2018/06/17 のログ
ご案内:「女子寮 大浴場」に鈴ヶ森 綾さんが現れました。
ご案内:「女子寮 大浴場」にラウラ・ニューリッキ・ユーティライネンさんが現れました。
鈴ヶ森 綾 > 日付の変わった深夜、人には言えないような場所で言えないような事をした後、
人目を忍ぶようにこっそりと寮の部屋へと帰り着く。

外の気温は夜のわりには高く、途中で降ったにわか雨の影響もあってか湿度もある。
おかげで全身が汗ばみ、一日中閉め切ったままだった自室の熱気も合わさって快適とは言い難い。

「……せっかくだから、下のお風呂を使おうかしら。」

現在時刻を確認。既に寮生の大半は眠っている頃合いだ。
熱気を逃がすために窓を網戸にして部屋を出ると、そのまま1階にある浴場へと向かった。
そうして脱衣室へやってくるとパパっと着ているものを籠に収め、浴室の大きなガラス戸をくぐる。

ラウラ・ニューリッキ・ユーティライネン > 寮の大浴場、あまり人のいる場所が好きではない身だが、定期的に来る場所。
目的はサウナだ。
故郷には各家庭にサウナがあるほどだったが、この島でさすがにそれはない。
だから人の少ない時間にやってくる。

「こんな時間でもお風呂に入る人がいるんですね」

脱衣所に来ると、先に入っている人の衣服が籠に収められているのが目に入った。
他の籠が開いているのを見るとおそらく先客は一人だけだろう。
一対一でお風呂、少し気が引けるが、ここまで来てしまったので仕方がない。
服を脱いで籠に入れれば、風呂道具をもって浴場へ>

鈴ヶ森 綾 > 幾つも並んだシャワーの中から適当に選び、その前に座って髪を洗い始める。
本来は軽く湯を浴びて汚れを洗い流す程度でも良いのだが、一応それらしく手順は踏む。

髪を洗ったらそのまま身体、持ち込んだボディタオルに染み込んだソープを泡立たせている時、
ガラス戸の向こうに気配を感じてチラリとそちらへ視線を向ける。
貸し切り気分もこれで終わりかと少々残念がって視線を戻し、再び身体を洗うのを再開させようとしたところで、
視界の端に捉えた人影を二度見する事になる。

「あら、ラウラなの?」

湯気で若干視界は悪いが、見間違えるはずもない。
落ち込みかけた気分を持ち直し、浴室へ入ってきた彼女へ声をかける。

ラウラ・ニューリッキ・ユーティライネン > 「あっと……え?
 綾さんですか?」

風呂場に入ってどこに陣取ろうか、できれば先客から遠い場所。
なんて考えていた時、声をかけられる。
通常なら対応に困るところだが、声の主を察するると驚きが勝った嬉しそうな声を上げる。

「こんな場所で会うとは思いませんでした。
 えーっと、となり失礼しますね?」

嘘偽りのない感想を述べながら、彼女の隣に腰を下ろす。
お風呂セットを置いてシャワーを浴びると、髪を濡らして頭を洗っていく>

鈴ヶ森 綾 > 「こんばんは。ええ、どうぞ」

小さく掲げた手をひらひらと振って挨拶すると、やってくる彼女を快く迎える。

「そうね、私は部屋のお風呂を使うことが多いから。あなたはいつもこのぐらいの時間なのかしら?」

そんな質問を投げかけながら、一通り自分の身体を洗ってしまった後は隣の彼女の洗髪の様子を見守る。
見守る、そう言えば聞こえは良いが、要するに観察である。
普段露出の少ない格好をしている事が多い彼女の肢体が顕になっているので自然と目を引かれるのだ。
その視線は特に胸や足と言った部分に集中しているのは、恐らく相手にも感じ取れるだろう。

ラウラ・ニューリッキ・ユーティライネン > 「私も普段は自分の部屋のお風呂ですね。
 でもサウナを使いたくて、定期的にここにきてるんです」

といっても、人のいない時間を見計らってですけどね。
髪を洗いながらそんな返事をする。
広い風呂も気持ちがいいが、それ以上にサウナが目的なのだ。

「えーっと、綾さん?
 どうかしました……?」

彼女からの視線に気が付くと、やや恥ずかしそうにする。
見られて恥ずかしいというのはもちろん、軍隊にいた経験から、傷跡がいくつかあるのだ。
本人としてはそちらのほうが見られて恥ずかしい。
そう思うと同時に、彼女はそういった傷はないのかという鬼門が浮かぶ。
人間ではないからもしかしたらそういう傷は残らないのかもしれないが、
どうしても視線を彼女の体に向けることができなかった>

鈴ヶ森 綾 > 「サウナ…あなたの国ではよく親しまれてる…んだったかしら。そんなに良いものなの?」

ああそう言えばそんなものもあったというような語調で呟く。
無論サウナ自体の事は知っているが、基本的に自分で利用しようと思った事がなかったので言われるまで認識の外であった。

「ラウラの事を見ているのよ」

問われれば極めて率直にそう答える。
彼女の身体に残る傷跡も無論目に入るが、それで特に興を削がれたような様子は見せない。
一方こちらは対象的に、そういった傷跡のようなものは一切無い。
もしこの身体にそういったものが残るとしたら、意図的にそうしているか、取り繕えない程に消耗しているかのどちらかだ。

「ね、背中を洗ってあげましょうか」

言うが早いか、ボディタオルを手に彼女の背中側に回ろうとして。

ラウラ・ニューリッキ・ユーティライネン > 「ええ、『フィンランド人は酒とサウナがないと騒げない』といわれるくらいには」

もちろんこれは皮肉だし、自分は人間ではないのでそんなこともない。のだが、
人間に囲まれて育ってきた身だ。文化的には人間といっても差し支えないだろう。

「それはその、わかるんですが、ちょっと恥ずかしいというか気まずいというか」

率直な回答にさらに困ったような反応をしてしまう。
髪をすすぎながら傷――腹部の傷跡を隠すように背中を向ける。
ちらりと見た彼女の体はそういう傷跡が一切見受けられなかった。
やはり種族的なものなのだろう。
そんなことを考えていると、こちらが答えるよりも早く、
いや、彼女自身がこちらに問うよりも早く、彼女が背後に移動してくる。>

鈴ヶ森 綾 > 「そこまでなの…。私も少し興味が出てきたわ。この後入るのよね?私も一緒に…いいかしら?何か作法みたいなものはあるのかしら。」

彼女の性格的にこういった場を避けようとするのは分かる。
その上でなおやってくるという事は、それ程サウナが魅力的なのであろう。
納得したように頷くとそう続けた。

「あら、ダメかしら。私はもっとラウラの色んなところを見たいと思ってるのだけれど…」

彼女の背後で膝立ちになると、タオルを触れさせる前につつっと背骨の横をなぞるように指を動かす。
そこから少し横にそれ、脇腹の辺りの小さな傷跡に触れる。