2020/08/11 のログ
ご案内:「【常世島の現在】」に八月の常世島さんが現れました。
八月の常世島 >  
 常世島関係物故者慰霊祭は滞りなく全日程を終えた。式典委員会や祭祀局にとっては特に忙しい時期であったが、それも一段落することとなる。常世島で物故した人々の霊を慰める祭りは終わりを迎え、常世島の「夏休み」はいよいよ本番を迎える。
 海水浴場に訪れる者の数は増加し、浜辺には幾つもの「海の家」が立ち並ぶ。常世神社を始めとした常世島内の寺社仏閣、その他宗教・礼拝施設では「夏祭り」やそれに類する催事が行われる。

 常世島に残った生徒の多くが遊び歩く時期であり、歓楽街や常世渋谷への流入が増加する。加えて、落第街に迷い込んでしまう生徒も増える。トラブルに巻き込まれる生徒も前期以上に増加することとなり、違反部活の活動も活発になる。違法なレートのギャンブル(あくまで「娯楽」の範囲のギャンブルであれば、場合によっては許可されることもある)、違反部活への勧誘、不良学生グループ同士の抗争、怪異騒ぎなどなどである。
 それ故に風紀委員会や公安委員会の仕事も前期と変わらず行われ、役職や部局によってはほとんど休みが取れない場合もあるだろう。もちろん休暇が取れる委員も少なくないため、普段よりも少ない人員で対処せねばならないケースも増えてくる。

 そのため、歓楽街や落第街の一部の自警組織や自警学生(全てではない)の活動も活発になる。風紀委員会などの手が回らない部分をフォローしているとも言えるが、暴力的な自警組織による私刑は学園からすれば違反行為である。故に、そういった自警組織と風紀委員会の衝突も起こりやすいのがこの休暇の時期である。
 当然ながら、清掃を呼びかけたり風紀を守ろうとするようなボランティア的な活動については特に風紀委員会などから何か言われることはまずない。暴力的・闘争的な自警組織の活動が公になった場合は風紀委員会の取締の対象となることもあるということである。

 夏休み期間であっても異能・魔術の制御や将来に必要な技能を修得したいという学生に向けての夏期講習や授業も行われている。その分、その講義・演習を担当する教師の休暇は減ることになるが、その分の手当も出される。
 各種委員会や一部の部活なども、都市運営のために休暇を(あまり)取ることのできない委員/部員も少なくない。故に、学園からはそういった委員/部員に対して特別手当が支給される。

 商店街や扶桑百貨店では夏休みのセール期間に突入し、普段よりも安価な価格で商品の購入が可能となる。また飲食店やレストランなども夏休み限定のメニューも登場し、多少値が張るような店にも生徒たちが足を運ぶようになる。商業系の部活・店舗のアルバイト(臨時の入部と表現する場合もある)も広く募集される時期である。

 夏季休業は常世学園の図書館群の蔵書整理が行われる時期でもある。
 図書館群の蔵書量は膨大であるため、学生の利用が少ない夏・冬の休業期間中、年二回大規模な整理・点検がなされる。
 魔術や異界の科学を用いた高度な管理システムによりかなりの効率化が達成されている。なお、定期的な書架の整理・点検は図書委員会によって日常的に行われている。
 基本的に蔵書の紛失はほとんど発生しないが、所在不明の書籍が判明した場合は徹底的に調査が行われる。
 夏休みの蔵書整理では、「禁書庫」の魔導書の点検や整理・再封印なども行われる。基本的に図書委員会が行う業務であるが、人手が十分に足りているとは言い難い。

 故に、有志の生徒を募り、「臨時図書委員」としての権限を付与し、蔵書や常世博物館地下のアーティファクトなどの管理業務を代行させるというようなことも行われている。もちろん危険が伴う職務であるため、魔術などの知識・技能を一定以上有していること、十分に安全には配慮されているとはいえ危険な業務であるということに同意すること、禁書庫などに所蔵された書物についての秘密を守ること、というような条件も設けられている。
 「臨時図書委員」としての業務は「単位」として認定される場合もあり、魔術を専門的に学ぶ生徒は、これを期に合法的に「禁書庫」に入る良い機会と捉える者もいる。
 なお、教師によっては、授業の一環として受講生に「臨時図書委員」の資格を取らせ、「禁書庫」の中に架蔵されている魔導書や禁書の類の扱い方を教えるというような事例も存在する。これは主に高度な魔術関係の授業で行われる演習であり、入門的な魔術の授業ではまず行われることはない。
 図書委員会や教員以外の者に禁書庫の業務を行わせることに対しての、図書委員会内での批判がないわけではない。


【PL向け】
 八月の常世島の状況です。今後追加などもあるかもしれませんが、その際はTwitterで更新内容を告知します。
 落第街などで事件が起きやすいとしていますが、未解決のままに終わっているわけではなく、多くか解決されているイメージとなります(もちろん解決されないものもあるでしょう)。
 風紀委員会・公安委員会などの委員会は、PC以外にもNPCとしての委員も多く所属しておりますので、それらが解決に動いているとお考えください。PC側があまり動けないような事例があったとしても、委員会が無能化したというような事態には陥りませんので、ご留意ください。
 八月の予定とは無関係ですが、作成中の【裏常世渋谷地下領域「黄泉比良坂」】については近日中に公開できればと考えています。

ご案内:「【常世島の現在】」から八月の常世島さんが去りました。