2015/07/17 のログ
ご案内:「落第街 地下 とても暗い部屋」に雨宮 雫さんが現れました。
ご案内:「落第街 地下 とても暗い部屋」に佐伯貴子さんが現れました。
雨宮 雫 > 生きたまま、起こしたまま人体を開き、千切り、切り分ける一夜を越えた二日目。

診察台に寝かされた体にはメスを入れ、開いた部分は縫い合わせるのではなく、閉じ合わせて黄色い符で貼り合わせて  所々に血を滲ませながらも、閉じられている。

わき腹に、胸の中心に、手首に、首筋にと存分に肉を切ったメスは銀のトレイの中で水に沈んでいた。

「…………体は痛むかな?佐伯。」

できるだけ優しい声で、労わっていますとでも言うようにそっと声をかける。

全身に打った針に嗅がせている香の具合を確かめるために。
効いていれば首から下は感覚が無いはずで。

佐伯貴子 > いえ、どこも痛みません。
(監禁二日目)
(今は監禁されているという意識はない)
(忠誠の対象に奉仕するという心情である)
(切り刻まれた身体も、えぐり取られた内臓も些細な事である)
(次の命令あるいは動作を待つ)

雨宮 雫 > 「それは良かった、後遺症を残らないようにしたいからね。
 痛かったら言うんだよ?

 まだ色々させてもらうから、ね。
 大丈夫、ちゃぁんと綺麗に外に出してあげるからだね、だね。」

長机の上を佐伯に見えない角度で手を動かしながらフードの奥で頷きを一つ。

「準備の間にお話しよっか。
 ねぇ、佐伯の力を教えて欲しいかな、かな。」

佐伯貴子 > 外に出たくありません。
ここで一生貴方に奉仕したいです。
(術が効きすぎたのかそんなことをいう)
(身体が動かないので視線だけで相手を見ながら)
他人の異能や魔力を強化する能力です。
「一時的強化」は、確実ですが時間制限があります。
「永久強化」は、不安定ですが強力で永続します。
私に代償は一切ありません。
この状態でも使えます。
(おおまかな説明をする)

雨宮 雫 > 「あら、それはそれは。
     うん、そうだねえ。そうしてあげたいねえ。

 でも、ボクは外に出ないといけない。
 だから佐伯も一緒に外に出て、ボクの役に立ってもらいたいかな、かな。」

随分と深く術がかかったものだ、とちょっとだけ首を傾げた。
耐性が無かったのか、それとも、元々そういう願望や心に穴でも空いていたのか。

「代償無しか、それは凄いね。佐伯はいい子だね?
 そういえばさ、本土の大学に行きたいんだっけ……出身はドコかな?家族はドコかな?」

銀のトレイに新しいメス、鉗子、ハサミ、フック、開いた場所をそのままにする開創器 などの器具を乗せて。
更に赤や黒い粉や、不透明な液体の入った瓶を追加して。

それから、佐伯の腹の近くへと歩み寄る。

佐伯貴子 > はい。貴方の為に尽くします。
(どうやら依存傾向があったようだ)
出身は東京、家族とは6歳の頃に離れ離れになってから音信不通です。
その後は郊外にある実験施設で育ちました。
(常世財団の下部組織に当たるのだろうか、本土の実験施設)
(そこで自分は育った)

雨宮 雫 > 「   大事にしてあげるよ、佐伯を。
  ボクは身内には優しい……うん?うん、優しいかな、かな。

 おやおや、実験施設ね。
 ふぅん…………大変だったんだね?

 あぁ、ところで佐伯。」

置いた銀のトレイから、赤い粉を指につけて擦り合わせる。
更に少し、蝋燭の火で炙ってから―――

佐伯の下腹に指を這わせて模様を画いていく。
複雑な図形、文字の組み合わせてびっしり、細かく。

「佐伯は子供とか欲しいと思う子かな、かな?」

なんてことのないような口ぶりで、聞いてみた。

佐伯貴子 > 私は貴方に尽くしたいのです。
大変でしたが、この島に来て人間的な生活を送れるようになりました。
(特に感情はなく、事実を述べているような表情)
今は欲しいとは思いませんが、好いた男性と結ばれたならその時にと考えております。
(妊娠させられるのだろうか)
(今はそれはそれで主のため、と思っている)

雨宮 雫 > 「  ちゃんと、尽くしてもらうから安心するのだね、だね。
 佐伯はいい子だね、だね。

 じゃあ、孕むとしても結構先かな?
 それなら少しはボクが使っても良さそうかな、かな。」

図形……呪術に使う陣図を画き終わったら、指を拭って綺麗にする。
次にまたメスを手にとって、下腹へと当てて。

「また、中を触らせてね?」

佐伯貴子 > はい。至高の幸福です。
(笑顔で答える)
どうぞ、お使いください。
(何を使うのだろう)
(子宮だろうか)
はい、どうぞ。
(かろうじて動く首で頷く)

雨宮 雫 > 「じゃぁ……   ふふ、佐伯の中は綺麗だからね。
 触り甲斐があるのだね、だね。



 "隗人六腑肋食以付霊 琢"」


すぅ とメスを滑らせると下腹部を切り開く。
丁寧にそれを手で広げ、フックをかけて開創器で固定すれば女性のもっとも大事な部分、子宮が見えてくる。

カンシで細かい部分を引っ張ってよく見えるようにしつつ、中を観察する。

じっくり、顔を寄せて 息が掛かるくらいに近づいて。

「問題なさそうかな、かな。」

佐伯貴子 > そう言っていただけて光栄です。
(心の中は喜びで満たされていた)
(目を背けたくなるような光景が広がっても動じない)
妊娠したことはありません。
私の子宮をお使いになるのですか?
(首を傾けて自分の内臓を見る)
(これも主のためならば喜んで差し出そう)

雨宮 雫 > 「うん、卵子が欲しいかな。

 本当は子宮ごとまるっと取り出したいけど、ソレをすると暫くは外に出せなくなっちゃうからね?
 佐伯には一緒に外に出てもらうからね、けひひ。」

生理周期?関係ない。
きていないなら、術と薬で強制すればいいだけのこと。

施術に耐えられる臓器であると確認できれば何も問題はない。

顔を上げ、銀のトレイからガラス瓶を持ち上げると蓋を開け、ピンセットで中身を取り出す。

中身は、赤黒い粘液を滴らせた細い細い、糸のような蟲が何匹か。

ぐね、うね、と身を捩るソレらを佐伯の開いた腹の中へ、子宮の上へと持っていく。

「それじゃ、頑張ってだね?佐伯。
 まぁ、針も打ってるし気持ち悪いとかには、ならないと思うけどね……けひ、ひひっ。」

佐伯貴子 > 卵子ですか。
それならばいくらでも。
(子宮はひとつしかないが、卵子ならば薬などを使えば量産できなくはない)
(普段ならば嫌悪感で嘔吐するであろう光景も、じっと見据えている)
はい、ご期待に添えるよう頑張ります。
(力強く頷く)

雨宮 雫 > 「ふ   けひ、ひひひ。」

ポト っと蟲を子宮の上へ落とすと、その上で身悶えるように蠢いた蟲らは、ぐっと頭を持ち上げるとそのまま一気に先端を下の肉に、子宮へと突き立てて中へと潜りこんでいく。

子宮の中から卵管を通り、卵巣へ―――目的は原始卵胞。

「"欲成為長生不老天魔
    子為六陰女便欲將其生祭、吸佑土為保妻子飄紅性命"」

片手の指、人差し指を中指を揃えて立てて印を結び。
潜り込ませた蟲を操って佐伯の体を侵していく。

佐伯貴子 > …っ。
(反射的に声が出る)
(痛みがないと入っても若干の違和感はある)
(いつだったか後輩に快楽をもたらされた子宮)
(そこを今蟲が犯している)
…。
(息を呑む)
(卵巣へ辿り着いた蟲は卵子――原始卵胞を手に入れるだろう)

雨宮 雫 > 「"啄吾知蠱毒生―――"」

蟲は三匹、きっちり三ついただいていく。

元来た道を通って戻らせて、出口には子宮を貫かせずに膣の中を通らせてもらうこととする。

のだが

一匹を子宮に留めて二匹を先に外へ出させる。

空いている手でさっきとは別の、透明度の高い青い色の液体の入ったガラス瓶を持って開かせた佐伯の足の間へ。

女性器へ押し付けて、仕事を終えた蟲を迎える。

「佐伯じゃなかったら、子宮全部取っちゃうのにな、けひひっ。」

佐伯貴子 > (蟲が何匹、どのように動いてるかまではわかるはずもない)
(膣から蟲がでたようであれば仕事が終わったというように長く息を吐く)
(やはり生理的嫌悪までは拭いきれていなかった)
全部取って頂いても構いません。
(若干汗が額に滲んだ顔でそういう)

雨宮 雫 > 「それは駄目だよ、全部取っちゃうと、また使いたくなった時に困るからね……佐伯とは長い付き合いになるのだからね?けひひっ。」

小瓶を顔の前に翳して、蟲の数を確認。
二匹居るのを確かめてから蓋をする。

と、そこで今気づいたように白い布を手に取ると佐伯の額を丁寧に、撫でるように、拭う。

下からの視点からになれば、フードの奥の顔が少しだけ……緑色に光る二つの目が見えたかもしれない。

「頑張ったね、佐伯。
 今、お腹を閉じてあげるからね?
 女の子が開けっ放しははしたないものね、けひ、ひひひっ。」

佐伯貴子 > 何度も使うのですか。
ありがたいお言葉です。
(それだけ自分が必要とされているということだ)
(目が潤む)
あ、ありがとうございます…
(汗を拭われて恐縮する)
(緑色の瞳…)
はい。
何度も使われるのであればしまわなければなりません。
(お願いします、と付け加える)

雨宮 雫 > 「そうなんだね。
 だから佐伯は、体を大事にしなきゃ駄目なのだね?ボクのためにも、ね、けひひっ。」

さて、と一息吸い込むと、手早く佐伯の下腹部を開いていた器具を外していく。

鉗子を取って、内臓の位置を戻し。
 フックを緩めて、開創器を慎重に取り除く。

開いていた腹を閉じ合わせて、恐ろしく少ない出血を綺麗にふき取れば、皮膚の上に残るのは最初に画いた陣図のみ。

パン!と手を打ち合わせて、後処理を始める。

「"具来具留内腑有吾腑具留多群服具留留留有頭炉具留―――"」

陣図は赤く発光し、佐伯の気と体力を吸って高速で切り開いた跡を治し始める。

佐伯貴子 > 健康を維持することにかけては自信があります。
(嬉しそうにいう)
(内臓が収められ、皮膚が閉じられれば、急速に気力と体力が奪われるのを感じる)
くっ…!
(歯を食いしばり、抵抗するのではなく少しでも意識をはっきりさせようと気合を入れる)
(術に対する抵抗力はない)
(傷口はふさがっていくだろう)

雨宮 雫 > 「"―――我們這些不速之"

ボクのところに定期健診とかに、おいでよ、けひひっ。」

傷を治し終えて、自分の額の汗を袖で拭って ふぅ と息を吐く。

皮膚にすっかりと傷が消えたのを確認するために片手の指をつぅっと佐伯の下腹へ這わせていく。

そろそろ、感覚が戻ってくる頃合かもしれないから針も抜いていかねばならないだろう。

「ぁ、一匹残ってるからね、佐伯のココに。
 受精卵になったら、外に出すから―――ボクとの子供かな、かな?」

佐伯貴子 > 定期健診…?
(まだ相手が雨宮だとは気づいていなかった)
(いや、雨宮と「主」は別人物だという認識であった)
はあっ…はあっ…
(内蔵を出したり入れたりした上に傷口まで治療したのだ)
(体力はそろそろ限界近かった)
そうなのですか。
子供…お役に立てて嬉しいです。
(にっこり笑う)

雨宮 雫 > 「ふふ   おっといけない。
 後でね?後で教えてあげる   今はもうお休みしようだね、だね?」

体を貫いていた針を抜き取りながら、ついた血を れろ っと舐め取ったりしつつもだが。

「もうお休みしていいんだよ、佐伯。
 起きたらまた、ボクとお話をしようね―――起きるまで傍に居てあげるからね?」

佐伯貴子 > 今日はもう終わり、ですか…
(役目は果たせたのだろうか)
(時間の感覚もないのでどのくらいの術式だったかわからない)
はい…では…失礼してお先に…
(瞼を閉じる)
(やがて、陰惨な行為があった後とは思えないほど安らかな寝息が聞こえてくることだろう――)

雨宮 雫 > 「うん、今日のお勤めはぜーんぶ終わりだね、だね。
 佐伯が協力的なお陰でなーんにも問題ないからね、けひひっ。」

佐伯の目を覆うように手を置いて、眠りに落ちるまで暫くそのままで居るらしい。

「寝てる間に――――」

フードを外し、露になった顔は にたにた と笑みを浮かべていた。
そして、眼が、強い緑色へと輝き始める。

「もっと、観させてもらうからね?    佐伯。」

ご案内:「落第街 地下 とても暗い部屋」から佐伯貴子さんが去りました。
ご案内:「落第街 地下 とても暗い部屋」から雨宮 雫さんが去りました。