2019/02/10 のログ
ご案内:「教室」に獅南蒼ニさんが現れました。
獅南蒼ニ > 「……時間は60分だ。」

本日は【魔術学応用論Ⅰ】の試験日である。配られた用紙は2枚。
【魔術学概論Ⅰ】【Ⅱ】を履修していることが前提となっているため,その試験問題は毎年のように非常に難解である。
そして今年は,ちょっとした技能も同時にテストする内容となっていた。

問題用紙と解答用紙が,白紙なのである。
印刷ミスなどではない。文字が魔術的に隠匿されているのだ。

…確かに授業の中で,魔術的に隠蔽された魔導書やスクロールについては触れられてはいたが。

獅南蒼ニ > 隠された秘密を暴きだすことさえできれば,浮かび上がる問題は,実に初歩的な問題ばかりである。
しかし最終的に,問題に辿り着く生徒は半数に満たないだろう。

白紙を提出することになった生徒は青ざめているだろうが,無論,この用紙にも術式を記録する細工が施されている。
試行錯誤の内容次第では,白紙でもなお,落第を免れる生徒が,何人かいるかもしれない。

ご案内:「教室」から獅南蒼ニさんが去りました。