2020/07/22 のログ
ご案内:「第一教室棟 保健室」に雨見風菜さんが現れました。
■雨見風菜 > 雨見風菜は悩んでいた。
普段からのほほんと、悩みのなさそうな痴女。
それが自己評価であり、他人からの(痴女という部分を除き)評価でもあった。
「これ……本当、どうしましょう」
彼女が悩む原因。
『液体収納』した白く滑らかな液体。
「間違いなく妊娠はしていないんですよね。
なのになんで、母乳が出るんでしょうか」
そう、母乳である。
■雨見風菜 > そんなこんなで身体の異常といえば保健室だと判断しやってきたのだが。
あいにくここの保険医は居なかった。
「母乳が出るなら雌牛プレイも出来るといえば出来るんですけど……
なんで急に出てきたのかがわからないから怖いですね」
やはり痴女は痴女だった
■雨見風菜 > それはさておき。
「いや、本当になんでいきなり母乳が出るんですかね」
後のプレイの幅はともかくとして、今現在悩んでいるのは間違いはない。
■雨見風菜 > 乳が張れば母乳を『液体収納』すればいい話だが。
「既に二枠埋まってるのに母乳かぁ……
困りましたねえ……」
とても、頭を悩ませている。
■雨見風菜 > 「あーどなたか保険医の方は戻ってこられないでしょうか」
ここで待つなら職員室の方に行けば良いのではないだろうか。
「うーん、本当になぜなんでしょうか。
栄養バランスの良い食事を心がけたり運動をきちんとしたりしてるんですけどねえ」
■雨見風菜 > 「うーん、整理してみましょうか」
額を指でトントンと軽く叩きながら考える。
「昨日、朝はチョコチップスナック。
あのパンは安くて美味しいですよね」
脱線している。
「昼は学食の鰻丼。
タレが美味しかったですね」
美味しいとしか言えない風菜の味覚ボキャブラリー。
「夜は寮の食堂の肉うどんとコンビニで買った卯の花。
土用の丑の日でしたし"う"の付く食べ物はバッチリ食べてましたね」
脱線が過ぎる。
「で、野外露出とかせずにおとなしく寮で寝て。
……特に問題はなさそう?」
■雨見風菜 > 「あとは悪夢を見て。
私の異能と向き合って、新たな異能が発現して」
うーんと頭を悩ませる。
「──ちゃんに朝ごはんを振る舞って見送って。
うーん何が問題なんでしょう?」
■雨見風菜 > 「一昨日以前も、特になんの前触れもありませんでしたよねぇ」
うーん、うーんと頭を悩ませる。
一番怪しいものを通り過ぎているのだが。
「うーん、本当、どなたか相談に乗っていただきたいものですが」
■雨見風菜 > エアコンの音だけが室内に響く。
うとうと、と船をこぐ風菜。
制服の、胸のあたりがじわりと湿る。
「──はっ!!?」
そう気付くと同時に一瞬で乾く。
「ね、寝てましたか……」
■雨見風菜 > 保健室には、誰もこない。
風菜の腕が動く。
『物体収納』していたらしいコップを出し。
その上、やや離して手をかざし。
『液体収納』していた自分の母乳をコップに注ぐ。
それを飲み。
「……ほんのり甘いですねえ」
ご案内:「第一教室棟 保健室」にセレネさんが現れました。
■セレネ > 保健医の一人と仲が良い己は、本日もただお話したいが為に
保健室の扉を開けた。
が、どうやら今日は目的の先生は今居ないようで。
代わりに一人同じ生徒らしき人物を見つけて。
「こんにちは。具合でも悪いのです?」
生活委員でもなければ保健医でもないが、
病人であれば放っておけないのは元の職故か。
座っている彼女の元へと歩いて行けば
少し心配そうな表情を向けよう。
■雨見風菜 > 扉が開く音に振り返り。
「ええ。
ちょっと、身体がおかしなことになっていまして」
手に持ったコップから、牛乳らしい白い液体が跳ねるのが見えたかもしれない。
■セレネ > 「体がおかしなことに?
…私は保健医ではありませんが、お話くらいならお聞き致しますよ。」
振り返った彼女の顔は可愛らしかった。
そんな相手からの不調とは、と首を傾げる。
見たところ血色が悪い訳でも、発熱がある訳でもなさそう。
相手が持つコップには乳白色の液体が注がれている。
…牛乳だろうか。
相手と向き合う形で己も椅子へ座れば
詳しくお話を聞かせて頂けますか、と問診を始めて。
■雨見風菜 > 「よろしいんですか、ありがとうございます」
話を聞いてくれる人がいて、一安心。
とりあえず、邪魔だと言わんばかりにコップを中の液体ごと『物体収納』して。
「その。
今朝から、いきなり母乳が出まして」
清楚な表面からは、考えられない言葉だろう。
■セレネ > 「いえいえ。」
礼を言われる程ではない。
微笑んで首を横に振れば、突如消失したコップに蒼を瞬かせた。
異能…の方ではなさそうだ。
まぁそれはともかく。
「――え、母乳?」
まさかの言葉に思わず聞き返してしまった。
婦人科関係かぁ…と少し頭を悩ませながらも
「…えーと。最近、…その、男性と
”そういった”行為を行った事は?」
真っ先に考えられる事が妊娠による分泌。
やや濁した言い方ではあれど、流石に伝わる筈だと思いそう尋ねてみた。
■雨見風菜 > 「ありますね」
サラリと言い放つ。
「ですが、避妊はきちんとしているんですよ。
妊娠も間違いなくしていません」
せっかく相手が言葉を濁したと言うのに、ズバズバとはっきり言う。
■セレネ > 「あー。うーん…そうですか。」
避妊具を付けていても100%避妊が出来る訳ではないが、
本人がそう言っているならばそうなのだろう。
自分の体調は自分がよく分かるものだし。
「妊娠ではない、のであれば…
最近強い母性を覚えた事や、その他の…
魔術的な事か異能的な事か…そういった類の現象に出会ったとかは?」
己が今現在持ちうる知識では、それくらいか。
どれか当て嵌まれば原因も探れるだろうと。
■雨見風菜 > 風菜は『液体収納』を用いて事後に精液を、それこそ卵子がそこにあろうとお構いなしに回収している。
だが、そんなことを初対面の、本性を知らぬ相手が知る由もなく。
「強い母性……魔術的なことか異能的なことか……」
考え込んで。
「もしかしたら、今朝の悪夢でしょうかね。
アレを経て、私は私の異能と向き合って新たな異能が発現したのですが」
■セレネ > 相手の魔術や異能を知る機会があれば、避妊についても納得が行くだろうけれど。
流石にそれを見破る能力など持ち合わせていない。
己の言葉を受け考え込む相手を
静かに待って。
「悪夢?
差支えがなければ、悪夢の内容と
新しい異能の内容を教えて頂けますか。」
悪夢となれば精神的なものだろうか。
異能も発現したとなれば思考を其方へとシフトさせ。
■雨見風菜 > 「悪夢の内容。
今にも落ちてきそうな月の下、夥しい数の、死体の上に立っていた夢ですね。
その死体はすべて私で、それを見た私は誘惑され、恐怖を抱き……それで終わりです」
言って、まずは糸を出す。
「私の本来の異能はこの『糸』です」
そして、今度は。自分の横の床から『触手』を出す。
「そしてこれが、新しい異能の『触手』です」
掌を上に向ければ、『触手』がその先端を掌の上に置く。
■セレネ > 相手が話してくれた内容。
悪夢が実は吉兆を意味するものだったりするから、
その夢は相手にとってプラスとなったのだろう。
結果新しい異能も発現したという事は。
「精神医学や心理学的に言えば、
その悪夢は良い夢ですね。
死体が出てくる夢は吉兆を表すものだったりしますから。」
そこまで言うと相手の見せてくれた異能に視線を向ける。
相手の本来の異能は糸を生み出すもので、
新しいものが触手を生み出すもの。
…触手?
「ぇ、触手?
……それはまた、何ともニッチな。」
床から生えている触手はそっと相手の掌に先を置いている。
どう反応すれば良いのか分からず、目を瞬かせるだけ。
■雨見風菜 > 「へえ、そうなんですね。
いや、どれも私の……凄惨な死体だったので」
少し言い淀む。
何を言外に言いたかったかはわからない。
況して風菜の本性を知らなければなおさら。
「ニッチ……でしょうか。
まあ、この子も私らしいと言えば私らしいのですけれども」
苦笑を零す。
■セレネ > 「はい。
現在鬱病や精神的な疾患があればまた話はちょっと変わってくると思いますが。
…貴女は見たところ、心身共に問題はなさそうですし。」
母乳は分泌しておりますが。
言い淀んだ言葉に軽く首を傾げたが言いづらいのであれば無理に聞く事は無く。
「そう、なのですか。
まぁ…糸にせよその触手にせよ、捕縛にはどちらも長けておりますね。」
縛られたいのか誰かを縛りたいのかは分からないが。
苦笑を浮かべる相手へ、己も苦笑を零すしかなく。
■雨見風菜 > 「なるほど、そういうものなんですね」
母乳が出ているが。
まあ実際心身に問題はないのだ。
「ええ、捕縛には長けています。
でも、その目的じゃあなかったんですよね」
もちろん、縛られたいのは自分だが。
これも本性を知らなければわからない話で。
「『生命をつなぎとめる』」
■セレネ > その目的ではない、とはどういう事か。
問おうとした所相手からその答えが返ってきた。
「ふむ。
文字通りであれば、死ぬ間際の人の命を繋ぎ止める…となりますが。
貴女は過去に目の前で何方かが亡くなるのを見た事はありますか?」
異能の発現に起因するなら、そういう事があったとしてもおかしくはないのだろうけど。
■雨見風菜 > 「いいえ、全く」
運よく。
もしくは運悪く。
身近な誰かが死んだ覚えはない。
つなぎとめるのはきっと。
他人ではないのかもしれない。
■セレネ > 「そうですか。それは良かった。」
己は逆に腐る程見てきたから、その思いをした事がない彼女は
運が良かったと言えるのかも。
「…で。本題は母乳についてでしたよね。
通常――妊娠中や授乳中であれば、時間の経過で出なくなっていくものですから
一旦経過を見るしかないですね。
貧血になりやすいとも聞きますので鉄分を多く含んだ食材を食べた方が良いかもしれません。
…もし暫く様子を見て、改善されないようであれば
本来の保健医に相談するか病院へ行く事をお勧めしておきます。」
これが、今出来る医師としての判断。
■雨見風菜 > 「なるほど。
しばらく様子見するしか無い、と」
母乳が血液から作られているのは一応知識として知っているので、チーズとかを食べようかと考える。
「わかりました、ありがとうございます」
■セレネ > 「下手にあれこれやって悪化してしまっては困りますからね。
…本当にお話を聞くだけになってしまい、申し訳ないです。
私も医師の端くれなんですが…此処ではただの生徒ですので。」
申し訳なさそうに頭を下げる。
薬でも処方出来ればと思うものの、勝手に処方してはいけないから。
「私で良ければまたお話はお聞きしますから。
あ、お名前をお聞きしても宜しいでしょうか。
私は一年のセレネと申します。」
今更ながらの自己紹介。
■雨見風菜 > 「いえいえ。
気分が楽になりました」
相手が頭を下げるのを苦笑しつつ。
「あら、同級生なんですね。
私は雨見風菜です」
自己紹介されたならこちらも自己紹介。
それが風菜の自分へのルールだった。
■セレネ > 「何かしらお力になれたのなら嬉しいです。」
歯痒い思いだけれど、仕方のない事。
そうして相手の名と学年を聞けば
「雨見さんですね。…んー?どこかで聞いた事があるような。
おや、ご同輩でしたか。ならまた会う可能性もありそうですね。」
雨見、風菜。
…クラスの女子グループの一つが色んな意味でヤバイ女子生徒が居るなんていう話をしていた気がする、のだけど。
話半分に聞いていたから記憶が定かではない。
■雨見風菜 > 「そうですね」
と、相手がどうにも妙な表情になっている気がして。
「どうしました?
私の名前を、聞いたことがあるとか」
これでも痴女であるため、悪い評判はあるだろう。
特に風紀ならば、先日追跡され捕縛して逃げ切ったところだ。
■セレネ > 「あるような、ないような。
…まぁ、記憶にないという事はそこまで重要でもないという事でしょう。
失礼しました。
では、今後とも宜しくお願い致しますね、雨見さん。」
言っては握手を交わそうと右手を差し出して見せて。
まさか相手がとんでもない人物だとは思いもせず、純粋に新しい友達が出来そうだと思うだけで。
■雨見風菜 > 「きっとそうなんでしょうね。
ええ、よろしくおねがいします」
差し出された手に応じて握手。
いい友人になれる……かは、まだわからない。
■セレネ > 相手が握手をしてくれれば、軽く上下に一度振った後手を放して。
時計に視線を向けると小さく声を上げた。
「…と、私はそろそろ失礼します。
お身体ご自愛下さいね。また会えたらお話しましょう。」
良い関係を築けたら、とは思うが。どうなるかは分からない。
相手の体調を気遣いながらも己は此処から立ち去ろう。
椅子から立ち上がり、軽く会釈をしては
相手へ背を向けて保健室の扉を開け、静かに出て行った。
ご案内:「第一教室棟 保健室」からセレネさんが去りました。
■雨見風菜 > 「ええ、また」
そう言って、セレネを見送る。
しばらく、自分の母乳に口をつけ。
「さて、それじゃあ私も、ここを出るとしましょう」
椅子から立ち上がり、背筋を伸ばす。
そうして、風菜も出ていくのであった。
ご案内:「第一教室棟 保健室」から雨見風菜さんが去りました。