2015/07/18 のログ
ご案内:「落第街 地下 とても暗い部屋」に雨宮 雫さんが現れました。
ご案内:「落第街 地下 とても暗い部屋」に佐伯貴子さんが現れました。
雨宮 雫 > 今日の部屋には、何時の間にか持ち込まれた器具の追加があった。

使い込まれた点滴台にぶら下がる血液パック、輸液とそれに繋がるチューブがそれにあたる。

長机の前では相変わらずにローブ、フードで全身を隠した人物が、並んだ試験管に入った赤や、薄紫や、透明な液体を順番に振って具合を見ていた。

時折、寝かせている佐伯の顔を見て、起きるのを待っているようで。

佐伯貴子 > ん…
(目が醒める)
(時刻は分からないが、今の自分の状態はどうなっているのだろう)
(確かめながら挨拶する)
おはようございます。

雨宮 雫 > 「ん、おはよう、だね。
 吐き気や、どこかが痛い、とかは無いかな、かな?」

気づいた様子に手を止めると、努めて親しげな声で話しかける。
全身から針は抜かれ、薬も抜けて。
施術も順調なら切り開いた場所は塞がっているはずなのだが。

佐伯貴子 > 平気です。
どこも痛くありません。
また身体を切り開くのですか?
(自分の体を観察しながら問う)
(しかし暗さのためはっきりとはわからない)
(とりあえずは欠損などはないようだ)

雨宮 雫 > 「そうだね、今日は子宮に残った蟲を取り出すのと……背中を開かせて貰おうかなと思っているのだね、だね。

 あぁ、腕とかお腹とかの符は剥がしちゃっていいよ?
 もう塞がってるはずだからね、綺麗になってるのを自分でも見るといいのだね。」

カチャ、と昨日のような器具を準備して並べながら。

「ついでに、起き上がって動けるかも試していいのだね。
 どうせ背中向けて寝転がってもらうしね?」

佐伯貴子 > (薬は抜けても洗脳はまだされている)
はい、では…
(符を丁寧に剥がし、重ねておく)
(暗がりで目立つような傷は残っていない)
(次に起き上がって軽く体を動かしてみる)
(ずっと同じ姿勢だったからか関節は痛いが、すぐに慣れ、普段の調子に戻る)
(身体が動くのを確かめたあと、診察台にうつ伏せに寝る)
準備万端です。
身体もおかしなところはないようです。

雨宮 雫 > 「良かった良かった、肌に傷も無いし綺麗な佐伯だね。」

頷きながら、昨日のように銀のトレイに器具や、薬を乗せて佐伯の傍へと歩み寄る。
まずは、用意しておいた輸血の準備。
佐伯の片腕を取って肘の部分に指を這わせて丁寧にアルコールで消毒。

短いチューブを接続するための注射針を

「じゃ、ちょっとチクっとするかな。
 佐伯は予防注射とかちゃんと受ける子かな?」

佐伯貴子 > (褒められれば嬉しくなる)
(うつ伏せのため以前より視界は限られてしまう)
(主である相手の様子が見れないのは残念だった)
予防接種は定期的に受けています。
この島ではそんな病気が流行るかわからないですしね。
(言ってから気がついたが、ここは常世島なのだろうか)
(確かめるすべはない)

雨宮 雫 > 「ん、だから体が健康なのかな?
 そうだね、あの島は何が起きるかわからないのだね、だね。」

丁度、こんな風に。


あえて あの島 と少し遠いような言葉にしてみたが、どう受け取るのやら。

腕にチューブを差したら白いテープで固定して、輸血用のチューブと繋いでおく。
出血はかなり抑えたが、何も食べさせていないし、水も同じくだ。
血と水分の補給はさせておくべきだろう。

「佐伯に貧血とかなられちゃ困るからね、輸血とかしておくから、ね。」

輸血の間隔を調節してから、両手の指を佐伯の背筋に、背骨に沿って尻までゆっくり這わせていく。

佐伯貴子 > はい、それに毎日身体も動かしています。
そのためかと。
(言葉には出さないが、ここは本土ではないかという感覚がしてきた)
(貧血や脱水症状は起こしていないが、消耗しているのは事実)
(チューブを刺された感覚で痛みを思い出す)
ありがとうございます…ううっ…
(背中を触られると声が漏れてしまう)
(触れられただけで快楽なのだ)

雨宮 雫 > 「ん……佐伯は背中とか弱い子?かな、かな。
 もうちょっと触るのだけども……」

十本の指が佐伯の首筋からうなじに、背骨の数を数えながら尻までを何度も往復して、位置を確かめる。

時々、親指で軽く押してマッサージのような動きも混ぜつつ、に。

「背中がキレイでいいね、けひ、ひ。」

佐伯貴子 > 貴方に触れられるのが嬉しいのです…
(声を押し殺しながら快感に耐える)
(骨格などは通常の日本人女性と代わりはない)
あ、ありがとうございます…うっ…
(忠誠を誓った相手から褒められる)
(自分はなんと幸福なのだろうか!)

雨宮 雫 > 「嬉しいコトを言うのだね、佐伯は……
  じゃあ、また少し針を刺すからね?痛かったら、言うのだね。」

何度も体に突き刺した長い針を片手に、うなじの経絡部分に先端を当てて……

ふと、指でこうなるのなら、こうしたらどうなるのだろう?

と思って、針を刺す前にうなじに顔を寄せて  触れるだけの口付け  をしてみた。

佐伯貴子 > はい…
(痛みに耐える準備をする)
(と、触れる感触)
(呼吸などの感覚からそれが唇であることがわかった)
あっ…!な、なにを…なさるんです…?
(ビクッと一度大きく震えてから尋ねる)

雨宮 雫 > 「ん?
 んー……ちょっとした悪戯というか、佐伯が気持ち良さそうだったから、つい?」

軽い口調で笑い混じりの声を返しながら、本来の目的である針の先をゆっくり刺していく。

最初だけ少し痛いかもしれないが、すぐにまた、首筋から下の感覚は無くなっていくだろう。

佐伯貴子 > ええ…気持よかった、です…
(顔を赤らめながら、針の刺さる感触を受ける)
(痛みというほど大きな痛みはなく、感覚が麻痺していく)
背中を開いて何をなさるのですか?
(見えないので予め聞いておく)
(恐怖心はないが、自覚がないと後になってそれはそれで恐怖にもなり得る)

雨宮 雫 > 「そう?じゃあ、また終わった後にしてあげる、かな、かな。」

両肩にも二本ずつ追加で針を刺すと、メスを片手に指で背骨の位置と数を改めて数えていく。

「ぁ、気になるのかな?
 二箇所から骨髄を少しと、知ってるかは分からないけど、背骨の近くには太い、気が通る道があってね?
 そこから  ぁー 魔力とか霊力 って言えば分かるかな?
 それの濃いのを取らせてもらうのだね。」

本当は、攫って島から外に出した後に、バラバラにして絞ればいいのだが。
有名人である佐伯は無事に帰す予定なので、ここでサンプル採取で、死なないように調整しながら可能な量を一部ずつ貰うことにしたのだ。

首の付け根のすぐ下と、尻からやや上の位置にある背骨のあたりにメスを入れる。

佐伯貴子 > 楽しみにしております…。
(上ずった声を隠すように冷静に応える)
骨髄はわかりますが…
私の魔力や霊力がお役に立てるのでしょうか?
(異能と霊力の関係は聞いたことがない)
(魔力も自分程度ではたかが知れているし)
(直接異能を使ったほうが早いのではという気もしたが、黙って従うことにした)
(メスを入れられる痛みはない)

雨宮 雫 > 「異能って、何が切欠なのか、分かってない部分や、強弱があるとしたら何が原因なのかも分からない。
 発現するのも統一性が無いし、血縁でも違う異能になったりするのだよね。

 肉体的には解剖とか色んな検査とかかなりされてるのは知ってるけど、霊的に―……ぁー、ウチでは魂とか意識とか、そっち系からの研究もしたいのだね。」

慎重に切り開くと、昨日のように器具で広げて固定して。
出血をふき取り、吸い取るための二重針になった特殊な針を片手に

「それじゃ、いくよ。」

眼を緑色に輝かせる。
天眼、自分の異能を発動させて露出させた背骨周辺を細かく解析、目的の場所を選別して間違いの無いように慎重に、針を。

佐伯貴子 > 異能はまだまだ謎だらけですからね…
なるほど、魂や霊力ですか。
お役に立てればよいのですが。
(そういった方面で研究されるのは初めてだ)
(自分にも新たな発見があるかも知れないと期待する)
はい。
(力は入らないので覚悟だけ決める)

雨宮 雫 > 針を慎重に刺すと、素早く中の部分の針を抜いてチューブをつける。
少しずつ吸い取りを開始する   これは人によっては、魂を吸われるような間隔があるらしい。

シリンダーの中身を目盛りと共に確認し、十分な量を採取したら素早く針を抜いてしまう。

うっかりズレたりすると、そのまま即、麻痺なんかの後遺症が出る可能性もあるので―――そうなったら、帰せなくなる。

「はい、佐伯……意識どう?苦しくなあいかな、かな?」

佐伯貴子 > (魂を吸われるような感覚――)
(自分の一部が失われるような気分がなくもない)
(と思っているうちに終わってしまった)
苦しくはありません。
終わりですか?
(前回までに比べるとずいぶんあっさりだ)

雨宮 雫 > 「これ、あんまり取り過ぎるとほんとーに体に良くないからね。
 背骨に針を刺すのも割りと、ね。」

とはいえ、指に一枚符を挟むと、背骨の内側に向かって慎重に入れていき……そこを通る経路、太い気脈に直接触れさせて、気を吸い取る。

今度は麻酔の効かない、何かを強く吸い取られる感覚があるだろう。

佐伯貴子 > そんなに危険なんですか?
(恐怖心より、自分が役に立てなくなるのではないかという気持ちがある)
(と、自分自身の一部を吸い取られる感覚)
(今度は強い)
むっ…!
(気合を入れて耐える)

雨宮 雫 > 「そーだよ、だから貴重な異能持ちには慎重にしないとね。
 食用の人間なら結構雑でもいいんだけどだね、だね。後は食べちゃうだけだから、ね。」

丸呑みでもいいし、キチンと料理するのでもいいが、麻痺してても死んでなければ大差は無い。

符の色が黒く染まっていくのを確認しつつ

「もうちょっとだから、頑張って、だね?」

意識を飛ばさないよう声をかけつつ、符が黒く染まりきったり取り出して、後は昨日のように縫合して閉じていく。

「今日のがキツいんじゃないかな、かな、これ。」

佐伯貴子 > 食用の人間?
(物騒な言葉が聞こえた)
(しかし主には深い考えがあっての事のなのだろう)
(自分は食用ではないようだ)
(どちらにしろ相手の役に立てるのならいいのだが)
ぐっ…ぐぐっ…!
(精神が歪むような感覚)
(意識が持って行かれそうになる)
(術式が終わるとぐったりする)
はい…今日のほうが苦しいです…
体力には自身があるのですが…精神は…
(荒い息をしながら汗を滴らせる)

雨宮 雫 > 「ぉっと  何でもないよ。
 佐伯はそんなコトにはしないからね?もっと大事な、大切な子だからね?

 あと、よく頑張りました、だね。」

失言だった気がする。
背中の開いた場所に符を張って塞ぐと、約束したとおりにまた、首筋に軽い口付けだけしておく。

後は、火をつけた蝋燭を佐伯の顔の前に持ってきて。

「もう、寝てしまって構わないのだね?
 ほら、この火を見て……ボクの声を聞いて……」

佐伯貴子 > 大事に扱ってくださってありがとうございます!
(食べられるのならそれも本望だが、長い間尽くせるという幸せもある)
ふぅっ…
(口づけに体を震わせる)
はい…今日は疲れました…
お先に休ませていただきます…
(瞼が重く落ちていく)
(そしてしばらくすれば寝息が聞こえてくるだろう――)

雨宮 雫 > 「うん、お休みなさい、だね。
 佐伯は頑張ってくれる、いい子だね―――惜しいかな、かな。」

帰さないといけないのが勿体無い。
連れて帰ればいい検体に、同族にもなるかもしれないのに。

また先にチャンスがあるといいのだが―――

とりあえずは、やるべき処置を。
寝入ったところで、足を開かせて  仕込んでいた蟲を取り出す作業をしなければならない。

受精卵も、貴重なサンプルになるのだ。

ご案内:「落第街 地下 とても暗い部屋」から佐伯貴子さんが去りました。
ご案内:「落第街 地下 とても暗い部屋」から雨宮 雫さんが去りました。