2020/07/20 のログ
ご案内:「第一教室棟 試験会場【イベント】」に伊都波 凛霞さんが現れました。
伊都波 凛霞 >  
「終わったー!」

試験時間終了を告げるチャイム
同時に会場には大きな溜息や、安堵の声など
生徒たちの色んな声が同時に発せられる

凛霞といえば、この試験期間中色んなコトがあり試験も危ぶまれていた…が、
そこはそれ、なんとか普段どおりの実力…神童と周りから評される力を発揮できた
おそらく、きっと、多分……

つかれたー、と言うように長机に突っ伏す
今日はこのまま風紀委員のお仕事もお休みして、自分へのご褒美に何か甘味でも頂いて帰ろうか…なんて

伊都波 凛霞 >  
風紀委員に入ってからは、より他の学生の規範になるべく
勉学にもそれまで以上に気合を入れて臨んでいる

全教科満点を取るつもりで今回も挑んだが、さて結果や如何に

期待はずれにならないといいなあ、なんて思いつつ
しばし突っ伏した長机の冷たさをほっぺたに感じながら、ぼんやりする

教室からは試験の終わった生徒が足早に、人によってはのんびりと、出ていっているのが見えた
自分はといえば、一休みしたら自己採点でもしておこうかな、なんて考えていて

伊都波 凛霞 >  
「──よし!」

だらけていたのは、ほんの2~3分
いつまでも試験が終わった余韻に浸っててもしょうがない
こうした切り替えが早いのも優等生の条件かもしれない

勢いよく身体を起こして、ルーズリーフを取り出すととりあえず今日の試験の自己採点から
おおよそ出題された内容は記憶しているので、それに答えを当てはめ正誤を確認してゆくだけだ

伊都波 凛霞 >  
テストの自己採点をしつつ、試験期間中にあったことなんかを思い出す
口元にペンの頭をあてて、記憶を巡らせれば、色々なことが浮かび上がっては、消える

試験期間中だからと風紀委員としての活動は抑えめだった
このスケジュールの間も休まず見回りや摘発活動をしていた風紀委員もきっといるだろう
勉学に身を裂くとそちらがやや疎かになる身としては頭が上がらない

そして自分のやったことの不始末と、継続的な活動

1つは、禁書庫の本について
…これに関しては、少しアタリを掴んだ気がする
近いうちに、あの先生に連絡をとってみよう──

伊都波 凛霞 >  
2つめ、監視対象である追影くんへの接触監視
元々、監視対象に戻ったことが不本意な部分もある彼のこと
それほど厳格に見る必要はあるのかな…といったところが本音である
件の怪異因子に関しては、自分が責任をもって何かできる、という問題でもない
彼は差し入れのドーナツを大変気に入っていたようだったので、
そのうちドーナツ屋さんなんかで会って近況を聞くのもいいかもしれない

3つめ、真夜中の学校の怪異の追跡調査
試験機関も終わったので委員会の許可を得て、調査を再開すべき
会議でも離した通り、少なくともツーマンセル以上がいいのかな…、なんて考えて
でも割と好き放題にそれぞれが動いている組織なので相方がつかまるかどうか

伊都波 凛霞 >  
4つめ…は、完全な私事
彼のこと、ずっと待っていようと思っていたけど
待っているだけではダメだって、手が必要だって言われた
きっといつ行っても彼は快く迎えてくれるだろうけど
それなりにお互いに時間は経っている
距離の詰め方が、お互いにわからなくなってるかもしれない
立ち行かなくなったら、頼れる共通の友人に力を借りよう──

「──…うーん、こんなとこですかねー?」

ぱら、とルーズリーフをめくり返し、何度か見直して自己採点の完了
これなら見落としや解釈違いがなければ、満点だろう

伊都波 凛霞 >  
「んー……ッ…!」

両手を真上に組んで、ぐぐーっと大きく背を逸して、伸ばす
よくやる背伸びの姿勢ではあるが、やりすぎるとシャツの上と下のボタンが弾け飛ぶ可能性があるので程々に

とりあえず夏季休暇前にやることはこれで一段落
脳内でまとめた私事も含めて、じっくりと取り組んで行こう

ひとまず今日は───

伊都波 凛霞 >  
『橘』にでも寄って一服したら、のんびり商店街でも見て帰るか、
それとも試験期間中に訛ったかもしれない身体の様子を見るために訓練施設で少し身体を動かすか
といったところ

風紀委員の仕事は危険も伴うので準備が要る
試験が終わってさあ落第街に行くぞ、とはなかなかいかない
特に報告することもないので本庁に行く用事もないし……──

自分を甘やかすか、厳しくするかの究極の二択

伊都波 凛霞 >  
ちら、と教室の時計を見る
スイーツで自分をたっぷり癒やしてから訓練施設…
十分時間はとれるかな?と、やや口元を緩めて立ち上がって

「ま、風紀委員のおカタいお仕事は明日からーってことで…」

半分甘やかしつつ、半分厳しくしよう
選んだのはそんな放課後

試験からの開放感にやや足取り軽く、人もまばらとなった教室を後にした

ご案内:「第一教室棟 試験会場【イベント】」から伊都波 凛霞さんが去りました。
ご案内:「第一教室棟 教室」にヨキさんが現れました。
ヨキ > 7月20日。夕方の美術室。

椅子や備品が片付けられ、がらんとした室内。
開け放した窓辺に椅子を置いて、窓枠に突っ伏しているヨキが居る。

「…………。終わった……」

終わったんである。
美術史の筆記試験、座学のレポート、作品の講評会。
複数人居る美術教師のうち、ヨキの担当分は午後の講評会を以て終了した。

前期が終了したというだけで、ヨキの仕事が終わることはない。
夏季講習に、後期の準備。生徒たちの生活が弛むことのないよう、歓楽街や落第街の見回りも強化しなくてはならない。

だからこれは夏休みの開放感から来る脱力ではなく、ただの休憩なんである。

ヨキ > 傍らに置かれたペットボトルの茶を飲む。

「……………………、」

過日にスラムで目の当たりにした光の柱を思い出す。
ヨキが思い描いた理想の世界。

「ずっとあすこに居たかったのう……」

夢は醒めるもの。
だが、自分はあの先へ進まなくてはならないような気がしていた。
自分にとって大事な誰かが居る――そんな予感がして。

たとえ次に足を踏み入れたとき、この自覚によってアップデートされた理想にさらに眩惑されようとも。

ヨキ > 徐に身を起こす。
隣の美術準備室に置いた荷物のうち、書類をまとめたバインダーを取り出してくる。

中に入っているのは、夏休みのために準備した「作業配信」のためのレジュメだ。

夏休み、島を出ずに元の暮らしを続けている者も多い。
そんな者たちのために、ヨキは例年、授業を取っていない者でも誰もが参加できる講習を行っていた。

夏休みの暇潰しに。
新しい趣味の開拓のために。
自身の技量を深めるために。

目的は何だっていい。
夏休みの間、ひとつでも多くの取り組みとなってくれれば。

「……夏だ」

そう、夏だ。
人びとの間で、さまざまな出来事がさざなみとなって余韻を残す夏なのだ。

ヨキ > 窓を閉める。
明日からも、仕事のために変わらず毎日通う部屋。

期末試験が終了したことは、日常のほんの一区切りでしかない。

忙しない日々は、これからも続いていく。季節が移り変わろうとも、ずっと。

ご案内:「第一教室棟 教室」からヨキさんが去りました。