2015/08/31 のログ
おこん > おお、傲慢であるとも。そうでなければワシは化け狐などやめておるでのう。
人間と人間同士ならそうかもしれぬが、ワシは違うでのう、常識は通用せぬ。

例えば…そう、今やっているように、おぬしに乳を吸わせてしまうこともできるのじゃからな…
(楽しげに表情を緩ませながら、彼女の言葉に答える。 小さなつぶやきに、
 ぴくぴくと狐耳を動かした。)

本当に、か… そうしたら、おぬしも化け狐じゃのう。
探せばそういった魔術もあるかもしれぬが……
人間を捨ててしまうことに、あまり躊躇いはないのかえ?
(頭をそっと撫でながら、落ち着いた調子で彼女に問いかける。
 子供になれたらよい、というのは、前には聞けなかった言葉だ。)

しづき > 「言うじゃない」
愉快そうにくつくつと笑う。
汗に湿った肌がひたひたとこすれ合うのが心地いい。

「人間、か」
くるり、と身体の向きを反対にして、乳房を枕のようにして頭を置く。
「あたし、人間嫌い。弱いし、すぐ死んで、約束を守らない。
 おこん先生は、そう簡単には死なないでしょ? 人間みたいにはさ」
はあ、と溜息を一つ。

「人間なんてさ……この世界じゃもう弱者にすぎないよ。
 異能者も、魔術師も、含めて。
 おこんはさ――人間でなきゃ、できないことって、あると思う?」

おこん > んふふ、そうじゃろ? 伊達に長く生きてはおらぬでな…色々とあったんじゃよ。
(ぺたりと冷えた身体同士が触れ合う。 こういうのも嫌いではない。
 頭を胸の上に置く彼女を抱きしめてやりながら、
 言葉の一つ一つに狐耳を動かして。)

ワシは人間よりは頑丈であろうのう。 そう簡単には…少なくても、寿命はあるはずじゃ。
そうか、しづきは人間があまり好きでは無いのか。
…異能や魔術が歴史の表舞台に姿を現すようになって、異世界からの存在や、
悪魔や神、妖怪などと一部張り合えるようになったのは事実じゃな。
単体の存在でいえば、人間はそれらよりは弱いということじゃ。
(彼女の髪に手櫛をかけながら、のんびりした調子で答える。
 時折お腹や胸、太ももに手を這わせて、その柔らかさを楽しんで。)

では、人間がそれらの存在に勝てることとは? それは”繁殖”じゃよ。 
産めよ、増やせよ、地に満ちよ…この世界にどれだけ獣人がいようと、
異世界からの存在が入ろうと、生きている人間の総数には叶わぬ。 
(そういう答えではどうかのう、と彼女のほっぺたに振れる。
 そのまま手を動かして、ぷにぷにの唇をそっと撫でて。)

しづき > 「ん…………」
繁殖。
確かに、常世でも妖怪だの悪魔だの獣人だのはいくらでも見かけるが、
彼らの子が殖え過ぎて地を満たしていることはない。
人間はこの世界において未だマジョリティだ。
数は力である。それがあるならば確かに弱いとはいえない。
自らの身体を這う手をぺたぺたと触りながら、そんなことを考える。

けど、自分には関係のないことだ。
人間など滅んでしまえばいいのだ。

「……あたしに子供を産めっていうの?」
拗ねたように身体を背けてベッドに転がる。
それぐらいが、いま捏ねられる子供の駄々だろう。

人間は滅ぶべきとか死にたいとかこの世界は歪んでいるとか、
そういうのを堂々と言えるのは何も知らない子供だけに許された権利で、
自分は大人だからそんなことを言わずに世界の秩序を守らなければいけない。

人間でなければそんな建前を守る必要はない。
だから、それが多分、自分が人間である意味なのだろう。そう思った。

おこん > …その外見で言うと、中々たまらぬものがあるのう。そうではない。
その気もないから、おぬしは人であることを捨ててもいいかな、
と思っておったのではないか? 世界を守ることは、
人間に課せられた使命でもなんでもないからのう。

おぬしが望むなら…んふふ、それこそ、人を捨てる方法を授けよう。
ワシの”娘”にしてやるぞ? 人でなければ出来ぬことをぜーんぶ捨てて、
ただただ男と女と褥を共にし、精をすすって生きる来つ寝になるのであればな。
(拗ねる彼女を宥めるように、身体を撫でる。
 語りかけるようにゆっくりと言葉を紡ぎながら、
 尻尾をゆらゆらと動かして。)

しづき > 「そんなホイホイ授けちゃっていいものかな……
 なんか長命とか妖術とかいろいろオプションついてくるわけでしょそれ。
 世界のバランス崩れちゃったりしません?」
ついついそういうことを小心にも気にしてしまう。
前は七夜交われば狐になるとか言ってたなあ確か。

人の精を啜る狐。おこん先生のようになる、ということだろうか。
目を閉じてそれを想像する。

なりたい、とは言えなかったし、
なりたくない、とも言えなかった。

「あたしは……」

その事実が、自分がおこん先生に対して取り返しのつかないレベルで
好意を抱いてしまっていることに、ようやく気づかせた。

くるりと再び身を翻して、おこんのお腹に顔を押し付ける。

「あたしの好きなひとだけを抱いていたい」

震えた声。
それが答えだった。

おこん > ワシらのように仲間を”増やす”連中は、ポンポンとせぬからのう。
1匹2匹ふえたぐらいでどうこうなるほど、世界は狭くないであろう。

さあ、どうする…?
(優しくささやく。 可愛らしいしづき先生が悩んでるのを、じっと見つめて。)

…そうか、それでよい。 なにしろ、化け狐は必要あらば知らぬ老若男女と褥を共にするからのう。
…んふふ、しづき、おぬしは可愛いやつじゃ…化け狐とは言わぬが、
永遠にワシとともにいられるようにしてやりたいのう…まあ、今のところ
いい考えもなにも無いわけじゃがな。
(頑張って告白した彼女の背中をぽんぽんと、慰めるように、
褒めるように軽く叩く。)

しづき > 「……嫌い。
 おこんなんか大っ嫌い」

聞いているのかいないのか。
ふてくされたようにそう言って、ぎゅっとしがみつくように、身体を押し付ける。
どれぐらいそうしていただろうか。
いつのまにか、小さな椎月は静かに寝息を立てていた……。

おこん > 大好きじゃぞ、しづき… だーいすき…♥
(相手と相反する言葉をささやきながら、そっと抱き寄せる。
 外見が幼いと、態度も幼くなるらしい。 可愛らしい、小さな寝息が
 聞こえ始めると、自分もゆっくりとまぶたを閉じた。)

ご案内:「◆休憩Free」からしづきさんが去りました。
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