2020/08/13 のログ
■セレネ > 子どもが一度は憧れるお菓子の大人買い。
美味しいのとかついやってしまうよね、分かる分かる。
己はもう一口紅茶を飲んで喉を潤す。
「暑くてむしゃくしゃして今はお菓子をむしゃむしゃしていると。
月見団子をご所望とは…月の精霊だけあって、丸いものがお好きなのでしょうか。
自分と似通っていると比較的安定するのですかね。
私は精霊とは契約していないので想像でしかありませんが…。」
己の魔術系統としては基本が無詠唱なので人より少し魔力消費が多い。
これでも効率化を図って消費を抑えた方なのだけど。
「まぁ、ダイエットだと思えば。
…先生の手料理も、是非食べてみたいですが…。
私にとっては勉強も娯楽の一つなので、苦ではないのですよ。
バイトは…そうですね。
暁先生が飼育している幻想生物のお世話とか、後は講義で必要な資料を纏めたりだとか…そういったものを。」
隠すような事でもないのでバイト内容についてはそう素直に話す。
普段研究室に通い詰めている理由の一つ。
「はぇ?
…え、ぁ、貴女が良ければ是非。」
一瞬きょとんとしたが以前のデパートでの買い物と同じような感じかなーと思って頷きを一つ。
■ラピス > しまった。りんごジュースの甘さでチーズケーキ味の甘さがいまいちわからない。
なんとなくほんのり効いている塩味は解るのに。これは中々大きなミステイク。
とは言え、りんごジュースは大好きだから仕方ないよね、なんて、くぴくぴ。
「そうそう。上手ですねー、ラピスちゃん座布団を進呈しましょう。
どうなんでしょうかね。捧げものとして縁のあるものを要求されることはありますが。
んー、多分、『こいつのいうこと聞いとくと、とりあえず美味いものくれる』とかじゃないですかね。
あの子達は結構現金なので。まぁ、先生がよく呼び出す子達は、大方そんな感じですよ」
他の誰かと契約した精霊が同じかはわからないが、へっぽこ教師の愉快な仲間は類友だ。
彼女の魔法は使えることを知っていても見たことないから、どんなのなんだろ、と楽しみにしてるのは秘密だ。
「夏バテは他の体調不良の引き金になるので、油断禁物ですよ?
ご存知でしょうが、体力、免疫力の低下が生じたり、脱水症状や栄養失調の原因にもなります。
ですので、食べられるものをちゃんと食べるように。ラピス先生との約束ですよー?」
めっ!と注意するのは、食を疎かにする姿勢に対して。
食事を食べないダイエットなんて以ての外なのです、とたまには保健師らしくしてみる。
彼女は元々医者だったとのことだから、釈迦に説法な感じは否めないが。
「なるほど、暁先生の元でバイトですか。ふふ、それなら応援してますねー。
入り浸る口実って、割と大事ですからね。良いことだと思いますよー!」
にまにま。そういうことならー、とへっぽこ教師は静観モード。
そして、お出かけの許諾が取れたなら、ぐっとガッツポーズを決めつつ。
「ふふ、セレネちゃんとデート、確約いただきましたよー!
あ、そうそう、折角なのでセレネちゃんの生水着みたいな―なんて。
ですから、海行きませんか?とは言え、日差しは苦手でしょうから――」
ごそごそ。取り出すのは乳白色の液体が入った小瓶。
『日焼け止め試作品』と書かれたラベルのそれを、彼女に見せるように差し出して。
「前に言ってた、日焼け止めのサンプルを作ってみたので、これ使ってみようかなと。
なんなら、先生がセレネちゃんに塗ってあげるサービス付きですよぅ、なんちゃって!」
どうかな、どうかな、とへっぽこ教師はソワソワしながら問いかける。
お出かけが楽しみなお子様そのものである。
■セレネ > 甘いものの後に甘いもの食べると味が分からないのもあるある!
相手が味覚の大失敗を犯しているとは知らず、己は紅茶を飲んでいく。
欲しているのは今は水分。ただし飲み過ぎには注意だ。
「……あっ。あ、いや、そういう意図で言ったわけじゃなくてですね…!
良いな―、私も美味しいもの食べたいです。
現金な精霊達なのですね。色んな子達がいるのですねぇ…。」
似たような性格だったり、気質だったりすると相性も良かったりするしそういうものなのだろう。
己が相手に魔法を見せるのは、訓練場や演習場に行った時くらいかもしれない。
「えぇ、それは大いに存じておりますともー。
でもまた大きくなってきてるので、ちょっと減らさないとなとか思ってしまって。」
注意されては苦笑を浮かべるも。
最近どうにも肩凝りが更に酷くなって困っているのだと言う。
眉をハの字に。
「な、何故貴女が嬉しそうなのです…?
まぁ、その、ね?確かに入り浸る口実は大事ですけれどー…。」
多分彼の事だから口実などなくても好きなだけ居させてくれそうな気がするけど。
ニヤニヤしている相手には、恥ずかしそうに頬を赤らめて。
「確かに。ラピスちゃんにも見せたのは写真だけでしたしね。
――?」
海、との言葉に一瞬身が固まった。
日差しもそうだが水辺は霊が集まりやすい。
加えて盆の時期だと倍以上いる。
それをどうするかだなーと考えながらも差し出された小瓶に視線を向け。
「あら、憶えていてくれたのですね。
…確かに背中とか塗りにくいですし、お手伝いしてもらうかもしれません。」
日焼け止めぬりぬりは同性なら問題ないし、と。
ソワソワしている彼女も可愛い。
懸念要素は多少あれど、否とは言えず。
■ラピス > さくさく。もぐもぐ。とりあえず、美味しいのは分かったから良いか。
次は紅茶のお供に買おう。そう心に決めた。うっかり忘れるかも知れないけれど。
「おや、そうだったのです?でもまぁ、上手だったので座布団は進呈で。
それならぜひうちの子になればいつでも食べ放題ですよー、先生の手料理ー。
まぁ、先生と仲良くしてくれる子達ですから、美味しい物好きとかになりますよねー」
精霊にも色々な種類がいるから、へっぽこ教師に付き合ってくれる物好きも居る様だ。
彼女の魔法は、今度是非何処かの機会で見せてもらおうと思う。ちょっとでも、知りたいのだ。
「ですよねー……って、随分贅沢な悩みですねぇ。
減らしても、たわわな部分が絞られるとは限らないですのに」
これが胸囲の格差か、と少しだけしょんぼり。
へっぽこ教師はどれだけ育っても成長の余地がない気がするから、余計に。
――記憶を失っていても、なんとなく自分の母はぺたんだったと確信しているのだ。
「ん、だって大切な教え子の恋路が、とりあえず順調に続いているようですからね。
先生は、青春真っ只中を突き進むセレネちゃんをおかずに白飯を食べるのですよ、えぇ」
によによ、にまにま。彼女の様子を見て眼福眼福。
恥ずかしそうな女の子はとっても可愛いと思います、はい。
「ですよー。まぁ、プールでも良いですけど、折角なら海のほうが夏かなって」
生憎と、へっぽこ少女は彼女が霊視の能力持ちだとは知らない。
知っていれば水辺は避けるかなぁ、とかも考えたものだけれども。
或いは、霊視を抑える何かを作るか、なんて企みを抱くかも知れない。
ともあれ、それも彼女をより詳しく、より深く理解してからになるだろう。
「勿論ですよ。海の日差しで平気なら、普段遣いはいつでも大丈夫でしょうからね。
それに、冬の雪焼けにも対応できるかと思うので、治験を兼ねて、是非に是非に。
お背中とかちゃんと塗り塗りして差し上げますから!むふふー!」
わくわく。そわそわ。楽しみが出来た、とすっかり意気揚々な少女は、ぐいっとりんごジュースを飲み干して。
いつ行きましょうかー、だとか、どんな遊びしましょうかー、だとか。楽しみな未来のお話をたっぷりと。
そんなこんなしている内に、楽しい時間はとっぷりと、しかし足早に過ぎ去っていくのである――。
ご案内:「第一教室棟 保健室」からラピスさんが去りました。
■セレネ > 「Oh、有難う御座います…?
ラピスちゃんの子かぁ…そうなると契約しないといけませんねぇ。
まぁ契約するほど大した力は持ち合わせていませんけど…。」
曲がりなりにも一柱なのに、だ。
失ってしまっている神格をどうにかして元に戻せたら或いはもう少しマシな力が発揮出来るかもしれないけれど。
今の所戻す手段も得られていない。
「……それは盲点でした。
で、でも、もしかしたら胸も少しは減るかもしれないじゃないですか…!」
相手の言う通り、ダイエットしても減らぬ凸な部分。
むしろ凹んでる部分がもっと減る。
しょんぼりしている彼女を見ては、どう言葉をかけたものか悩んでしまった。
欲しい人には確かに羨ましい、贅沢な悩みなのだろう。己のこれは。
「…順調、なのですかね…?個人的にはいまいち手応えを感じていないのですが。」
何せ飄々として掴みどころのない人を好きになっているのだ。
だから猶更、手応えというものが難しく感じる。
喜んでいる相手とは裏腹に己は少々不安気味。
「あぁ。冬も日焼けはしますから、そのお気遣いは嬉しいです。
本当、つくづく私は肌が弱いというか…太陽と相性が悪いというか。
変な所には塗らないで下さいね…?」
相手の事だから大丈夫だとは思うけれど、一応。
しかしこうやって気遣ってくれるのは有難いし貴重な存在だから
大事にせねばなるまい。
冷たい紅茶とお菓子を摘まみながら、他愛ない話を暫く続けて
二人の時間を過ごしていくとしよう。
ご案内:「第一教室棟 保健室」からセレネさんが去りました。