2020/07/14 のログ
ご案内:「陽の射す階段」に小鳥遊 巫優さんが現れました。
小鳥遊 巫優 > 「すぅ……すぅ……」

背中に陽を浴びながら寝息を漏らす。
陽が背中を温めるが体が火照ることはない。
ちょうどよい温度が、昼食後の彼女を夢へと誘う。

小鳥遊 巫優 > 手元にはあんぱん、クリームパン、午前の紅茶。
の、ゴミ。彼女がお昼に良く食べるセットだ。

「すぅ……すぅ……」

そしてお昼一発目に講義がなければ、ここに来て食べてお昼寝タイム。

ご案内:「陽の射す階段」にセレネさんが現れました。
セレネ > 昼食も終わり、本日の午後もすぐに受ける講義はない為
保健室か研究室に行こうかなぁなんて思いながら階段を下りる事。
下りる靴音とは別に、何やら寝息のような音が聞こえてふと足を止める。

「……?」

一瞬幻聴か別のかと思ったが違うようだ。そっと足音をなるべく立たせずに降りて行けば、そこには
ご飯を食べた後だろう残骸を傍に置いた少女の姿。
――此処は陽が当たる場所だから、きっと暖かくて眠ってしまったのだろう。
そう結論付けては、彼女の眠りを妨げるのは非常に忍びないが
起きて頂こうと声をかける。

「あのー…。」

そーっと、まずは声をかけてみた。

小鳥遊 巫優 > 「……ん、んぅ?」

声をかけられれば、ゆっくり目を開ける。
まずは目の前をみて。しかし人はいない。
幻聴だろうかと念のため後ろを見て。

「……こんにちは」

寝起きのせいだけではないが、鋭い目をもって彼女に挨拶をする。

セレネ > 声をかけて起きなかったら軽く肩を叩くつもりだったが
その必要はなかったようだ。
眠そうに起きた相手が、此方を振り向く。
少女にしては鋭い目つき。対する己は大人しそうな顔だから、対照的であろう。

「はい、こんにちは。眠っている所お声がけしてしまってすみません。」

しかしそれでも挨拶をしてくれたのだから、己も挨拶を返して。
階段を降り、相手が見やすい位置と日陰になっている場所を探してきょろきょろ。
…なさそうだ。日焼けしないと良いなぁ。

「貴女もお昼の初めの講義はない方でしょうか。
もし良ければ、少しお話相手になってくれると有難いのですけど…。
あぁ、勿論、貴女が宜しければ、です。」

声をかけたは良いが話す話題はどうしようか。
言いながら頭の中で共通していそうな話題を探す。

小鳥遊 巫優 > 「………」

ぼぅっとした脳内に入ってくる言葉を反芻する。
こうやって声をかけられるのも久しぶりだが。
おしゃべりをしよう、と誘われたのか。

「………」

どのように返せばよいだろうか。
いつも通り『はい』だけではそっけない。
かといって別に話題があるわけでもなく。
そんなことを考えて数秒が過ぎ去ろうとして。

「……たかなし、ふゆ、です」

――とりあえず、自己紹介をしてみた。

セレネ > 眠気で頭が働かないか、それともじっくり考えているのか。
何れにせよ己は待つしかなく、それは決して苦ではなく。
微笑みは浮かべたまま、相手の言葉を静かに待って。

「小鳥遊さん、ですね。
私はセレネと言います。
学年は1年で…実はまだ、編入してきたばかりなのですけど。
勉強とか色々、覚えなきゃいけない事が沢山あって大変ですよねぇ…。」

自己紹介をしてくれたという事は話に付き合ってくれるという事か。
己も自己紹介と、学年を告げれば学生であるからこその共通の話題、勉強について少し触れてみる。
相手は勉強は好きなのだろうか。
だとしたら、何が好きなのか。何が嫌いなのか、聞いてみたい。

小鳥遊 巫優 > 「セレネ、さん」

相手の名前を呼び、そして相手の言葉にコクコクと頷く。
同じく一年だが、やはり勉強が大変だ。

「……こっちは、本土と、違うから。
……えと、大変」

言葉をゆっくり紡ぐが、語彙力のなさも出てきて小学生みたいな完走になる。

セレネ > 己の名前を呼んでくれた。それだけでも嬉しく、思わず一つ頷いてしまった。
本土、との言葉には蒼目を瞬かせて

「やはり此処はかなり特殊なのですね。
異邦人もおりますし、その分それぞれ文化の違いもありましょうし…
何より、魔術や異能もありますから余計に大変ですよね。
本土の学校より倍以上学ばなければならない事がある、とかあるのでしょうし。」

己は本土側の人間でなければ、異世界側な上。
人ですらないけれど。元居た世界は此処とあまり変わらない世界だったから何となく分かる。

「小鳥遊さんは好きな教科とかありますか?
あ、お勉強の話が苦手でしたら好きなものとかでも。」

相手の語彙のなさなど気にしていないよう、己は言葉を紡ぐ。

小鳥遊 巫優 > こちらの反応を良く思ってくれた、のだろうか。
その後の返事が大容量の言葉を投げかけられ、慌ててコクコクコク、首をフリフリ。

「好きな、教科……」

その後ふられた話題に真剣に悩む。
5大教科の国語数学英語社会理科、これらは不得意だし苦手だ。
体育は、嫌いじゃないが泳ぎだけ。
家庭科は、実技は好きだが勉強はさっぱり。
それらを考えると

「……、………、体育。
泳ぐ、のは苦手じゃなくて。
一応、水泳部、だから」

でも得意とまではいわず。

「セレネさんは、えっと……勉強は?」

セレネ > 「あ、
ご、ごめんなさい。
あの、その、つい私、喋り過ぎてしまう節があるので…。
ちょっと、控えた方が良いですよね。」

相手の様子が慌てているように見えて。
片手で口元を覆い、謝罪。
口下手な人相手には、程々の会話が良いのだろうし。
気を付けなければ。

「わぁ、体育。それに水泳部だなんて。
私、泳ぐのは不得意…と言いますか。
そもそも泳いだ事がなくって。
もし、良ければなんですけど。
今度泳ぎ方を教えて頂けませんか?」

泳げるというのは、己にとっては凄い事。
だからつい、初対面の相手にそんな事をお願いしてみた。

「勉強は得意です。
身体を動かすより机で勉強している方が楽なので。」

何より太陽に当たらずに済む。
五大教科も世界や国が違うとはいえ特に苦労はしていない。

「一番得意なのは…数学、英語、理科ですね。
私トリリンガル…?だっけ。だそうなので。」

何方かというと日本語より英語の方が話しやすいかな、くらい。

小鳥遊 巫優 > 泳ぎを教えてほしい、と言われればまたコクリと頷く。
そのぐらいはたやすいし、場所も部活場所でよいだろう。

「夏場なら、空いてる時間に教えるのもできるから。
セレネさん、水着があれば、いつでも」

でも、先ほどの口ぶりだと水着も持っていなさそうだが大丈夫だろうか。

「理系、なんですね。
……すごい、とおもいます。
……わたし、実験とかも苦手だから」

セレネ > 断られるかと不安だったが、了承してくれて嬉しくなった。
つい、相手の手を握りにかかってしまうだろう。
振り解かれなければそのまま軽く上下に振って

「本当ですか?!
やったー!有難う御座います!
あ、水着はこの間買ったのがあるのでそれで良いかな…。」

完全に遊ぶ用の水着だけれど、泳げるなら問題ない、はず。

「そうですね、文系か理系かと言われたら理系です。
理科や化学は実験が醍醐味ですから、そこも一つの楽しみなんですけども。」

己と相手は逆らしい。
でも、それならそれで教えられる事もあるだろうから良しとして。

「小鳥遊さんも、私で良ければ勉強教えますので。
あ、そうだ。ならこの際連絡先の交換とか…!」

スマホをポケットから取り出しては相手と連絡先を交換しようと持ち掛けて。

小鳥遊 巫優 > 「はい、あの、あ、えと。
……ビキニ、とか。ほどけて、困るものじゃなければ」

手を握られて振られるのに驚き、言葉を紡げず。
教えるといっても、コーチというわけではないから本当に簡単なことしか教えられない、とは言えなかった。

「……はい。
もしよかったら。
……勉強が苦手なので、たくさん、聞いちゃうかも、ですけど……」

勉強を教えてくれるのなら願ったり叶ったり。
今回の試験はなんとか乗り切った。
しかし次もそうとは限らないので、本当に助かる。

同じくスカートのポケットからスマホを取り出して、電話番号とメールを教えるだろう。

セレネ > 「…多分大丈夫だと思います。」

パレオだし。大丈夫だと思うし。
仮に解けてしまったとしても、彼女は同性だから恥ずかしいくらいで済むし。
教えてくれる事が簡単な事でも、泳いだ事のない己にはそれでもとても有難い事だから。

「えぇ、沢山聞いて下さい。
人に教えるのは好きですし、それで小鳥遊さんが良い成績を修められるなら私も嬉しいので。」

使える物は何でも使え、とは己の父の言葉。
だから遠慮せずに頼ってほしいし、己もその分しっかり教えてあげたいと思う。

相手から教えられた電話番号とメルアドを打ち込み終われば、己も相手に番号とアドレスを教え。

「ふふ、これで新しいお友達ゲットです。
有難う御座います、小鳥遊さん。」

にこにこと上機嫌。

小鳥遊 巫優 > 「……たまに、異性の人もいる、から」

大丈夫だろうか。
たまに、とは表現したがむしろ時間上、異性がいる方が多いかもしれない。
まぁその時はその時だ。
激しい動きさえしなければよいだろう。

「……えと、こちらこそ。
……ありがとう、セレネさん」

アドレス帳に乗った彼女の名前と、彼女を顔を見て照れながらお礼を言う。
数少ない友人が、出来た。
とても嬉しいが。

「……あの、そろそろ時間……」

そう、次の講義の時間が近づいてきている。
そろそろ移動しなければならない。

セレネ > 「――それは一段と気を付けないといけませんね。」

異性が居るとなるとそれは不味い。
想像して肝が冷えた。
気を付けよう…うん。

「いいえいいえ。
…ん、確かに。もうこんな時間ですね。
楽しい時間はあっという間に終わってしまうのが悲しいです。」

でも、お友達になれたのだからまたきっと会える筈。
相手の近くに置かれているゴミを拾い集めれば、

「途中まで一緒ならもう少しお話しながら行きませんか?」

折角ですし、と笑みを浮かべて。

小鳥遊 巫優 > コクコク、と頷く。
そんな事件は起こさせたくないので気を付けなければいけない。
――とはいえ、泳ぎを教えること自体は、とても楽しみなのだが。

「……はい。
大丈夫、です」

自分のごみを、相手が拾ったのを見れば少し慌てたが、しかしせっかくの誘いは断らず。
立って、お尻に敷いていたハンカチを取り、別れる場所までは一緒にいこうとする。

ご案内:「陽の射す階段」から小鳥遊 巫優さんが去りました。
セレネ > 好きな人――基、気になっている人なら兎も角。
不特定多数の異性からうっかり見られてしまえば学園生活もまともに送れなくなりそうで。
泳ぐ際はちょっとキツめに結んだ方が良さそうだと思ったり。

「ふふ、有難う御座います。
んーと、じゃあ…好きな食べ物とか!
私はですねぇ――」

ゴミは己が持ったまま、ゴミ箱に捨てに行って。
その後は相手と共連れ立って別れの時まで他愛のない話を。

ご案内:「陽の射す階段」からセレネさんが去りました。