2020/07/05 のログ
ご案内:「第一教室棟 購買部」に白亜 愛さんが現れました。
■白亜 愛 > なんか図書館に居づらくて、気分転換に購買部へとやってきた少女。
休みの日だから人は少ないと思っていたのだが。
「なんでじゃ……」
人がいっぱいいる。部活の練習かな?
そうやって考えてみれば、この間も見かけた顔がちらほらとあるので。
「えーと、えーと」
物騒な部活集団(推定)に対抗しようと、小走りで移動しては商品をとろうと。
ご案内:「第一教室棟 購買部」に阿須賀 冬織さんが現れました。
■白亜 愛 > 「よっ、ほっ、せい」
人の後ろから手を伸ばしても届かず、隙間からジャンプしても弾かれる。
時折、スカートを引っ張ってでも押し出そうとする輩もおり。
「商品取らないならとまらないで欲しいんだけどぅ!?」
後ろでプンスカしてるだけに。
■阿須賀 冬織 > 休日とはいえテスト前。勉強しなければいけないので、あらかじめ昼食を買おうと購買部へ向かう。
「うっわ、こんなに人いるのかよ……。」
休日のこの時間、そんなに人がいないだろうと思っていたのだが部活か何かだろうか、購買部には人だかりができていた。
当てが外れた、先に勉強しておくかとその場を後にしようとするが、一人の少女が目に留まった。
商品を取ろうとしているようだが人に揉まれて思うように取れていないみたいだ。
「おいおい、いくら何でも服を引っ張るのはやりすぎだろ。」
流石にこれを見て見ぬふりはできないので集団に向かって声をかけてみる。
■モブ男子 > その声を聞いた学生らは顔を合わせ、
「ん?俺は何買うか選んでただけなんだが?」
「あー、そういや割り込んできた奴がいたな」
「なんだよあれ。別のとこで買うかー。サボれるし」
と言い訳を言いながら商品棚から離れる。
『あいつ、あーやって引っ掛けてるのかもな』
なんて小声で会話しつつ、少女を見て去っていった。
■白亜 愛 > 言葉一つで散っていった学生に唖然とし。
「え?ぇ、私が悪かったのか?」
口をぱくぱくと開けて固まっている。
■阿須賀 冬織 > 「なんだよ引っ掛けるって。てか、サボってただけかよあいつら……」
どうやら彼らは購買で適当にたむろっていただけのようだ。いい迷惑だなと思う。
何部か聞いておけばよかったな、あとでチクってやったのに。
「っと、大丈夫だったか? 余計な世話だったらあれなんだけど。」
そういって空いた商品棚から適当にものを取りながら、その場に固まっている少女に話しかける。
■白亜 愛 > 声をかけられているとは思ってなかったらしく。
「……ぇ? っ!!? だだだ大丈夫です!!」
大慌てで頭を下げる。
そして大急ぎでおにぎりを集めようと。
■阿須賀 冬織 > 「うおっ、いやそんなに大げさにしなくてもいいって。俺声かけただけだし。」
あまりの勢いに驚く。実際、一声かけただけで散っていったのでほとんど何もしていないに等しい。
そして、そのまま慌てて動く様に不安を感じる。
「っておいおい、そんな急がなくてももうあいつらいないんだから。ゆっくり落ち着いて選べばいいって。」
■白亜 愛 > 「あっぇっ、でも、た助けてもらいましたし!ありがとうございます」
へこへこと何度も頭を下げて感謝の念を送り付ける。
ごはん抜きになるところだったので。
「あ、へへ、そうですね……、でも選ぶのは決めてまして、ね。へへ」
たまごサンドとツナサンド。
ようやく二つを手にし、ほっとした顔を見せる。
■阿須賀 冬織 > 「ん、俺も図書館で勉強したあとの昼食買いたかっただけだしな。でもまあ助けになったんならよかった。」
大げさすぎる気がしなくもないが感謝されることに悪い気はしない。
「ん、それ美味そうだな……。あんまりここ使ったことないんだけど、おすすめあったりするか?」
さっきから棚を眺めては手に取ってを繰り返しているが、いかんせん種類が多くて何にするか決まらない。
彼女の手にあるものを見てそれもいいなとさらに迷う。このままだと決まらなさそうなので、彼女の言葉によく使っているのかと思い聞いてみる。
■白亜 愛 > 「図書館、いたんだ」
自分もさっきまでいた。
居住スペース側だけど。
で、購買部の使用頻度を聞かれれば。
全く使っていない!!
なので。
「ぇ゛、へへ……実は全然つかったことないです。ただ、これは私の思い出、なので、へへ。
そういう意味では私のオススメで、す」
二つのサンドイッチを見せようと。
そういえば、あまねちゃんは放送部って言ってたっけ。
そのうち顔を出してみようかな?
■阿須賀 冬織 > 「まあ、なんつーか……自分の部屋だと、苦手な教科の勉強に手がつかねーからな。あっちだと人の目があるし集中できるってわけよ。」
好きな教科であればまだいいが、苦手教科の勉強となるとついついスマホなんかに手が伸びてしまう。
「ん、そうだったのか。迷いなくそれ取ってたからてっきり長いのかなって。……そっか、それ思い出の品なんだな。」
見せようとしてくれたのか、サンドイッチをこちらに向けてきたのでのぞき込む。
どうやら思い出の品らしい。どちらも中々においしそうだ。
「んーと、……たまごサンドとツナサンドね、折角おすすめされたし俺もそれにするかな。」
■白亜 愛 > 「そっかぁ……勉強、ダメな人はダメですしね、へへ。
赤点とらなければ、大丈夫、ですよ」
(私、勉強苦手だったら学校から追い出されたろうなぁ)
時々何日もかけて寝ているとレイちゃんから報告があったので、暗記とかダメだったら死んでた。
そういえばスマホ、最近は電源すら入れてない。
「へへ、サンドイッチの思い出が増えました」
顔が近づいたのはちょっと怖かったけど、優しい人でちょっと嬉しい。
■阿須賀 冬織 > 「あっははは……まっまあ、そうだよな。赤…点、取らなければ……。」
暗記が苦手で、社会なんかが割と危ないので苦笑いしか出てこない。
ばつが悪くなって手が頭をかきだす。多分目も泳いでいるだろう。
「おっおう、別にそんな大層なもんでもないんだけどな。……って、わりー顔近づけすぎたな。」
サンドイッチを見るためだったがよく考えたら顔を近づけたことに、声の近さからようやく気が付きすこし慌てる。
さっき気にしていた点数のことなんかはもう吹っ飛んでいる、男子学生とは単純なものである。
■白亜 愛 > 「へへ、大丈夫です。さっきの人みたいに、嫌な雰囲気を感じなかったので……」
これがさっきの学生なら、何かされてたと思う。
でもこの人はそんな気配がない。
「あ、ほら、会計も済ませましょう!食べる時間が減ります!へへ」
誤魔化すように、何かを指さしながらレジの方にぱたぱたと駆けて。
先を追うと、購買部を出てすぐのベンチを指しているだろう。
■阿須賀 冬織 > とりあえず相手を不快にはさせていないようで安心してため息をつく。
「あー、確かにそうだな。それならさっさと買っちゃうか。」
危ない危ない、このままここで駄弁っているところだった。
彼女の後を追って会計を済ませてしまう。どうやら彼女は近くのベンチで食べるようだ。
……これ、隣座ってしまっていいのだろうか。なんて少し悩む。
■白亜 愛 > レジ通しが終わって早速、ベンチに座り、ツナサンドを食べる。
口に含んで、美味しさからニコニコしつつ。
会計を済ませた彼が様子を伺ってるのを見て、
「?」
首をかしげてみた。
あなたはどこで食べますか?横は空いてますけど、と髪の隙間から見える目が語っている。
■阿須賀 冬織 > 「あっああ、悪い悪い、ちょっと考え事しててな。横、失礼するぞ。」
座ろうか悩んでいると首をかしげられ、慌ててそういって――少しおどおどしながら、彼女の横に腰掛ける。
どっちから先に食べようかと横目で彼女を見て、同じくツナサンドの袋を開けて頬張る。
「んっ、うっま。さすが、おすすめされただけはあるな。」
片手で口を押えながら呟く。
■白亜 愛 > 「へへ、やっぱり人と一緒に食べるごはんは美味しいです。
へへ、へへへへへ」
安全地帯を得た小動物のように、サンドイッチを口に詰め込みながら笑う。
思い出の味が褒められて嬉しさ倍増。
「へへへ。学園生活、楽しい」
多分尻尾があったら子犬のように振ってる。
■阿須賀 冬織 > 「確かに、一人で食べるよりは人と食べたほうが美味いよな。」
実際に、一人で食べたらここまで美味しくはないだろう。
隣からは尻尾と耳の幻覚が見えるような、ふわふわとしたオーラが漂っていて、思わず頭を撫でそうになる。
「そういやさ、名前とか聞いてなかったな。俺は一年の阿須賀 冬織っていうんだけど。」
ツナサンドの最後の一口を飲み込んで、たまごの方の袋を開けながら、タイミングを逃して聞けていなかったことを彼女に聞いてみる。
■白亜 愛 > 「へへ。みんなで楽しく食べられたら最高ですね」
腕が少し疼いているのを見て、どうしたのかと、そちらの顔を見て。
「ぁ、はい。白亜 愛で、す。一年ですもぐ」
そういえば聞いていなかった、とこちらも名乗り、同じようにたまごサンドイッチを一口。
おいしくてほっこり。
■阿須賀 冬織 > 「学年、同じだったんだな。よろしく。」
彼女がこちらを向いて目が合う。心臓がトクンとなる。言葉数が少なくなり、顔が少し熱い気がする。
そうやってドギマギしていると、彼女はたまごサンドを口に入れて幸せそうにしていた。
思わず、先ほどは抑えた腕が、彼女の頭の方へと伸びていく。
■白亜 愛 > 「もふぁっ!?」
びくり、体が跳ねる。が、たまごサンドを手放すなんて愚かはせず。
また一口食べて飲み込む。
怖いとは思わず、その間、ずっと受け入れており。
「ぇ、ぁの、ナズェ?」
しばらく時間が経ってから問うことに。
■阿須賀 冬織 > 軽く頭に手が触れると、声と共に彼女が跳ねた。
驚かせてしまったなと思いながらも、触れた髪のさらさらとした感触が気持ちよく、食べかけのたまごサンドを置いてゆっくりと撫でる。
受け入れてくれたのかそれから跳ねることはなかったので、頬を緩ませながら続ける。
「あー……その、あんまりにも幸せそうでつい……。えっと、その髪気持ちよかった……ってそうじゃない。……ごめん。」
しばらくしてかけられた声にはっとして手を引っ込める。
(まて、俺。初対面の女の子の頭を撫でるとか正気か!?)
冷静になって自分の行動を見返し冷や汗をかく。兎に角謝らなければならない。
これじゃあさっき購買部で言われた通りじゃないか。
■白亜 愛 > 「ぁ、……あーあーあーあー!!?」
一気に顔が真っ赤になる。
自分は今、何をされていた!?
「あ゛っそのですね!?こっちも止まってたし許すから!撫でられるのちょっと嬉しかったとかそういうのじゃ、ギャアアァァァ!!!」
何かを言おうとして、何で自分はこんなことを!と自爆。
「なんでじゃ!みんな私をかわいいとか撫でたりとかしてくる!!そういえば一人はちがった、けどなんでじゃぁ!!」
ぺしぺしと、照れを誤魔化すように犯人を叩く。痛くない。
■阿須賀 冬織 > 「あっ、いやその俺の方が悪いっていうか……。うわあああ、ほんと何やってんだよ俺ええええ!!!」
落ち着いて自分のやっていたことを見返し……こちらも顔を赤く染める。瞬間湯沸かし器もびっくりである。
相手の言葉を聞いてその温度はさらに上がり、ついでに叫び始めたことでこちらもタガが外れたのか叫んでうずくまる。
ここが室内だったら両手で顔を抑えながら床を転げまわっていそうな勢いだ。
「なんでって……だってその、マジで可愛かったんだもん!あんな表情してたら撫でたくなるに決まってんじゃん!男だぞ俺!」
『なんでじゃあ』という言葉を聞き、あろうことか開き直りやがった。
多分これも後で後悔する、が今の彼にはそんなことを考える脳などない。
叩かれているが痛くはないし、下手したら可愛いとすら思っているかもしれない。
■白亜 愛 > 「この……このタラシ!乙女の敵ィ!怖くない人!撫でテクニシャン!!
この一撃で許すからこっち向けぇ!」
なんかさらに可愛いと言われた。頭の中は大混乱で、思い当たる言葉をどんどん投げつける。
その中で、男は一発殴って反省させる!と閃き、こちらを向かせようと。
■阿須賀 冬織 > 「いや別にタラシじゃねえし!ってか最後の方罵倒なってねーじゃないか!」
さっきまでなんだかドギマギしていた男女だったのが、今ではもはやノリが男友達に対するそれに近くなっている。
あれ、さっきの可愛い系の女の子はどこに行ったのだと思いながら、言われたのでそちらを向いてみる。
■白亜 愛 > 「う゛るさい゛です!!バカ!!!」
振り向けば、髪で隠れていない部分が真っ赤になっている少女が目に映るだろう。
「乙女は、優しく触れるもの゛なの!わんちゃんじゃあ゛りません゛!!」
躍起になって、振り向いた男の顔に一撃を入れようとする。
サンドイッチを持った手が。
■阿須賀 冬織 > 「あわわわ、そっそれは悪かったまじでごめん!」
正直ちょっと犬っぽいと思っていたところもあったし、そもそも悪いのは自分なのでそこは謝る。
一応優しく触れたんだが……なんて思わなくもないが、どう考えても火に油を注ぐことになるので口を紡ぐ。
横を向けば、真っ赤になってる彼女と、手に持ったサンドイッチが見える。
……えっ? サンドイッチ?サンドイッチナンデ。唖然として動きが止まる。避けることはできないだろう。
■白亜 愛 > 「うぼぁ゛ぁぁああ!!」
躊躇いもなく、それを呆けている顔、いや口に突っ込んだ。
一撃が入れば、ふんすと鼻息を鳴らしベンチから立ち上がる。
そして悪役のように指をさし、
「おおお゛お覚えていてくださいよ!!レイちゃんに言゛いつけてやりますから゛!!」
バカーと叫びながら図書館へ走り去っていく。
■阿須賀 冬織 > 「はふ……ふえ、はんではんほいっひ……」
固まったままでいるとサンドイッチを口に詰められた。
とりあえず、サンドイッチを飲み込む。あれ、これってもしかして食べさせてもらったという形になるのでは……
そうして再び処理落ちしている間に、彼女は捨て台詞と共に去っていった。
しばらくしてようやく状況を理解したが、彼女はすでにだいぶ遠くまで行ってしまった。流石に今から追いかけるのもあれなのでやめておこう。
「ってか、レイちゃんって誰だよ……。」
もしもう一度会うことがあったら今日のことをしっかり謝るのと一緒に聞いてみようと思う。
「……さて、図書館戻って勉強するとしますか。…………あれ、アイツの走っていった方向的に下手したらまた会うんじゃ……」
ご案内:「第一教室棟 購買部」から白亜 愛さんが去りました。
ご案内:「第一教室棟 購買部」から阿須賀 冬織さんが去りました。