2015/06/28 のログ
ご案内:「落第街 袋小路」に山本小太刀さんが現れました。
ご案内:「落第街 袋小路」に阿賀佐 メアリさんが現れました。
■山本小太刀 > 「なんだ、行き止まりか、ここは。」
ガッカリとしたように口を開く
もう少し表を連れ回すつもりだったのだが…
「ん?そういえばお前、まだ服を着ていたんだな
言ったな、俺は服を着ている犬を見ていると
痛めつけてやりたくなるのだと…」
振り返りようやく気づいたと言う様に
少女が服を着ている姿を咎める
そうして侮蔑の言葉をかけてから、リールがわりの荒縄を引けば
ギリギリと首が絞まるだろう
■阿賀佐 メアリ > ここまで来るのに何度も荒縄を引っ張られ衝突や転倒を繰り返していて体のあちこちに擦り傷を追っていた。
「……っ!?
やめっ……わん、! わんわん!」
懇願するかのように犬の鳴き真似をする。
絞首の恐怖から逃れるように服を脱ぎ始める。
着崩した制服の上着を脱ぐ。
裏側には大量の呪符、僅かを残してほとんどが『黒焦げ』で使い物にならなくなっていたが。
ブーツを脱ぎ、裸足で地面に立つ。
スカート、キャミソールを脱ぎ下着姿に。
いよいよ、下着に手をかけようとして手が止まる。
しかし、ここでためらっていれば絞首は免れない。
下着を脱いで獣と同じ姿になった。
違うとすれば恥じらいで局部や胸を隠していることであった。
■山本小太刀 > 縄は、無機質に揺れ動いていた
まるでいつでも絞める事が出来る、とでも主張するかのように
その繊維を肌に落ち着け続けている。
「良い返事だな、躾の良い犬だ
ほら、そこに電柱があるな…
犬は…どうするんだったかな…」
ハハハ、と愉快そうに顔を歪めながら
その首輪代わりの縄を引くと
電柱へと向かっていった
「どうした、犬に羞恥など無い筈だ、そうだな?」
目の前まで来ると、その右のお尻に
平手をパァン…と入れようとするだろう
片足を上げろ、と促すつもりだ
■阿賀佐 メアリ > 「きゃいんっ!」
尻を叩かれて犬のような悲鳴を上げる。
目の前の電柱、男はしろと言っている。
さもなければと首に巻きついた縄が主張する。
羞恥と恐怖で頭の中はグルグルと回っている。
感覚が定まらない。
震えながら四つん這いになり、右足を上げる。
そして電柱に向かって排泄行為を行う。
最初は勢いが弱かったが次第にきれいな放物線を描いて電柱へにかけられる。
このような行為をしていることで悲しみのあまりすすり泣く声が聞こえる。
そしてそれを誤魔化すように犬の鳴き声を重ねあわせた。
■山本小太刀 > 「そうだ、賢いぞ、犬
この調子で人間様の財布など二度と盗もうとは思わないよう
俺が良い子にしつけてやる」
事実はどうあれ、もう既にそれは決まった事である、と言う様に
淡々とそう告げると、ポケットを弄った
メアリがそうして排泄を行う姿を、じっくりと見ている
それどころか、携帯を向けた
撮影し、記録しているようだ、それを見せ付けるように、シャッター音を鳴らした
「よく出したな、犬、ペットの排泄の始末は
主人の…役目…だ…」
取り出したのはウェットティッシュ
上げた右足を押さえ
今排泄行為を行ったばかりのそこに、冷たいウェットティッシュをあて
さするような手つきでふき取ろうとしよう
■阿賀佐 メアリ > シャッター音に反応する。
諦めの顔が沈み込み地面を向く。
「ひっ!?
い、いやっ……わんっ! わんっ! わんっ!」
局部を拭かれるとは思ってもいなかったため犬を辞めそうになる。
それではまた首を絞められる。
忠実な犬を演じるためにも鳴き真似で抗議をするしかなかった。
冷たい感触と局部を拭かれる感触。
恥ずかしさのあまり顔を真っ赤にして抗議するも手は止まらない。
頭のなかで感覚がすでによくわからなくなってきている。
あまりにもしつこく拭かれるので防衛反応が起き始める。
拭いてもヌルヌルとした液体が染み出してくる。
■山本小太刀 > 「犬の言葉は俺には理解できないな」
「だがどうしたんだろうな…
拭いても拭いても…キリがないようだが……
続けてほしい、という解釈でいいのか?」
ぐい、ぐい……と中指を縦筋の割れ目に押し当て、ウェットティッシュで何度も弄った
その度にティッシュに湿度が増していくのを感じながらも
執拗に何度もそこを拭ってやる、時々押し当てるように、秘芯をグリグリと擦り付けて
「ほら、立て……お前には前足があるのだろう?
続きは、自分でするんだ、わかるな?
自分で、するんだ…………」
耳元でささやくようにそう言ってから、グイ、とリールを引っ張ると
M字に足を開くようにクツでグッと押して指示し
その手を取って、ヌルヌルになった秘所へ導こうと
まるで、自慰をしろ、とでも言っているようだ
■阿賀佐 メアリ > 「ひぅっ!? わんっわんっわんっ!」
顔を横に振って拒否を示す。
しかし、それで男の行為が止まるわけではない。
逃げようとするも首の縄がそれを許さない。
「―――っ!?」
未知の感覚に襲われて体を反らす。
秘芯を弄られるというのは初めての体験であった。
「わ、わん……」
ささやかれるがまま足を開いて導かれるまま秘書を弄り始める。
だが、阿賀佐は自慰行為をしたことがない。
その行為は非常に単調なものであった。
水音を立てるだけのつまらないものであった。
■山本小太刀 > 「煩わせるなよ、犬
大人しくしていれば犬で勘弁してやってるものを…
そのままもう1ランク落として、喋れぬ肉の塊にされたいか?」
被虐的な笑みを浮かべながらその縄をピン、と指ではじく
よほど死ぬのが嫌と見える
まあ、それは誰しもがそうなのだろうが
「今一足りないな……何だ?
何が足りない…そうだな…熱が、たりないか…」
ふむ…とそのぎこちない手つきを見て、満足足り得ない声を漏らす
何か一つ…足りない、まだ命の恐怖が勝ちすぎている、あまり楽しくないぞ
何事か考えて、それから…
チー……と細い金属のこすれる音がした
「ほら、これを咥えるんだよ。良いな」
犬のような泣き声を強制されながら
たどたどしい手つきを続けるメアリの前に突き出されたのは
チャックの合間から飛び出した、男の肉棒だった
熱く、半ばほどまで反り返っている
ちなみに、躊躇えば鼻を摘んで口の中へ入れるつもりだ
■阿賀佐 メアリ > やり方を知らないのだ、男が不満に思うのも仕方がない。
恐怖に支配された状態では自慰にもならない。
ただの行為だ。
「―――ぇ」
嫌な予感そしてそれはあっていた。
目の前の肉棒。
初めて目にする、こんなにもグロテスクだったのか。
恐怖に従っていたとしてもこれを口にしろという命令には拒否感が勝る。
「ぃやっ……いやっ!」
顔を横に振る。
それは駄目だと、ある意味の境界線なのだと。
■山本小太刀 > 「嫌だとか駄目だとか無理だとか
俺はそういう言葉が一番嫌いなんだ
聞くと思わず腕に力が入ってしまう」
少女の首に繋がっている縄
これを自分の手で引っ張る
魔力ではなく物理的な力で引けば、縄は切れる事は無い
ググ……と縄を引いて呼吸器を絞めれば、人の口は開くように出来ている
「まあ、まずは試してみると良い」
そうしてから、その口の中へと無理やり押し込むつもりだ
■阿賀佐 メアリ > 「かはっ……ぁ……ぁ……」
苦しい、息ができない。
開いた口へと男の肉棒が無理矢理突っくまれる。
「んぅ!?」
おおきい、顎が外れそうだ。
臭い、こんな臭がするのか。
熱い、まるで焼けた鉄のようだ。
口では息ができずに、必至に鼻で呼吸をしている。
首を締められ抵抗することが出来ず咥えたままの状態で動けずにいた。
■山本小太刀 > アレだけ大人しく従っていたというのに
コレを見せた瞬間に拒否反応を起こした
という事は、この辺りが砦だったのだろう
一度門を突き破れば、後の防御は脆い物だろう
なら、何をしても構わないな
「もっと舌を使え、犬、そのまま奥まで突っ込んで呼吸も出来ないようにしてやろうか」
ぐっ…ぐっ…と押し込むように口の中で前後する
まだまだ快楽には少し遠いが、まあいいだろう
徐々にソレは硬さを増していく
不意にギュッ…と髪を掴む
「ほら…手が留守になってるな…
俺はどうしろといった?一回で一つの事しか出来ないか?」
手を、自慰を続けろと、強引に口の中に突っ込みながら
そう強制する
■阿賀佐 メアリ > 「んぅっ……んっ……」
前後の動きにつられるかのように頭が揺れる。
嫌悪感しか無い。
何をどうしたら良いのかも良くわからないためたどたどしく舌を動かす。
それでも多少の快楽は与えるだろう。
「んぅーっ!」
あとは命じられるがまま慣れない自慰を再開する。
上と下で水音が鳴る。
口の中で大きくなっていく肉棒にただ不安を感じる。
ただただ、時間が過ぎ去るのを祈って。
■山本小太刀 > 「ふん、まあいいだろう
そのままだ、もっと…」
ぐい……と腰を引いた
喉奥まで突いて、そしてもう一度
そうしながら、手持ち無沙汰な指で
その乳首に手を伸ばし、ギュウ…と引っ張る
「どうだ、下の方は…準備は出来たか?
まずは、上の方からだな」
ドクン…と肉棒が脈打った
ドロ…と少しだけ口の中で何かがあふれ出す
それと同時に肉棒を引き抜くと
ビュルルルル…とその顔に白濁の液が降り注ぐだろう
■阿賀佐 メアリ > 「―――っ!?」
喉奥まで肉棒で突かれ吐き気をもよおす。
苦しさで顔がゆがむ。
薄い胸板の乳首も掴まれれば痛いだけだ。
ただ苦しさだけが積み重なる。
膨張した肉棒から吐出される白濁。
口腔内を汚し、開放されれば顔面に白化粧が降り注ぐ。
「げほっ! げほっ……!」
口から白濁の液を吐き出す。
汚い、臭い、苦い……。
これ以上はもう無理だ、終わって欲しい。
顔を横に振って怯えた表情を見せる。
■山本小太刀 > 「さて……」
ふう…と顔に射精を行えばゆっくりと肩で息を吐き出した
「よく、頑張ったな、偉いぞ
これで…」
そう、これで終わった、安堵させるように、その肩に手を置いた
苦しかったかもしれないが、お前は良くやったよ
そう労うように、ゆっくりと肩を撫でてから
ドン…
「ようやく本番に移れるな」
と突き飛ばすだろう、床に寝かせるつもりだ
「面倒な事は、一切するなよ
お前は、ただ犬のように鳴いていれば、それでいい」
ほの明るい魔力の光が閃く
床に寝転がせる事に成功したなら、そのまま横合い、左右から縄が伸び
膝に引っ掛ける形で縄がかかり、両足を開かせようとするだろう
「さて…では、サッと終わらせるとしようか」
そこまで成功していればだが
やれやれと携帯を畳むと、腰を下ろす
その秘所に、肉棒を宛がうつもりだ
ソレは、一度出したというのに、全く衰えた様子はない
■阿賀佐 メアリ > 「ぁ……」
あっけなく床に転がされる。
縄は拘束する形で阿賀佐の足を開く。
嫌な予感はあたるのだ。
これからされることも、これから起こる不幸も。
「―――嫌だ!
イヤダ、イヤダ、イヤダ!
やめて、おねがい、それだけは、ナンデモシマスカラ、オネガイ、ヤメテヤメテヤメテヤメテ……」
どんなに拒否の言葉を口にしても、どんなに抵抗しようとしても。
すでに秘書に肉棒はあてがわれている。
後はこのまま腰を進めるだけであっさりと侵入できる。
■山本小太刀 > 「本当か?」
その白濁まみれのあごに手を伸ばし、ぐ、と掴んで
目を見て問いかける
「本当に、何でもするのか?」
確認を取るようだ、まるで希望を見せるかのように
ソレ以外の何か、あるいは金や労働でどうにかなる、とでも言うような
「じゃあ…そうだな、良い声で鳴け
俺の要望があるとすれば…そうだな、それだけだ
まあこんな所をうろついているんだ、何度も経験はあるんだろ
だったら…安いものだよな…犬」
汚れた目をしていた、この顔を覚えろ、とでも言うように
ニィ……と口角を吊り上げてから、その耳をれろぉ…と舐める
そして…
ぐ……と、腰を押し込んでいけば
あまりにもあっさりと、肉棒は秘裂に進入していくだろう
■阿賀佐 メアリ > 「いやあぁぁぁぁああぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
悲鳴が鳴り響く。
狭い秘裂を肉棒が突き進めば切り裂くように再奥へと達する。
秘所からは純血の証である血が滴り落ちた。
「うぅぁ……抜いてっ! 抜いてっ!」
悲痛な叫びで懇願し、腕で男を押し戻そうとしても無意味であった。
膣内は男の肉棒を痛いほど圧迫するが、十分に濡れており血と合わせて潤滑剤となる。
腰を振るには十分なものであった。
「やめてよ、もうイヤだよっ! あぁぁぁっ!!」
強引に突き動かされ快楽もないただの痛みだけを感じる。
顔は涙と白濁で汚れぐしゃぐしゃだ。
それは男の嗜虐心を煽り最後まで行う価値はあった。
■山本小太刀 > 「ほう……」
ぐぷ…と押し込んでいく、わずかな抵抗を感じながらも
徐々に奥まで挿入を続けた
そして、後から流れてくる微かな血に目を細める
「初物だったか…もっと早く言ってほしいものだな
ほら、よく見て、覚えるんだ、初めての相手の、顔を」
思わぬ幸運でも拾ったかのように
ニヤついた顔をメアリの顔の前に突き出した
そのまま顔を沈め、じゅる…と音を立ててうなじを吸い
胸へと舌を這わせていって
「うん…しかし、少し…五月蝿いな…」
激しく、ぐじゅぐじゅになったその腰を突き上げると
袋小路に歪な水音が鳴り響く
声が五月蝿いが…そうだな、頬でも一発叩くか
平手が、その顔に振り下ろされる
■阿賀佐 メアリ > 「うぅ……いやぁっ!」
男の顔を直視するのを顔を逸らして拒否する。
抵抗も通じず、体を這う男の舌にも嫌悪感しか感じない。
悲鳴を上げることが唯一残された抵抗であったが。
「あぅっ!
うぅ……うぁぁぁぁぁ……」
頬を平手打ちされてその抵抗すらも奪われた。
瞳は虚空を見つめ、苦しそうな嗚咽を漏らすだけ。
あとは男にひたすら陵辱されるだけであった。
せめて膣内に白濁を吐き出されないことを願う。
その願いは不安となり的中することとなる。
■山本小太刀 > 「嫌とか駄目とか
それしか泣き声は無いのか?犬」
平手打ちをした時、手についたものを拭うように手を振る
しかし、一度手について開き直ったのか、改めて手を伸ばせば
その唇を拭うように、親指を伸ばした、口元を拭うつもりだ
「なら…
塞いでしまうのがいいな…」
どうせなら、全部奪ってやろう
そんな軽いついでのような感覚で、唇を下ろす
その口に吸い付くようにキスをするつもりだ
「反応が薄いな…つまらん女だ
だが、最後まで付き合ってもらうからな」
それが適ったのか、適わなかったのか
どちらにしろ、腰を打ち付けるペースは速まっていく
コッ、コッ…と、何度も子宮の壁がノックされていき
■阿賀佐 メアリ > 「私は犬じゃっ……!
んぐっ……」
無理矢理に唇を奪われる。
涙があふれる。
汚され、奪われた、きっとこの先も奪われ続ける運命なのだと。
そう思うと涙が止まらない。
「うぅ……ひっく……あぁ……」
目立った反応もせず、嗚咽を漏らすだけ。
男にとってはつまらないものに映るだろう。
子宮口をノックしても体が揺れる程度の反応。
男の肉棒が膨張していくのを感じ取る。
もう、終わりなのだと。
■山本小太刀 > 「じゃあ、何だ?
言ってみろ、覚えておいてやる」
名乗ってみろ、とでも言うように
腰を打ちつけながら乱雑な言葉で問いかけた
意識もあまり向いていないような
反射のような言葉だった
「く…じゃあ、そろそろ出すからな……」
ぐっ、ぐっ……と押し込む度に膨れ上がっていく
体がこわばったように、ピン、と背筋を伸ばす
「ちゃんと…孕むんだぞ…」
孕め…とうわ言の様に耳元で囁きながら
グッ……と押し込んでいけば
ビュルルル…と勢いの良い音を立て、子宮の中で果てるだろう
全て搾り取るように、中でぐっと何度も絞っている
■阿賀佐 メアリ > 「嫌だっ……! お前に教えるものかっ!」
阿賀佐はこれだけは拒否の意志を示した。
最後の最後に名前を教えることに。
抵抗はそれまでだった。
「いやっ……!
いやああぁぁぁぁああぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
注ぎ込まれる、男の子種を。
少女の胎内に収まりきらない分は秘裂から溢れ出してくる。
注ぎ込む脈動を感じながら少女は果てることはなかった。
ただ乱暴に扱われ、注ぎ込まれたただの陵辱であった。
「……」
男が子種を全て吐き出した時には阿賀佐は何も反応しなくなっていた。
涙も流さず虚空を見つめて。
「……あはは、ふふふふ」
急に笑い出す。
狂ってしまったのか、いや違った。
ただ、おのれの運命を呪った笑いであった。
それと同時に周囲に悪意が立ち込める。
悪意と言って正しかったのだろうか。
遠くから悲鳴が聞こえた。
物音が聞こえた。
まるで連鎖的に
広がるように近づいてくる。
良くないものが近づいてきている。
破裂音、まるで電気がショートした時の音。
叫び声が聞こえる。
耳を澄ませば事故が起きているようだ。
唐突に、突然に爆発音が聞こえた。
遠くではない周囲の建物からであった。
■山本小太刀 > 「そうか…ならばお前は犬だな
それ以外の形容の仕方は、俺は知らない」
ソレも良いだろう、と笑う
別に執着があるわけでもない
所詮は
「まだ、出せるじゃないか
いい悲鳴が……」
聞き入るように目を閉じて悲鳴を耳にしながら
その膣内にドクドクと自分の白濁を注ぎ込み、残らず流して
そしてやがて引き抜いた
こんな程度で本当に孕むような、そんな不幸な事はまずないだろうが…
まあまあの気分だ
この女は壊れたのだろうか、薄気味の悪い笑い声を上げている
それを尻目に、自身は着衣をカチャカチャと整えていた
ふと顔を上げる、何か…嫌な空気だ
それは魔力を感じるとか、超能力による予知だとか、そういうものではない
もっと人間の第六感覚に訴えるような感じだ
ここにいるのは、マズいと
「おい、生きてるか?死ぬぞ、ここに居ると。
いや…あるいはお前が?」
そこに倒れている女に声をかけた
何かが来ている、形容の出来ない何かが
「チッ……」
背後のトタン屋根の建物から突然ガラスが砕け散って降り注ぐ
ポンチョの裾でそれを振り払うと、やにわによろめいて、袖から放った縄を
小高い建物に放った
「また会おう。」
どこか都合の良い角にそれを引っ掛けると
魔力を希釈するイメージでそれに引っ張られるように、飛ぶ
屋根を伝ってデッドエンドの向こう側へ逃げるつもりだ
■阿賀佐 メアリ > 屋根に登れば何が起きているのかが容易にわかるだろう。
周囲のあちこちで火の手が上がり、保管していた火薬に引火し、建物の崩落事故が起きている。
死者も多数出ているようだ。
事故が事故を生み連鎖していく絶望的な状況。
早く脱出しなければ巻き込まれかねない。
登った建物も『偶然』に弾薬庫となっており爆発が起きた。
「あははははは―――ふふふふふ―――」
周囲の建物が崩れる中、少女は呪い、笑っていた。
ただ一人だけ大きな事故に巻き込まれずに。
それも土煙で見えなくなり少女がどうなったかをうかがい知ることは出来なかった。
■山本小太刀 > 「なんだ、これは、大惨事だな」
他人事のように呟く
自分だけは大丈夫などと思っている訳ではない
だけども、どうでもいい事だった
この街がどうなろうとも、吹っ飛んで海の底に沈むなら
それも爽快かもしれない、この街は好きではなかった
だけど、そんな事は起こる訳は無かった
世界が完結して終わるよりも
人一人が完結する方が、ずっと早い
「あ…光………?」
漏れてきたのは下のほう
縄を次の建物に飛ばしながら下を向く
そこには、炎熱地獄のように吹き上がる光があった
その光に包まれたように、男の影は消えていく
■阿賀佐 メアリ > 連鎖的な事故は暫くの間続いた。
ようやく収束した頃に少女は一人落第街に立っていた。
脱いでいた服を身にまとう。
下着だけは先ほどの騒ぎでどこかにいってしまったのか見つからなかった。
その姿は土埃や体液で汚れていて見るも無残な姿であった。
制服の上着からは黒焦げになった呪符がバラバラと剥がれ落ちていく。
その顔に生気はなかったが足取りは自宅へと向かっている。
そして何かを口ずさむように口が動く。
「―――Ten little, nine little, eight little Indians♪
Seven little, six little, five little Indians♪
Four little, three little, two little Indians♪
One little Indian boy♪」
繰り返し、繰り返しその歌詞だけを口ずさみ、たまに笑い声。
そのまま落第街を去っていった。
ご案内:「落第街 袋小路」から阿賀佐 メアリさんが去りました。
ご案内:「落第街 袋小路」から山本小太刀さんが去りました。