2020/06/08 のログ
ご案内:「教室」におこんさんが現れました。
■おこん > (扇状になっている教室の、その中心。
教壇の上にあぐらをかく、小さな姿があった。
名前はおこん、見てくれからはわからぬが教師である。
生徒たちを見上げるようにしながら、軽い調子で口を開いた。)
よいか、ワシがこうして教鞭を取っているのには、意味がある。
決して生徒がいっぱいいればちゅっちゅできるからとか、
常世島の自治権を利用してロケットを月に飛ばしてやろうとか、
学校近くのゲーセン『御門』にマイナーなゲームがいっぱい動いてるとか、
そういった話じゃあないんじゃよ。
ワシは人間ではない。 それはおぬしらもよーくわかっておろう。
しかして、おぬしらとワシは言葉を交わし、その意味を理解し合うことができる。。
これは、人と、人ならざるものの”こみゅにけーしょん”が取れているということなんじゃよね。
(えい、と手元のボタンを押す。 自分の頭上に、大きく「人」「人ならざるもの」と描かれた
画像が投影された。 それを振り返るように確認してからうなずく。)
■おこん > 突然じゃけど、はいそこのおぬし!! おぬし、ワシみたいなかわいい童女を見てどう思う?
いや、勃起するとかじゃなくてじゃな、もっとこう…そうそれ、それな!
”頭を撫でてやりたい”というのが聞きたかったんじゃよ。
(突如として指さされた生徒は、あまりにピュアすぎるが色々問題がありそうな答えを返した。
頑張って説得を続けて、いい感じの回答をもらって胸をなでおろす。)
例えば、ワシらはかわいい子供の頭を撫でてやる。 これが親愛の情を示す行動じゃからな。
しかし、別の国では『悪霊が憑く』といって、頭を撫でることを忌み嫌ったりするんじゃよ。
別の国では当たり前のことでも、よその文化でいえばとんでもないことかもしれん。
昔のアニメでも、降伏を示す白旗は異星人の文化では宣戦布告を意味し、
そこから泥沼の戦争になる話とかもあったのう。
(そこまで語ってから一息つく。 尻尾で器用にペットボトルを掴んで開け、
一口飲んでから再度生徒たちを見やった。)
人間ですらそれじゃ。 人間とそうでないものの溝は、さらに深いものと考えてよい。
そのまま、お互いがお互いを理解しない状態では、知らぬうちに相手のタブーに踏み込んでしまうかもしれぬ。
そういったときに、円満にことを終わらせる…対立を激化させぬ方法が必要じゃろ。
そのための方法を、おぬしらは学ばねばならん。 そのためにワシが先生しとるわけじゃよ。
(わかった? と生徒たちに語りかける。 ちょっとだけ緊張している生徒たちを見て、
これなら大丈夫だろう、と心の中で小さくガッツポーズした。
人間の世界にそうでないものが存在してある程度時間が立っているとはいえ、
実際に言われないと、ハッキリと意識出来ない生徒もそれなりにいるのだ。)
■おこん > 様々な風習、習慣、ルール…なにもかもが違う連中と、おぬしらは適切に付き合わねばならぬのだ。
これはなにも「お話すればわかってもらえる!」という話ではない。
人間が主食のやつに「こんどうちに飯食べに来てよ!」などと言ってみい、
おぬしの家族まとめてフルコースじゃぞ。
コミュニケーションを成り立たせた上で、リスクを見て関わり方をコントロールする…。
非常に難しいことじゃが、ワシはそういうことを考えておるんじゃよね。
といっても、『背中に気をつけろ。ためらわず撃て。弾を切らすな。ドラゴンには絶対関わるな。』
なんてわけでもなく、ましてや『レーザーガンを手放すな』という話ではない。
ええと…『もうどこにもいないキミのために!』じゃなくて、なんじゃったっけ…。
(胡乱になりかけたところでチャイムが鳴り響く。 大慌てで教壇をばしばしたたき、生徒たちに注意を促した。)
ともかく! こみゅにけーしょんの難事あらばワシに相談せい!
そういうときにはお年寄りの知恵は必ず役に立つでのう。
ほい解散解散! 次の授業でもしっかり学ぶんじゃぞー!
(生徒たちを元気よく教室から追い出した後、お昼寝をするべく
自分も教室を後にするのでした。)
ご案内:「教室」からおこんさんが去りました。
ご案内:「教室」に閃天兎さんが現れました。
ご案内:「教室」にアリソンさんが現れました。
■閃天兎 > 昼休み後の生徒たちが眠たくなる時間帯の授業の始まりを告げる鐘が鳴り響く。
それと同時に白衣の教師が教室のドアを開いて中へと入って来れば、入り口に最も近い生徒の前に資料の束を複数渡し、教室の前方にあるホワイトボードの前に立てば教卓に自分用の資料と宿題の束を置いて宣言する。
「ただいまより異能についての授業を始める。まずは今配布した資料2頁上部からー」
私の資料を配り終えるまで待たない。その必要はないからだ。
配り終えるまでは資料を見なくともわかる内容から説明するし待ったところで教員である自分に得はない。
軽く教室を見渡せば居眠りしたまま起きない生徒もいるにはいるし、忘れ物でもしたのか挙動がおかしい生徒もいるが、気にする必要はない。
別に彼らが困るだけで私に損はない。
それよりも、如何にわかりやすい授業を行い、授業時間を短縮するか。
これに尽きる。
彼の授業はわかりやすいと人気である反面、問題を解く時間や資料のコラムなどを読む時間を取らない、要点しか資料にまとめられていないと不人気でもある。
しかし、資料を貰うだけでも価値があると受けに来る生徒も多いと言う。
その評判の通り、今日の授業も資料が廻り切る前に始まるだろう。
■アリソン > 昼休みの鐘が鳴り響く少し前に教室の後ろよりの席に腰掛けている
メイドが一人、机の上に点字を打つための道具がありその他はノートだったり今しがた配られた資料だったり。
資料は後程別の教員の誰かしらに点字を打ってもらえば済む話であり、
目で見て授業を受けるのは不毛な話である、耳で聞いて授業そのものは記憶するだけだった。
寧ろ要点しか纏まっていない資料と教師が話す内容で授業の内容を理解していく無謀さ。
小気味いい音がノートに打ち込まれていくが、それは点字を打ち込んでいる音。
「先生の声がよく聞こえます…今日もいいお声」
ほぅ、と吐息を漏らし、瞼を閉ざしたままうっすらと微笑むメイド。
■閃天兎 > 「どうなったかは次の頁で説明する。次は3頁下部の事例を説明する」
今日の授業は異能の授業の中でも過去の異能の暴発などによる事故から学ぶ対策法や、事故を未然に防ぐ異能制御のすすめを解説するものとなっている。
授業が始まりすでに10分程経過しただろうか。
時計を見る必要はなく、私の授業は質問が来る可能性を考慮して5分ほど余裕を持って授業を終えるように資料を作っている。
つまり余程何かに時間を取られるようなことがなければ時計を確認する行為はただの時間の無駄でしかない。
頁下部の説明を終えれば、次の頁の説明に入る。
「先程説明した事件だが4頁上部の写真のような被害をもたらした。死傷者は五人程だったがー」
彼は授業に視覚が不自由な生徒がいることを想定していない。何故ならそんなものは少数であり考慮する必要が薄いためだ。殆どの生徒は写真を見れば理解するだろうし、百聞は一見に如かずとも言う。
■アリソン > 時計というものは持参はしているがアナログ式の古めのデザインの懐中時計というものだ。
文字盤にこだわりはなくただの凹凸が著しい一寸古めの代物が机の上に置かれている。
時折俯いたかと思うと 先生の美しいお声を拝聴し授業を至福の時ととらえて
ただただ資料に目を配る振りをして見えておらず、真面目に受けてはいても視線は教師だけを見つめてる。
打刻している音は止むことはない、先生のお声を逃すまいと只管視覚がない生徒は
恍惚の吐息を吐き出し、『ああ、今日も素敵です、先生』と心の中で感激しているのだ。
ノートのページをめくる音がして その時だけ音が止まり 再び打刻の音が。
■閃天兎 > 「...4頁の写真にあるように、物理干渉型の異能の暴走は大規模な破壊を起こすことがある。事故発生現場が偶然にも廃墟であったため死傷者はその関係者のみに収まったがこれが人間の密集した場所で発生した場合死傷者は五人などで済まなかっただろうな。基本的に異能者への過度な刺激はー」
私は授業中、生徒の様子を伺いながら勧める。
居眠りや携帯機器をいじっているとか私に攻撃を仕掛けようとしているとか、そのようなものを発見するためではなく、生徒の表情や手元をみて質問が来そうであれば事前に予想するためだ。
授業自体は暗記した内容をそのまま喋っているため、何も考える必要はないが、質問への返答は丸暗記して置くと言うわけにもいかない。
いつもの様に生徒を観察していれば、ペンではなく点字を打ち込む機器を所持した生徒を見かけた。
点字を打ち込む機器を持っている理由は複数考えられなくもないが、基本的には視覚が不自由と考えていいだろう。
となれば、本日の資料は準備段階で失敗であった。
私の授業においてもっとも避けたい事項は、授業後に私に質問しに来る生徒がいることだ。
となれば、目が見えない彼女にとって私の用意した資料は一部が理解不能であることに他ならない。
写真についての説明を僅かに思案し、事前に暗記した文章に混ぜ込み説明する。
今質問してこないと言う事は授業後に質問される可能性がある。
そんな面倒ごとになるぐらいなら今説明してしまった方が良い。
にしても、彼女はやけに恍惚とした表情を浮かべている。授業後別の意味で訪ねて来られそうだ...
■アリソン > 居眠りをしているとかではない、只管手元は打刻をする為に動かし続けノートは穴だらけに。
打刻する=小穴が空きかねないほどにぼこぼこにノートの表面は凹凸が激しい。
指でなぞれるくらいにするのが点字なのだから仕方がない。
今日も今日とていいお声の先生の愛しい授業を拝聴し、恍惚な表情で授業を受ける事が出来て
まさに、天国と言ったところ。授業内容そのものをその声で聴かせてくれるのだから
此処までの致せりつくせりは何たるもの、本当に美味しい事です。
速く授業の終わりが来ないかしら、終わったら授業の後に個人的に熱烈に質問をしたいのに、と。
資料そのものについては別の教師にきちんと点字用の資料を頂く予定なので抜かりはない。
視覚がない生徒は少数なのでなれたものであり、毎日刺激的な授業で…!
「先生のお声が素敵です…!なんて理性ある素敵な…」
本音が相当漏れていたメイドは はぁっと息を深く吐き出すと
いつもの授業終わり頃の質問攻めには参加せずに 授業後の別の意味で尋ねるつもり。
ご案内:「教室」に閃天兎さんが現れました。
■閃天兎 > 「これにて本日の内容は終了だ。内容確認用のプリントを配布する為解いておく様に」
時計を確認すれば授業終了予定8分前。
今日も特に問題なく、想定通りの時間で授業は終わった。
自分用の資料と宿題の束を纏め、職員室に戻ろうか。
宿題の束は授業最初に配布した資料よりは薄いものだが、それでも半分ほどの厚さがある。
それも当然、授業の内容は濃縮果汁の様に濃いものであり、それを水に溶かせばその量は何倍にも膨れ上がる。
そんな束を入り口にもっとも近い生徒に再び渡せば、遅くも速くもないない彼にとって最も効率の良いペースで廊下へと出ていくだろう。
…授業終盤にかけていきなり理解不能なことまで言い出した彼女が私の下に来そうが今逃げてもただの問題の先延ばしにしかならないだろう。面倒だが仕方がない。来るなら来い。
■アリソン > 授業の鐘がなる数分前に先生の素敵なお声による拝読授業が終わってしまった、至福の時間のさらば。
何時も乍らこの時間の授業は本当に美味しい思い出いっぱい胸いっぱい。
打刻が終わったノートを愛しむ様に指でなぞってうふふふっと微笑むと、
打刻ハンマーをマイバックにしまいノートと宿題の束は後で戴くとして、
それよりもまずは いい声をお持ちの閃先生の元へ強襲?すべくがたっと席を立ったかと思うと。
「先生 大好きです 個人授業を是非受けたいですわ!」
いきなり何を言っているのでしょう、理解不能を超えている謎極まりない告白めいた事を口に出してた。
抱き着きはしないけど廊下に出ていこうとする教師の後ろから声をかけて―そして。
■閃天兎 > 「質問があるのであれば授業中にする様に。個人授業をする気はない」
案の定来た。大好き、個人授業を受けたいなどと訳のわからないことを言いながら抱きつく様な勢いで寄ってきた生徒を躱す様な動作を取りながら淡々と伝える。
時折訳のわからない生徒はいるが、彼女もその類だろうか。
突き放す様に伝えれば、そのまま廊下から職員室へと足早に向かうであろう。
他に質問がある生徒がいたとしたら、それはご愁傷様と言わざるを得ないが、彼の知ったことではない。
数十分後には彼女の理解不能な発言のことなど忘れ、視覚が不自由な生徒としてのみ彼の記憶に残るであろう。
■アリソン > 「いけずなところも 素敵です…!」
躱されて床にずさぁと滑って座ってしまったメイドは
そのまま職員室へと颯爽と去って行く後姿を追う事無く見送っていく。
その後は 何時もの様に微笑むことなく 過ごしたとかなんとか。
ご案内:「教室」からアリソンさんが去りました。
ご案内:「教室」から閃天兎さんが去りました。