2019/02/19 のログ
ご案内:「屋上」に白鈴秋さんが現れました。
白鈴秋 >  昼休みの時間。食堂や購買などが賑わっている中彼はここにいた。
 こんな寒い日に態々屋上で飯を食べる人はそんなに多くなく、あまり人が多い場所が好きではない彼からすればむしろうってつけの場所であった。
 ベンチに座りパンを齧りながら休む。ある意味で何時もの光景だった。

「……人気があるのもわかるな」

 そんな感想を漏らす彼の手には購買で数量限定の人気として売られていたスペシャル焼きそばパン。
 通常より濃く多く。そんな焼きそばが挟まれた一品。何時も人気で売切れてしまっているのだが偶然売っていた為に買ったというわけである。
 溢れんばかりのソバとそれに見合ったロングサイズのパン。一つで十二分に腹が膨れるだろう。

白鈴秋 > 「今の時期は良いが、次の時期はどうするか」

 少し考える。今の時期ならばこの時間人が少ないが、春や夏などになればそれなりに増え始める。
 そうすると騒がしくない場所を探すのが面倒になる。別に空き教室を探しても良いのだが……飯の為に態々探すというのも非常に面倒なものがある。
 パンを一口食べる。

「まぁ、今考えてもしかたねぇか」

 今はまだ冬も真っ盛り。こんな時期に次の季節の飯の場所を考えても仕方が無い。
 それよりも今日の夜を考えたほうがまだ有意義といった話だろう。まぁ、どうせ仕事帰りにどこかで買って帰るか食べて帰るかだろうが。
 ……本当に高校生の生活なのだろうか。
 今それを証明できるものは少しだけノリで買った手元の大きな焼きそばパンしかなかった。

白鈴秋 >  予鈴がなる、もうすぐ授業の始まりだろう。

「案外休みは短いものだな……試験も終わったのにする意味あるのか?」

 もう試験も終わった。後は態度点だとかその辺の為のくだらない授業だ。
 ある意味変な言い方をすれば大人の事情ということだろう。

「めんどくせぇな」

 はぁと溜息を吐くと食べ終わったごみをゴミ箱に入れ、屋上を後にする。
 後には静かな空間だけが残された。

ご案内:「屋上」から白鈴秋さんが去りました。