2016/06/17 のログ
ご案内:「歓楽街の奥」にヨキさんが現れました。
ヨキ > コンクリートの壁に凭れたヨキの足元に、女が跪いている。
猟犬の頑健な太腿に手を掛けて、水っぽく擦れる粘膜と息継ぎの音だけが聴こえてくる。

「……で?
 それが何だって?もしもし、お姉さん?」

尋ねるヨキが女を見下ろすが、女は何も言わずに口淫を続ける。

「毎回、都合が悪くなると咥えるの止せよな」

それ以上の情報は別料金、ということらしい。
ヨキに頭頂を押さえられて長い茶髪をぼさぼさにした女が、半眼でじろりとヨキを見上げる。
唾液に塗れた陰茎に、湿っぽい六月の夜気が絡み付く。

「……じゃなくて。判った。いいから。続けて。
 売り物がないのは判ったから、途中で止めないでくれ」

続行。

「…………。取り立てて収穫はなさそうだな」

下肢を緩やかに突き出して壁に背を預けた格好のまま、ぼんやりと女を見下ろす。