2020/07/25 のログ
ラピス > 「学校の先生も、楽しんでやらなきゃブラックですけどねー。
 ほら、こういう時間を拘束だって思う人だと、窮屈でしょう?
 おや、なんでもないならいいですけど、溜め込むのは損ですよー」

へっぽこ教師は外来語の知識なども人並み程度。聞けばなんとなくそれっぽさが分かるくらいだ。
ぺたぺた。なんか同情されている気がする。でも彼女が数年前は実は、なんてのも想像できない。
あの、素敵なたゆん。ぜひぎゅっとしてもふもふして顔を埋めてみたいとか思ってるけど言えない、言えない。

「完璧主義者ですねぇ、セレネちゃんは。疲れるでしょ、それだと。
 ――ま、先生は、セレネちゃんが完璧じゃなくても許しますから。
 ですから、完璧に疲れた時は、いつでもお相手しますので、どうぞです」

彼女はきっと、出来ることが多くて多彩で、何より努力家なのだ。
だからこそ、自分に出来ると信じて、完璧になるまで打ち込むのだ。
だけど必ず、その頑なさが折れそうになる時は来るはずだとも、へっぽこ少女は知っている。
経験則、或いは長寿ながらの大局観というやつだ。だから、彼女のその時に、居場所になれたらと思う。

「むぅ、あれ噛んじゃったのです?長く舐められるように、味頑張って調整しましたのに。
 あー、まぁ、やってみるならお教えしますよ。基本くらいなら教えられますからね。
 ――おや、セレネちゃんも十分優しいですよ?こうして、おやつ持ってきてくれますし」

むしろ、このへっぽこ教師のように、誰彼を構わず愛せるのもどうなのだろうか。
愛する、愛さないの区別がついている彼女のほうが、人間味があるような気すらする。
何れにせよ、目の前の彼女と仲良しだという事実だけは変わらないから、今は気にすることでもないだろうけど。

セレネ > 「仕事もやりがいがないと苦痛ですからね。気持ちは分かりますとも。
…今はまだ溜め込める余裕はあるので大丈夫です。」

己は日本語の方がやや不慣れだから、時折一拍挟んでしまう。
それでも結構喋れるようになった方なのだけど。
相手が胸元に顔を埋めてみたいと言うのなら、まぁ同性だしという事でOKは出すが。

「疲れるのでしょうか。それもよく分かりません。
頭の片隅には置いておきますね。」

いつでも甘えて良いよと言ってくれる人が居る。
だから、それは拒否をせずに受け入れるべきである。
必要な時は頼らせてもらおう。

「琥珀じゃなかったら長く舐めていたんですけどねー。
んー。いえ、とりあえず一応は自分で調べてやってみたいと思います。
それでも分からない部分があればお聞き致しますので。
…そうでしょうか。案外冷たいのかもしれませんよ?」

必要だからやっている事であって、不必要な事は切り捨てるタイプなので。
良くも悪くも白黒はっきりしている。
だとしてもそれを分かった上できっと相手は己と仲良くしてくれているのだろう。

ラピス > 「分かって頂けたなら何よりですねー。今は殆ど仕事じゃないですけど。
 ――余裕のある内に吐き出さないと、限界きてからじゃだめなのですよ?」

釘刺しとかないと、本気で限界まで行っちゃうからなぁ、なんて。
彼女の場合は、その辺りだけしっかり見張ってないと、危うい気がする。
爆発寸前でガス抜きすることがないように、定期的に突いていきたい所存だ。

「んー、今わからないなら、いつかわかる時が来ますよ。
 ――或いは、好きな人に諭されれば、変わるかも知れないですけれど」

彼女の変えるのは、自分よりもきっと彼かな、なんて。
その辺りは放り投げて、へっぽこは見守る方向にシフトするつもりだ。

「あー、後は真珠くらいですよ、お薬になる宝石。そっちだとどうです?
 そういう事なら、自学自習から始めましょう。先生は、のんびり待ってますので。
 おや、本当に冷たい人は、自分が冷たいかなんて考えたりしないと思いますよ?
 その人にとって、それが当然なのですから。だから、きっと優しいのです、セレネちゃんは」

彼女は白黒を明確にするが、どこか黒への後悔を引きずる。
あれで良かったのかと自問自答するタイプだと、へっぽこなりの分析だ。
だが、そうだからこそ彼女は優しいと思うし、そんな彼女にこそ惹かれている。
とどのつまりは、彼女が彼女であるから、好きになったし好きでいる。それだけのことだ。

セレネ > 「今は完全オフモードですからね。
――あー。まぁ、そこはその。一応分かってますし経験してるので…。」

釘を刺されてしまった。
何とも相手は人を良く見ているというか、先回りが上手い。
己もまだまだだなと自嘲して。

「……。」

彼は己のこういった部分を諭すような人物なのだろうか。
なんてちょっと考えてしまったけれど。
好きな人なんて言われれば、居心地が少し悪くなった。
そわそわ。

「ん、真珠なら大丈夫です。色も素敵ですし。
他の勉強と並行してやれば良い息抜きになりそうです。
そういうものなのでしょうか。」

相手の分析大正解。
自身で決めた事なのだから後悔するべきではないと分かってはいるのだ。
だがそれでも、完璧を求めるあまり引き摺る事は多々ある。
そんな己を好いてくれる相手は貴重だし、物好きだとも思う。

ラピス > 「ですよー。急患着たら、流石に対応しますけれど、ね。
 本当です?案外ぱんぱんになるまで、我慢してたりしません?」

これでも経験上、相手の内心を慮ることには長けている。
彼女の自嘲を知る由もなく、ふふりと自慢げだった。

「おや、急に黙り込んで、どうしました?
 さては、彼に『ありのままのお前が好きだ』とか言われるの想像しちゃったり?」

によによ。やっぱりからかうへっぽこ。人の恋路は甘い蜜だ。
ソワソワしている彼女を見ているのもなんとも可愛らしい。良い光景だ。

「それじゃ、今度は真珠を粉にして、飴を拵えましょう。
 んー、まぁ、疲れない程度であれば、先生は何も言いませんよ。
 ――そういうものです。優しくない人は、無関心なのですから」

彼女の完璧主義には、こちらがちょっかいかければよいかな、と。
そういう関係性を保ちつつ、上手く付き合っていこうと思う。

何れにせよ、そろそろ紅茶が冷めてしまうから、と彼女の手元のカップに注いで。
美味しそうな手作り茶菓子に、添えるのはコクのあるクロテッドクリーム。
そうして始まるおしゃれなお茶会は、いつもより華やかだったとか――。

セレネ > 「保健医でもないし生活委員でもないですが、
もしそういう急患が来た際はお手伝いしますよ。
…私も生活委員に所属した方が良いのでしょうかね。
――さぁ?それはどうでしょうか。」

気付いたらリミットギリギリだったとかはあるのだが、
どうにも己の限界というものが分からない。
だから時折突いてくれた方が案外良いのかもしれない。

「…はは、まさか。
それこそ恐らくないでしょう。」

ないない。仮にあったとしても、想像が出来ない。
肩を竦めては否定。

「真珠粉の飴は月のようで良いですね。案外私にピッタリかも。
興味があるだけ優しいって事ですかねぇ。」

関心がある事には積極的でも、関心がない事には見向きもしないのは誰でも同じか。

注いでくれる紅茶に礼を述べつつ
いつものお茶会。
話題もいつもより少し、華やかに。

ご案内:「第一教室棟 保健室」からラピスさんが去りました。
ご案内:「第一教室棟 保健室」からセレネさんが去りました。