2020/08/12 のログ
■パンプ > ………!
(色々と考えた後で学生証を鞄へとしまう。時間のある時に図書館へと行ってみようと決めた魔物。このまま向かっても良いのだが、夜は住処で休むものと人間から聞いた。なので、今は住処となった学生寮へ戻ることにした魔物。鞄を上に乗せて取られないように蔦で雁字搦めにする。そのまま蔦を使って動き始め、学生寮へと戻っていくのだった。)
ご案内:「第一教室棟 ロビー」からパンプさんが去りました。
ご案内:「第一教室棟 保健室」にセレネさんが現れました。
■セレネ > 「…あっつ…。」
扉を開けて涼しい保健室へと転がり込むよう入る。
暑さの苦手な、いや例え暑い気温が得意だとしてもこの蒸し暑さは堪らない。
纏わりつく湿気に嫌気がさし、噴き出る汗をハンカチで拭いつつ、少し此処で涼ませてもらうとしよう。
…今は当直の保健医は出払っているのだろうか、己以外誰もおらず。
居ないならそれはそれで、気が済むまで居座るだけ。
「あ、飲み物買って来れば良かった…。」
しまった、と小さな舌打ちと共零す異国の言葉。
手近な椅子に座ると足を組んでスマホを取り出しSNS等を眺める作業。
ご案内:「第一教室棟 保健室」にラピスさんが現れました。
■ラピス > うんとこしょ、どっこいしょ。今日もへっぽこ小娘は保健室でだらけ中。
ひょっこりと席を外して、購買部に飲み物やらおやつやらを買い込んできた次第である。
たっぷりと色々詰め込んだビニール袋を両手に持って、温い廊下をぽてぽて。
夏の真っ盛りともなると、じっとしてるだけでも汗が湧き出て大変だ、と内心で独りごちる。
ともあれ、一生懸命荷物を運んで、やってきた保健室の前。
いざや涼しくて素敵な世界へー、と右手の荷物をおいて、扉をからり。
「たーだいまー、ですよー……おりょ?」
誰も居ないでしょ、と声をかけてみた所、中には見知った彼女の姿。
これは、なんだかちょっとだけ恥ずかしい気がして、ほっぺを少し赤く染めつつ
「こほん、こんにちはですよ、セレネちゃん。
ちょっと買い出しに購買まで行ってたのですよ」
よいしょ、よいしょと机の近くに荷物を運んで。
机の上に置いたなら、飲み物いります?なんて勧めてみる。
紅茶と緑茶とりんごジュースという若干偏ったチョイスではあるけれども。
■セレネ > 此方に来る足音を聞き取り、スマホを弄る手が止まる。
扉に蒼を向けたと同時小さな白衣姿を見つけ瞬いて。
「ふふ、お帰りなさい。
――成程、だからさっきまで居なかったのですね。」
バッチリ聞こえていた言葉には笑いながら答えつつ理由を知ると納得。
この暑さだし熱中症になる人も増えそうだからな…。
ちょっとよたよたしながら買ってきた荷物を運ぶ相手をひやひやしながら眺めて。
「ん、丁度飲み物欲しかったのでその申し出は有難いです。
…では紅茶を頂きますね?有難う御座います。」
勧めてくれた飲み物にはナイスタイミングだとパチンと指を鳴らし。
紅茶のペットボトルを手に取った。
■ラピス > 最近は美味しそうなお菓子が増えたものだから、あれもこれもと買ったのがまずかった。
レモンチーズケーキ味のきのこなチョコ菓子とか、オランジェット風味のたけのこなチョコ菓子とか。
そんな色々をちょいちょいと買い集めていったら、いつの間にか袋が二つパンパンになっていたのだ。
我ながら久しぶりにやっちまったぜと思ったものの、買ってしまった以上は仕方がない。
どうにか運び終わったけれど、次はもう少し加減して買おうと思う。でもきっと忘れる。
「いやぁ、保健室にお休みしに来る子に飲み物配ってるんですけど、すぐ無くなっちゃうので。
先生の異能で作ってたら、魔力切れでぱたんきゅーになっちゃいますので、仕方なく、です。
――あ、どぞどぞ。お紅茶、先生も好きだから多めに買ってありますしー!」
へっぽこ教師は、ちょっと甘いものが欲しい気分だからりんごジュースをチョイス。
ちなみに、個人的には濁っているやつより透き通っているやつのほうが好きだったり。
とりあえず用意するのはグラスを二つ。一個は彼女の前に、もう一個は自分の前に。
りんごジュースをたっぷりついで、ぐいっと一気にいただきます。
「……んくっ、ん――ぷふぁー……ひえひえで美味しいですねー!」
外が暑い分、冷房とジュースでしゃっきりリフレッシュ。
ほんのり汗ばんでいるからか、冷たい空気が心地よかった。
■セレネ > きのこなお菓子とたけのこなお菓子は、人によっては戦争が起こりそうなものだろう。
己は最後までチョコたっぷりなお菓子派だから多分大丈夫。多分。
チョコ菓子は今の時期溶けてしまうのが難点だが。
「先生が魔力切れ起こしたら私が看ますよ。
この間のお返しー…なんて。
甘いのも甘くないのも美味しいですよね、紅茶。」
紅茶が好きすぎて前々前世はイギリス人だったかもしれない。
グラスも目の前に置かれれば礼を言い紅茶を注いで、一口。
「んー。外は暑いので猶更美味しく感じますね。」
五臓六腑に染み渡るというのはこういう事か。
内側が冷えていく感覚は何とも快いものだ。
■ラピス > 折角紅茶を勧めたのだから、おやつも色々取り出してみる。
きのこのやつ、たけのこのやつ、ちょこたっぷりなやつ、棒にチョコ塗るやつ。
その辺りをひょいひょいと机上に適当に並べて、むふーと満足。
「お菓子も良ければ、好きなのどうぞー、です。
うにゃ、その時は甘えちゃいますけど、魔力切れはあまり経験ないのですよね。
精霊魔法は、力を借りる精霊さんに長期的な奉納とか交渉できますし。
多分、錬金術で急遽凄く貴重なものとか作る羽目になったら、ですかねぇ」
一応触媒の宝石も幾つか増やしたが、それでも根こそぎ奪われる時はある。
そうなったら当分はヘタれることになるから、たっぷり甘えることとしよう。
へっぽこ教師は早速二杯目のりんごジュース。つい飲み過ぎちゃうのは暑さのせいだ。
「ですねー。こう、がっつり暑いので、日々汗かいちゃってヘロヘロです。
こういう時は海とかプールとか行けたら、良い感じに楽しめそうなのですけれど。
――そういえば、セレネちゃんは夏休みの予定とか、あったりするんです?」
そう言えば、まだ聞いてなかったなぁ、なんて首を傾げて尋ねてみる。
お出かけとかするのかしら、とか、人の都合は興味津々なのである。
■セレネ > 机の上に置かれる様々なチョコ菓子。
思った以上に沢山買ってきていたようだ。
満足げな相手はさながら好きなお菓子を目一杯買ってもらって上機嫌な子どもに見える。
買った金は相手自身のものだろうけれど。
「有難う御座います。
…こんなに沢山…お値段も結構したでしょうに。
あぁー精霊魔法の利点はそこですよね。
自身の魔力を使用する魔術とは違って、精霊さえ喚び出せれば
魔力消費はありませんし。
とはいえ精霊も気紛れですから喚んでも機嫌を損ねさせたらアウトなのでしょうけれど。」
魔力切れの経験があまりないとの言葉にはちょっと羨ましそうに。
気質故月に左右されやすい己としては新月には否応なく魔力が減る。
代替手段は割と生命線だったりするのだが、それは今は言わないでおこう。
「私既に…というかだいぶ前から夏バテです…。
――へ?私ですか?
…うーん…夏休みは勉強とバイトと…くらいですかね。」
ついこの間、プールには行った。
しかしそれ以外の学生らしい予定は今の所皆無である。
■ラピス > 実際、やってることはそこいらの子供と変わらないから、彼女の抱く印象に間違いはない。
おやつの大人買い、などという細やかな浪漫を探求して、満足しての笑顔である。
へっぽこ教師はとりあえず、チーズケーキ味のやつを開けて、ひょいぱくしつつ。
「ん、いえいえ。暑くてむしゃくしゃしたので、つい。
精霊魔術は、魔力を対価にするより、精霊のお願いを聞いたほうが楽ですからね。
この間の月の精霊は、月見団子をたらふく食べたいって言うので、お団子拵えましたし。
先生の場合は、半精霊なので他の人より機嫌を損ね難い様なのが利点かもですねぇ」
これでも一応教師である。魔力切れにならないように、普段から気を使ってたりする。
触媒を用意して消費量を減らすとか、詠唱を意識的に行ってショートカットしないとか。
些細なことの積み重ねが、最終的に魔力の余剰として見えてくるから、貯金に近いのかも知れない。
「ありゃ、夏バテなのですかー……食欲とか、大丈夫です?
ダメそうなら、先生が幾つか夏バテ用のレシピを見繕いますけれど。
――おや、大分勤勉な学生さんですねぇ、セレネちゃんは。
うーにゅ、アルバイトは何やってるんですー?先生、聞いたことないなーって」
お話したくないなら、聞かないですけどー、などと前置きは忘れない。
けれど、興味は深々だから、話してくれるならば聞かない手はない、と言った感じか。
ともあれ、うーにゅ、と少しだけ考えてから、ぽんと手を叩くと――。
「それじゃ、今度先生とお出かけしましょうか。思い出づくりな感じで!」
ないすあいであ!と言わんばかりに、提案してみることにする。