2015/11/15 のログ
ご案内:「学生街にある高級マンション最上階」に奥野晴明 銀貨さんが現れました。
■奥野晴明 銀貨 > 学園祭が終わった後、学園は代休を数日設ける。
その間は学園全体が数日のお祭り騒ぎの後しんと沈んだように静かになるのだ。
まさに後の祭りという静けさである。
奥野晴明 銀貨もこの日は何の予定もなく自宅で過ごしている。
資産家である義父の奥野晴明氏が所有するデザイナーズマンション。
その最上階のワンフロアまるまるが銀貨にあてがわれた自宅である。
学生街をまるまる眺望できる大きなガラス窓、採光がとりいれられるように設計されたもの。
家具は外国製の有名ブランドや高級品を取りそろえ、
一流のインテリアコーディネーターの意見がふんだんに取り入れられた内装。
埃一つ落ちていない手入れの行き届いた部屋は週に数日来る家政婦の成果。
一般的に羨ましがられかねないような富裕層の暮らしを
銀貨は白いシャツの前をだらしなく開き、下には何もはかず素足でぺたぺたとフローリングを歩きカウチソファに寝転がる。
■奥野晴明 銀貨 > 銀貨の自宅での格好はほぼ常にこんなものだ。
学園生活ではきっちりと制服を着こなし、
よそに行く時もきちんとしたセンスの良い衣服を身にまとっていることが多い彼が
まさか自宅でこんなにだらしなく過ごしているなどと思う人は少ないだろう。
白いシャツの隙間から銀貨の白く無機質な肢体がほっそりと見て取れる。
胸部は柔らかく膨らんではいるものの男性にしてはなだらかで
女性にしては平たいほどの大きさ。
下肢の間にある性器もなにか作り物めいた印象を受ける。
人形に余分なパーツとして取り付けたらちょうどこんな風になるのではないかというもの。
性差すらあいまいな生き物。それが銀貨だ。
仰向けで読んでいた文庫本を、飽きたのかばさりと床に取り落として起き上がる。
ぺたぺたとキッチンに向かうと
これまた6人家族で使うのかと言わんばかりの大きさの冷蔵庫がでんと置かれその銀色の扉を無造作に開いた。
中身は家政婦が作り置きしてくれた料理の皿がラップをかけていくつか。
そしてほとんどが空白のがらがら地帯。
下を埋めるのは500mlのミネラルウォーターのペットボトルの山だ。
それを一本取り出すと料理には目もくれず扉を閉めた。