2017/10/23 のログ
ご案内:「違反部活群/地下BAR」に近衛 昴さんが現れました。
近衛 昴 > 日の光を避けるように作られた地下の薄暗いバーの中は煙草の煙が漂い、妖しげな蛍光色のライトに照らされ、客同士の話し声、ビリヤードのボールが弾かれる音、ときには怒声が響く。
喧嘩や裏取引、売春、恐喝など違法な事も容認される空間、当然集まってくる者達も荒くれ者や訳ありの者ばかりだが出入りする情報屋も多い。
少女もその1人、奥のソファーに腰掛けて時折ノンアルコールのカクテルを口にしながら数日前に流した情報の成果を待って。
少女が流したのは『業物の刀もしくは、その情報を求む』ある同業者の依頼だが、刀など扱ったことのない少女に目利きなどできるはずもなく、情報を求めたら反応があった。そして情報を得ようと情報や同業者、裏の者が集うこの場所を待ち合わせ場所に指定して。

近衛 昴 > なかなか現れない情報提供者にどうしたものかと空になったグラスの淵を指でなぞっていると柄の悪い男が隣へと座り込み、今日何度目かの光景にうんざりしたように息を吐き出して。
妙に馴れ馴れしい口調にじろじろとパーカーの間から見える体へと注がれる視線、流石にもう追い払う気力もなくなったのかいないものとして相手にしない少女。
次々と飽きもせずに自身の武勇伝を語りながら太股や手を撫で回す男にどう追い払ったらいいものかと仮面の下で考えて

ご案内:「違反部活群/地下BAR」に暁 名無さんが現れました。
近衛 昴 > 相変わらず馴れ馴れしい男にやっぱり武力に訴えるのが追い払うには一番だと、また異能を使って殴り飛ばそうかと動き出そうとするとバーテンダーが新しいカクテルを置いてくれながら男を強引に引っ張っていってくれてた。
男も始めは抵抗していたがあれと同じようなことにはなりたくないだろうと少女に挑んだ前者達を指し示すと流石に諦めたようで、戻り際に釘を刺されてしまうと差し出されたカクテルをありがたく受けって。

『私に免じて…さすがに3度目はご勘弁ください』

「確かに…わざわざ悪いね。それにしても中々現れないな…」

相手の顔も素性も分からない、それどころか場所の指定だけで詳しい時間を指定していなかったことに今更後悔して

暁 名無 > 「へえ、随分と人気者なんだなあ、お前さん」

落第街で行われてるという幻想生物の裏取引の情報をとりあえず集めるかとやってきた店だったわけだが、
見覚えのある体型の少女が居た訳で。
見るからに暇そうにしているから、少しは時間つぶしの相手でもしてやろうかと、
給仕と男が去った後で、ふらりと俺は少女へと近付いた。

普段の伊達メガネはサングラスに、長い髪はキャスケットの中に仕舞い込んでいるし、
服装もカジュアルめに、申し訳程度の変装をしているから、こちらの素性がすぐに割れるかは分からない。

「良かったら隣良いかな?待ち人が来るまでで良いからさ。」

近衛 昴 > ようやくまた静かに待てると思っているとすぐさま次の男が現れ、何度目か分からないため息と共に顔を上げるとサングラスをかけた軽い服装の男が声をかけてきていて、第一印象はいかにも胡散臭そうだ。
早々に追い払おうとするも貰うもの貰ったあと直ぐに騒ぎを起こすわけにも行かず、暇を持て余していたのには違いないので時間つぶしくらいにはなるだろうと隣へと招いて。
相手が自分の正体に気づいていることなど知らず、どこかで聞き覚えのある声ではあるが今は散々声をかけられたせいで、その先入観が阻害してよくいる男程度の認識しかないだろうか。

「いいよ…お兄さんも運がいいね、ボクに声をかけるタイミング悪かったらああなってたよ?」

暁 名無 > 「そりゃどうも。
 やれやれ、日陰者は女の子の扱いも知らないもんなのかね。」

どうやら向こうはこっちの正体に気付いていないらしい。
それなら変に気を遣う事もない、有り難く隣で一杯やらせて貰おう。
俺は軽く少女へと微笑みかけてから席に着くと、ウィスキーを注文した。

「それで、嬢ちゃんはこんな所で何を?」

見るからに特異な出で立ちで、こんな場所に居るのだから堅気ではないのだろう。
教師としては生徒がキナ臭い事をしてるのは思う所があるが、まあ……何か事情があるのだろうか。

近衛 昴 > 隣に座り込んだ男が注文したものが置かれると、バーテンダーがちらりとこちらをみるも余興のつもりだと視線で答えて介入を拒む。
後々ここで介入してもらっておけばよかったと後々後悔することになるだろうが今は知らず、介入を断れば男がどんな行動に出ようと口を挟まず、逆に2人以外の介入を拒むだろうか。

「ただ待ち合わせしてるだけさ。そういうキミは?ナンパなら場所間違ってるよ?」

裏の口調で男と会話をするも不意に感じる違和感。初めてではないような感覚に記憶を探ってみるが出てきそうで出てこない気持ちの悪さを感じながらカクテルのグラスを空にして。

暁 名無 > 「なあに、ただの気まぐれさ。
 それにナンパは場所を選ばないもんだよ。女子が居るならね。」

ウィスキーの入ったグラスを手に取って、軽く肩を竦めながら答える。
待ち合わせにしたって場所と格好がそれ相応じゃないだろうと思わなくもないが、ツッコんだら多分負けなんだろう。
いや、ツッコまない方が無理だ。

「待ち合わせねえ、その格好でかい?
 そんなだから余計な男たちが寄って来るんじゃないか?」

近衛 昴 > 男の軽薄な言葉に仮面の下では確かに女子ならいるにはいるけどな、札付きの悪ばかりだがと命知らずな男に苦笑して。
今日何度目かの良く知った視線にうんざりした様にするも服装に言及してきたのは彼が初めてだ。

「…実用性重視なのこの服は。好きで引き寄せてるわけじゃない」

男の言葉に不機嫌そうに指先でグラスを弾いて澄んだ音を鳴らして。
実用性重視、それは防御に回す電力の節約になるためだが、それは機能を知っているものだからこそで。ただ聞いたものには別の席で似た服に身を包んだ女が男の膝の上でイチャ付いている様子から少女が関わっている闇の部分がどちらのベクトルを向いているか誤認してしまうだろうか。
そんな生徒を教師としてどうするか。

暁 名無 > 「実用性ねえ……」

ウィスキーを口へと運ぶ。
さて何の実用性か……と考えるまでも無いな。
色事に用いるなら声をかける男を逐一袖にするという事も無いだろうし……いや、選り好みが激しいならともかく。
ま、あまり深い詮索はしないでおくか。

「そんな実用性重視の服とやらで一体誰と待ち合わせてるんだい。
 こんな場所でそんな恰好じゃ、明らかに表じゃ言えないような事をしてます感がありありだけどね。」

まあ此処は学校ではないし、俺も教員として店を探りに来た訳じゃあない。
敷地の外で揮えるような権限は何も無いのだ。そもそも向こうは俺を教師だと思っていない。
それならもう少し泳がせとく方が面白いな。

近衛 昴 > 随分と詮索してくる男に妙な違和感のようなものを感じ、サングラスの下の顔を覗くように気にしてしまうだろうか。

「さあ、どんな人だろうな。なんせボクも知らないからね。なに期待してるの?…そういうキミはどうなんだい?ただ飲みにきたわけじゃないだろう?」

彼の思惑なども知らずに詮索してる彼にこちらも探りを入れようとしていると、新たに店に入ってきたのはゴーグル姿の怪しげな男で少女を見つけるなり、愉快そうに言葉をかけてきてカウンターに腰掛けて

『いたいたリンクス、お前さんに鈍ら売りつけようとしてた売人だけど表で引っ張られてったぞ』

顔馴染みの情報屋の言葉に少女は開いた口が塞がらず、騙された怒りさえも通り越して無駄骨になったことに力なくソファに体を預けて

暁 名無 > サングラス越しにこちらを見てくる少女へと、へらりとエガをを返す。

「知らない相手と会うのにそんな恰好で来たのか。
 中々勇気があるというか、無謀と言うか……。
 あ、俺?……俺はまあ、さっきも言ったけどきまぐれさ。
 可愛い子が居そうだからふらりと立ち寄ってみただけ。」

俺の勘はよく当たるからね、と冗談めかして笑ってみる。
その矢先に男が入って来て、近……少女に何やら話しかけた。
ふむ、リンクス……そう通してるのか。

「おや、バッドニュースだ。待ち人来たらずかな。
 まあまあ、それじゃあ今日は飲んで忘れると良い、折角だから俺が奢るよ。」

近衛 昴 > 覗き込んだタイミングで笑顔を返す男に驚きを隠せず、なんだか調子が狂うなと座りなおして。
男の無謀という言葉には内心その逆だと呟く。少女にとっては完全装備、いかなる相手が来ようと恐いものはないはずだが。
勘がよく当たる、その言葉に何か含むものを感じるも担がれた挙句に無駄骨に終わったことへの悔いに上書きされ、奢るという言葉にヤケ酒でも煽りたい気分なのか快く受け入れるだろうか。

「はぁ、最悪な日だ、まったく。悪いね、それじゃあお言葉に甘えて…」

少女にしてみれば最悪の展開ではあるが、男にとっては知らない仲ではない少女がフリーになったのはどうだろうか。

暁 名無 > 「おーけー。マスター、嫌な気分を忘れられる様なのを。」

リンクスへの注文をバーテンダーへと告げると頬杖をつく。
正直何杯も奢れるほど手持ちに余裕はないので、一杯二杯くらいで酔いつぶれてくれないかと期待をしつつ。

「御愁傷様、心中お察しするよ。」

くつくつと肩を揺らしながら笑って、改めてリンクスの姿を見る。
先日、補習を受けさせられてへろへろになっていたのに、一体この界隈で何をしているのだろう。
そんな疑問が沸く。出来ればあまり危ない事はしないでいて貰いたいものだが。

近衛 昴 > 出されたカクテルはロングアイランド・アイスティー、一見見た目はアイスティーのような感じで口をつければレモンの爽やかさにコーラの甘みと飲みやすく、度が強いのに見る見るグラスの中身が減っていくか。

「…変わってるな、これ。うん、紅茶みたいだ。まったく、なんで私がこんな目に、そう思うよね」

もともと飲み慣れていないのか仮面の下の肌は紅潮し始め、酔って口調も表と裏が交わり始めてしまうと肩を上下させて笑う男にむっとしたのか首へと腕を絡めて引き寄せようとして。
憤りながら同意を求めるようにしたかと思うと、今度はへらへらと笑いながらごろごろと猫が懐くように体を密着させて膝の上に乗ってしまおうと
酔いつぶれるのを期待したのだろうが、まさかの絡み酒で。

「んふふ、優しいなぁ、お兄さんは。…お兄さん何してる人?ねぇ、ボク暇になっちゃった、だから遊んで」

暁 名無 > ささっと酔わせて酔い潰れたら店を後にして適当に女子寮にでも放り込んでしまおうと思ったのだけども。

うっわ、こいつ酒弱いな~……!?
というかそもそもが未成年か、酒なんて飲み慣れてるはずもないか。
とはいえ、こんなに絡んでくるとは。まだ一杯目だよな。

「そうだねえ、今日は散々だったようだね。まあ、そんな日もあるさ。
 ……俺?俺のことはひーみーつ。リンクスの事だって、そんなに根掘り葉掘り聞いてないだろう?」

膝の上に乗って来た少女の喉元を指先で擽りながらグラスを空ける。
さてどうしたもんかなあ、この酔っ払い。と遊んでと言う要求を一旦スルーして考えてみる。

近衛 昴 > 用意されたのは彼の注文どおり嫌の気分を正気ごと忘れられる一品で、ただでさえ飲み慣れていないのにアルコール度数の高い飲みやすい代物を飲んだのだから酔いも早いか。
喉元を指先で撫でられるとゴロゴロと心地よさそうにするも、質問をはぐらかされてしまうと膝の上で子供のように駄々をこねた挙句、聞いてないから答えないという言葉にはパーカーの前を大きく開いて見せるだろうか。

「あはは、くすぐったい。ヤダヤダ、知りたい、知りたいのッ!だったらもっとボクのこと教えてあげる」

開いたパーカーの下には最低限の布に隠された肌に目が行くか、それともパーカー裏に納められたレバーとピンの突いた物騒なものに目がいってしまうだろうか。
どこか性的な手の動きで彼の胸板を撫でてしまおうとし、普通の男性なら喜ぶシチュエーションではあるだろうが膝の上にいるのは危険物の塊のような少女。
このままの姿で女子寮に帰すのが困難だと、酔わせてから気づくことになるだろうか

暁 名無 > 「お、落ち着けって。
 ああそうか、さっきまで飲んでたのはノンアルか……」

それが解ってればノンアルコールで頼んだのに!
すぐ面前でパーカーが肌蹴られ、リンクスの身体がより露わになる。
ふむ、露出過多な服装はおいといて、やたらと物騒な物を持ち歩いてるのな……
本当に、こいつは普段大人しそうな生徒のフリして何をしてるんだか。
これじゃあこのまま女子寮に連れてくのは更なる面倒を引き起こす結果になりかねないな……

「我儘を言うんじゃないよリンクス。
 ここじゃ人目があるからね、手の内を晒すわけにもいかないだろ。それは君も同じじゃないのか。」

店内の喧騒の中に、どれだけ商売敵が居るものか。
そういう意味で軽率な彼女の言動を嗜めるが、はたして泥酔状態で通じるかどうか……。

近衛 昴 > 彼が予想してた通り商売敵や同業者、酔いつぶれた状態で数分と無事でいられないだろう、そんな人目がある状態で手の内を明かすことを戒められると暫く考えて、わかったと頷くと出た言葉は

「ん~、そうだね、わかった…じゃあ、掃除しよう」

泥酔状態で正常な判断などでいるはずもなく、ぼやけた思考で考え出したのは爆破。
その言葉にカウンターの同業者は飲んでいたものを噴出し、釣りも貰わずに我先に逃げようとすると少女が懐のものを取り出して何をしようとするのか察することができるだろうか。
止められてしまうと再度考えを巡らせて店の奥、人目があると困る人物が使うビップルームを行こうと彼を誘い、そこまで運んでと甘えるように囁こうと。彼がどんな顔をするか、渋れば物騒なものを出すか駄々をこねるか。

暁 名無 > 「待て待て待て待て!!」

掃除、と聞いて一瞬何を考えてるのか理解に困ったが。
次いで彼女が取り出した物を見て、慌てて制止する。
何処までも、「らしくない」というか裏社会で今までやって来れたのが不思議なくらいだ。
何とか得物を仕舞わせると、今度は店の奥へと誘われる。

「やれやれ……分かった、分かったよ。
 まったく、俺もツイてねえなあ今日は。」

よっこいせ、とリンクスを抱え上げると、バーテンダーの案内を受けつつ店の奥へと彼女を運ぶ。
うーん、一服盛って無理やり寝かした方が良かったかもしんない。

近衛 昴 > 取り出した銀の筒のレバーを握ってピンに手をかけようとすると、慌てて止めに入られてしまうと渋々獲物を懐に仕舞いこむも、店の奥へと運ぶように急かす間も取り出すそぶりを何度か見せて。
彼の不運なことへの愚痴などどこ吹く風で、抱きかかえられると首に腕を回してお姫様気分で上機嫌なまま奥の部屋へと到着すると待ってましたと言わんばかりにパーカーと顔を隠していた仮面を外してしまい。

「ここならいいんでしょ?もう暑い、ほらボクも隠してないんだからお兄さんも、ね」

肌が火照るのか無邪気に正体を明かして見せるも人目がないにしてもあまりに無防備、また秘密などを言おうものならサングラスと帽子を奪ってしまおうとじゃれ付いてしまおうとして。
とりあえずの危険物は離せるから心配事は1つ減るだろうが

暁 名無 > 「はいはいはい、取り敢えず落ち着こうな。」

本当に本当によくこんなので裏社会で生きて来れたな!?
もしかしたら既に散々な目に遭わされて精神が壊れてるのかと疑いたくなるくらいだ。
素顔も晒したリンクス──もはやほぼ近衛だ、に促されるのをさらりとあしらいつつ、ソファに腰を下ろす。
ついでに脱ぎ捨てられたパーカーも丁重に畳んでソファの端へ。

「おーけー、ちゃんと答えるよ。
 それで、まず何から知りたいんだ?」

近衛 昴 > 落ち着くように促される間も持ってきていたグラスの中身を飲み干し、ソファーに体を預けて暫く考えるような仕草をしたかと思うと答えと共にサングラスに手を伸ばそうと。

「ぷはぁ、んん?んっと、じゃあ、お兄さんの顔見せて。見せてくれたら今度はボクの番だね。なに知りたい?」

フラフラと体を左右に揺らしながら交互に質問に答えてゆこうとするも、何を思ったのかソファーの座り心地に不満なのかまた彼の膝の上に座ろうとするか。しかも今度は彼を跨ぐように対面するように。
仮面の下の顔は紅潮していて視線もトロンとどこか夢見心地で。

暁 名無 > 「え、顔?……いやまあ、別に良いけど後悔するなよ?」

隠しておきたかったのは他の客の前で、既に顔見知りの近衛に隠しておく必要はあんまりなかったのだが。
というか、何をしてる人なのか知りたかったんじゃないのか……。
俺はサングラスを外そうとしてくる近衛の手を払う事もせず、素直にサングラスを外させてやる。

「はぁ……じゃあこっちの質問だ。こんなところで何してるんだお前さんは。
 店内での感じから見るに、だいぶ裏稼業に慣れてるみたいだが?」

向かい合う形で膝の上に座られ、小さく溜息を溢す。
誰かに見られたら色々とよからぬ噂が立てられそうだが、まあその心配は今は無いか。

近衛 昴 > プレゼントを前の前に子供のようにワクワクしながらサングラスを取るのその下の顔にキョトンとした顔で、彼は素顔に驚くとでも思ったのだろうが少女はペタペタと彼の顔のパーツを確認するように触ろうと、そして…

「後悔?んん?ん~?…お兄さん、ちょっとカッコいいかも。ボク?ボクは待ち合わせしてたんですよ、これでも裏取引してま~す」

素顔にまったくの的外れな答えを口にし、裏のことを聞かれてしまえば悪びれる様子もなく目的を話すもこの様子からは冗談にしか聞こえないが、懐に隠してしたものから真実だとは理解できるだろうか。
顔に見覚えもある気がして最後確認、暫く顔を触れんばかりの距離でジッと眺めていたかと思うと不意に口付けをしようと。
彼にギリギリで阻止されるか、そうでなければ表面が触れるだけでない行為に及ぼうと

暁 名無 > まったく、これで少しは酔いが醒めてくれれば……。
って、全く醒める気配が無いなこの酔っ払い!大丈夫か、ちゃんと見えてるのか?
………あー、これちゃんと見えてないな。

「ああ、はいはい。ありがとさん。
 裏取引って……いつからそんな危ないことを。」

横目で先程色々と物騒なモノが隠されていたパーカーを見遣る。
あれらもその「裏取引」とやらで手に入れた物なのだろうか。
しかしまあ、よくもこんな娘と取引しようと思う輩が居たもんだ……ん?

「おい、近衛。顔が近い、もう少し離れ──」

俺の抗議を遮る様に、何の前触れも無く行われた接吻に何が起きたのかと思考がフリーズする。

近衛 昴 > いつからと聞かれればずっと前からと軽い調子で答え、顔を近づけると近づく様子を制止しようとする声。なぜ名前を知っているのだろうと疑問は浮かぶがあまり深くは考えないでおこう、どうせ対したことではないだろうとその時は思うも。
唇を奪えば腕を首へと絡めようとし、触れ合った唇から啄ばむような小さな動きを繰り返し、強引に舌を滑り込ませて舌を絡ませあってしまおうと。
思考がフリーズしているのをいいことに唾液を混ぜながら貪るような口付け、たっぷり時間をかけて互いの唾液を交換遭うとそのまま舌を出したまま顔を離し、まだ銀糸を引く舌を見せ付けるようにしながら笑みを浮かべ

「んあ、ぁ…お兄さん運んでくれた、お礼…」

顔を離すとそのまま抱きつくように体を密着させ、顔を彼の肩に埋めながらようやくよい潰れるか。
その後どうなったかは彼のみが知るところで

暁 名無 > 「……っは。
 も、もっと他にお礼の仕方あったよな……!?」

強引な口付けから解放され、数度大きく深呼吸。
淫靡な表情でこちらを見る近衛へと、どうにか苦言を絞り出して。
しかしそんな俺の事など容易くスルーして、一人満足げにこちらの肩に顔を埋めてようやく潰れる彼女である。

「……ど、どーすんだよこれ……。
 このまま放っといても……いや、このまま放っとけば良いか……?」

少なくとも近衛が残っている事を店主に伝えれば他の客が入って来ることも無いだろう。
ひとまず俺も酔いを醒ますため、がっちりとこちらを抱き締める近衛の背をとんとんと軽く撫でながらしばしそのまま過ごしたのだった。

その後は寝入ったであろう近衛をソファに寝かせ、風邪を引かない様にとパーカーと俺が掛けてたストールを掛けてその店を後にしたのだった。
……代金馬鹿みたいに掛かった……つらい……。

ご案内:「違反部活群/地下BAR」から近衛 昴さんが去りました。
ご案内:「違反部活群/地下BAR」から暁 名無さんが去りました。