、そこは空室らしくドアが空いていた……。

 聴覚を全開にすれば人など居ない事は容易に解るその部屋へと滑り込む。

「とりあえずしばらくは大丈夫ね……」

 部屋の電気を触るも反応が無い、使用予定が無い証拠と言えるだろう……。

 そしてミツキはしばらく聞き耳をたて続けた。

月陰ミツキ > ……

「さすがにドキドキするわね……」

 隣から響く音や声だけでは無い……この部屋からは日常ではまず関わる機会が無いであろう濃厚な淫臭が漂っていた。

 狼の嗅覚に訴えてくるそれらの匂いが、フェロモンが彼女の人間に近い脳にダイレクトに刺激を与えていく……。

月陰ミツキ >  ちゅ……ぴちょん……。

 全裸の彼女のそこから水音が響いて、彼女の思考を引き戻す。

「危ない危ない……まだ大人の行為の社会見学は終わってないわ」

 思春期がこの程度で満足してたまるかってんだ……そう考えながらこぶしを握り除く方法を考える。

 「やはり窓伝いかしら」

 この窓から出て、隣の部屋窓から中をのぞき見れば良い。
見るときは狼に変化していれば万が一見つかっても笑い話で終わらせるだろう。

月陰ミツキ >  「案外広いわね」

 窓から外を見てみれば、小さな梯子と壁伝いに移動できるスペースが在る。恐らくは火災対策なのだろう。

 その道を一歩ずつ狼へと変化したミツキが歩いていく。

そっと中を覗いてみれば、大運動会が繰り広げられていた。

月陰ミツキ >  ミツキの視界から見て、女が左側を正面にするように、男が後ろから責めるように……。

 『うわ……アレがいわゆるメスの顔なのね』

 水音は激しく、直接漏れ出してくる強烈な淫臭にミツキの精神もギリギリではあるが、一通りソレを見学するとスゴスゴと元の空き室へと戻っていくミツキであった。

月陰ミツキ >  人型に戻ったミツキの顔は紅潮している。

 ふと下を見てみれば、膝近くまで液が垂れており自分が何をどう感じたかを如実に物語っていた。

 「全裸で人の行為見て発情してるとか……」

 言葉にすれば冷静になれるかと思い口にしてみたが……逆効果だったようである。

 暫くその部屋からは あー やら うぅ……等の声が響く。

 ややあって少し冷静になったミツキ……今度は脱出のターンだろう。

 学園の一部の先生等はご休憩が大好きだという噂だし、一人でこのような場所にいるのが見つかったら……全裸であることを追及されたら大変な事になってしまう。

 色々考えるのはかえってからで良いだろう。
そう結論付けてきた時と同じように気配を消して部屋を出る。

 聴覚を最大に働かせ、狼へと変化しつつも急いでホテルの出入り口へと向かう。

 人間系魔族系なら騙せるだろうが、獣人系の相手であれば存在を看破されかねないからだ。

月陰ミツキ >  何とかホテルを脱出すると、駅へと移動する。

 夜の風を浴びて幾分冷静になりながら駅へとたどり着くと、急いでロッカーから服を取り出しなんとか着てベンチへと座り込んだミツキであった。

 「ふー……なんだか、リア充ってやっぱり凄いわね……」

 こんな場所で一人濡らしてる人狼よりははるかに充実しているだろう。

月陰ミツキ >  そして自室へと戻り終えたミツキであったがまだまだ寝れそうに無かった。

 幸い自室は一人部屋なので誰かの迷惑になる事も無いだろう。

月陰ミツキ >  愛用のベッドに座ると、そっと陰部に手を伸ばす……。

「んんっ……あぁふ」

 ソコの表面を静かに撫で回すと、倍する量の液体が滴り思わず声が漏れてしまう。

 胸元さえも何時もと違い甘い刺激を訴え続けており、そこを弄れば胸から脳へと劈くような快楽の波が訪れては引いていく。

月陰ミツキ > 「んぅ……レロ……ちゅる……ずず……」
『くちゅぐしゅ……じゅじゅっじゅじゅっ』

 気づけば、胸を弄っていた左手をしゃぶっていた。

 右手はより一層激しく水音をたてながら陰部を刺激している。
 目の前にホテルで見た光景が、鼻の中にホテルでかいだ匂いがよみがえっていた。

 特に匂いだ……あの淫らで嗅いだ事が無い匂い……。イヤらしい……匂い。

 全部アレの所為だ……私がエロいんじゃない……だってまだ生娘だし。

月陰ミツキ >  必死で責任転嫁しながらも、頭の片隅では気づいている。

原因は何であれ、コレは自分の中から出てきた欲望なのだと……。

 自分がハシタナイのか、自分が知らないだけで皆している事なのか……それすらも判らないながらに、自分が後戻りできない扉を開いてしまった事だけは解っていた。

月陰ミツキ >  そしてミツキは……ミツキは……

その時を迎えた。

「んぅううっ!!」

「はぁ……はぁ……凄い……よう」

 暫く焦点の合わない瞳で天井を見上げていたが……暫くしてシャワーの水音がミツキの部屋から響き始めた。

ご案内:「潜入作戦」から月陰ミツキさんが去りました。