2015/07/16 のログ
ご案内:「落第街 地下 とても暗い部屋」に雨宮 雫さんが現れました。
ご案内:「落第街 地下 とても暗い部屋」に佐伯貴子さんが現れました。
雨宮 雫 > この部屋には出入り口がない、用意したモノがそれを必要としないから。

あるのは部屋の隅に掘られた溝から続いた片隅にある小さな穴だけだ。
赤黒く汚れた溝は、ここが何をする部屋なのかを理解する一助になるだろう。確認する暇があればだが。

部屋の真ん中に置かれた細長い机の上に置かれたランプだけが、唯一の灯りだがとても壁まで照らすには至っていない。

照らしてくれるのは、周囲に置かれた外科手術に使うような道具の数々と、何に使うのかも分からない色をした粉や、符や、蝋燭と。

診察台の上に、全裸で置かれた少女だけだ。

佐伯貴子 > (何も身につけぬまま診察台の上に寝かされている)
む…
(かすかだが意識は戻った)
(やはり天国ではない)
(暗くて何もかもがよく見えない)
(何をされるのだろうか)
(陵辱だけが目的なら受け入れよう)
(しかし――そうではないだろう)
くっ…
(風紀委員であれば狙われないだろうという自分の迂闊さを呪った)

雨宮 雫 > 「―…………」

漏らした声の後に、目の前に真っ黒いローブとフードで全身を隠した姿が立った。

何を言うでもなく、白い手が机の上に置かれた注射器を手に取った。

手馴れた手つきでその横にあったアンプルから薬品を吸い上げているのが見える。

佐伯貴子 > こんな…ことを…
(こんなことをして風紀委員が黙っていると思うのか?)
(いつもの調子でそう言おうとした)
(無駄だろう)
(それを承知でやっているのだろう)
(動けない)
(出来るのは自分を呪うことだけだ)

雨宮 雫 > 「―――……--- ……」

その声に少しだけ、はっ という笑うような吐息と共にフードが揺れた。
薬品を吸い上げた注射器を片手に佐伯に近づくと、首筋へと針先を近づけていく。

反対の手で首筋をそっと撫で、位置を確かめるとすぐに突き刺さす。

チクっとした感覚の後に、冷たい薬品の流れ込むのを感じられるだろうか?

佐伯貴子 > (注射器の痛みを感じる)
(何らかの薬物だろう)
(それよりも先ほどの麻痺毒が効いていてどうしようもないのだが)
(何のための薬品なのだろうか?)

雨宮 雫 > 「―――ふふ。」

今度はハッキリとした微かな笑い声。
さて、佐伯は薬に耐性があるだろうか?特に意識を曖昧にするような薬の類をやったことはあるだろうか?

注射器を使い終わると、それを机に戻し、少し時間を置いて効果の程を確認しながら次の……長い、長い針を何本も手に取った。

佐伯貴子 > (幼少の頃から実験体であった)
(ある程度の薬物耐性はあるものの、薬が全く効かないというわけでもない)
(意識が混濁していく)
(必死に理性にすがりつくので精一杯だ)

雨宮 雫 > 「ん………………」

顔を見て、目の瞳孔を見て、呼吸を見て、薬の効果を認識する。
青白い手で佐伯の首を、胸を、腹を、太ももをゆっくりと撫でていく。指先で何かを探すようにゆっくり、何度も何度も往復する手が体を這う。

時折、少し強く指が押したりなどしつつ。

「      ん、ん。」

そして、用意した長い長い針を持ち上げる。

佐伯貴子 > (瞳孔は開いている)
(身体を撫でられる手にも無反応だ)
(かろうじて意識の欠片が残っているかどうか)
(意識的にも無意識的にも反応はない)

雨宮 雫 > 肌に向けて針を立てて。
迷いも遠慮もない動作で佐伯の体に針を突き刺していく。

触診して確かめた経路、気の通り道を貫いて体を支配するための下地にするのだ。

首に、胸に、腹に、下腹に、腕に、何本も針を突き立てて押し込んでいく。

押し込まれた針に篭められた呪力が佐伯の体を巡るように……これから施すコトを受け入れるように。

佐伯貴子 > (東洋医術に触れた経験はない)
(いや、東洋魔術だろうか)
(突き刺される針はまるで標本のように自分を診察台に貼り付けていく)
(意識はないので痛みもない)
(なにかされている…ということくらいはわかっているだろうか)
(呪力は身体を巡っていく)

雨宮 雫 > 針を使い終えると、次に紫色をした蝋燭を手にとって。
ふっと吹いた吐息が、火を灯す。

ぼんやりした灯りを佐伯の前に翳し、芯に練り込まれた仙薬から薫る香を吸わせながら耳元に顔を寄せていく。

「――――啄。
  邪気来臨、毒鬼蠱招、依家入些、不速之客毫不客氣地揮舞著他們手中的鋤頭―――」

唱える声が術を成す。
薬で緩ませ、流し込んだ呪力で開かせた意識に毒を注ぐ。
意識の奥底までトロトロと注ぎ、そこで芽吹かせて縛り付ける呪いに似た洗脳。

声の主、術者に服従を仕込む。
連れ去った相手にまず最初にやるべきことだ。

佐伯貴子 > (全く耐性がない呪術である)
(なすがまま、意識は変化し洗脳されていく)
(服従――黒フードの人物に対する服従心が芽生えていく)
(反抗心などは浮かんでこない)
(身体を作り替えられるように意識が作り替えられていく)

雨宮 雫 > 「子為六陰女便欲將其生祭―――
   吸佑土為保妻子飄紅性命―――」

言葉を続けながら、診察台を倒していく。
床に水平になるように、ゆっくり倒していく。

そうして蝋燭を佐伯の肩の上に。
タラタラと蝋を垂らしてから、それを押し付けるようにして固定する。

これで燃え尽きるまで薬の香りを漂わせるだろう。

開いた手にはよく研がれ磨かれたメス―――

「痛くない、痛くないからね?」

そう言いながら、胸の下の方、腹部のやや上部分を指でなぞって   刃を滑らせていこうとするのだ。

佐伯貴子 > (診察台が水平になれば針の刺さった裸体が手術前のように晒されるだろう)
(蝋を垂らされても熱さを感じない)
(混濁した意識の中、黒フードの人物に対する信頼だけがある)
(メスを喜んで受け入れる)

雨宮 雫 > すっと刃を入れて下へ引く。
溢れた鮮血を少し指先につけて、口に運ぶ。

「あぁ、綺麗な赤い血だね――――これは、いい体だね。」

一つ、頷く動作をして。
机にあった青い粉、これも仙薬の一種だが、を両手につけて。

青くなった指を開いた腹の中へと入れようとしている。

「中、触らせてね?大丈夫、優しくするから    だね、だね。」

佐伯貴子 > (未だ混濁している意識の中、健康体を褒められれば嬉しさがある)
(たとえ内臓を触られようと)
(心臓を取り出されようと喜ぶだろう)
(聞こえる語尾には聞き覚えがあるはずだった)
(しかしそれは些細な問題だ)

雨宮 雫 > 柔らかく、胃に触れて、青い粉を塗るようになぞりながら下へ、腸に、肝臓に触れていく。

肋骨を内側から擦って  クチャ、グチャ と肉を弄ぶ音と共に指を動かす。

「病気とかもないね、大事にしないとだね? ふ、けひひ。」

最後にもう一度肝臓に触れると、少しだけ  指を押し込んで ぐるり と抉り取る。

佐伯貴子 > (幸い、多種の薬剤や術のお陰で痛みを感じることはなかった)
(むしろ内臓を触るだけで病気の有無を診断できる相手に敬意を抱くほどだ)
(肝臓をえぐられてもそれは深い目的があってのことだろう)
(この体が相手の役に立つことが嬉しい)

雨宮 雫 > 抉り出した肝臓組織を顔の前で眺めて、大事に机にあった壷の中へと仕舞いこむ。

青い粉に血止めの効果でもあるのか、ダイレクトに傷つけたにしては出欠は少なかった。
だから、また指を佐伯の腹の中へと向かわせる。

「今日は、体の中を頂戴、ね?
 ちゃんと治して、綺麗に戻してあげるから……跡なんか絶対に残さないからね?」


"だから、いいよね"


そう言いながら体を切り開き、指で千切り取って を繰り返す。
殺さないよう、血を流し過ぎないよう、丁寧に優しく、外道の施術を一晩続けるのだ。

佐伯貴子 > (特殊な術式である)
(後々検査されても通常の医学では痕跡は発見されないだろう)
(自分の体の一部が相手の役に立つことが嬉しい)
(”喜んで”)
(表情筋が動かせれば微笑みながらその外道を受入れただろう――)

ご案内:「落第街 地下 とても暗い部屋」から雨宮 雫さんが去りました。
ご案内:「落第街 地下 とても暗い部屋」から佐伯貴子さんが去りました。