2020/08/14 のログ
ご案内:「第一教室棟 屋上」に持流 童男さんが現れました。
■持流 童男 > 「すうううううううううううう」
そして吐く・・・・・そう・・・
そうじゃないが。テストを・・・したのである。30にもなってテストってなんだよって思うだろ?それもそうだ!!ちなみにやったのは法学のテスト、毒学のテスト、それをなんとか勉強した。
しかし
「・・・・名前の所に自分の名前じゃなくて、まさか回答・・いれてるとは思ってないよね!」
いい笑顔でそういった。
■持流 童男 > 帰ってきた、テストの結果を見る。
法学のテストを見てみる
名前
窃盗罪
やべーよこれ。普通に、法学の先生にすっごい形相で
「おーい、窃盗罪ーー。お前名前のところに回答いれてるぞ疲れてるのか、それとも馬鹿にしてるのか」
すっげぇ冷静に言われたよね。自分でも目ン玉飛び出したよ
そしてもう一回深呼吸してご飯を食べる。今は昼時!!ランチタイム!!!
■持流 童男 > そして毒学のテストも見てみる
名前:王水
王水って名前ありそうだよね。なんかそんな生徒いそう。
・・・ふぅう~~~やっべぇよこれ、
毒学と法学は勿論0!!オール0!!0っていいよね。エリンの神秘だよ!!
じゃねーよ!これどうするんだよ!!まぁ・・・まだまえる。未だまえる。
マダガスカル。混乱してるじゃねーか僕!!
■持流 童男 > とりあえず購買で買ったパンを食べる
いやー上手い、少しずつだけど味がしてきてる、お金がすられたけどなんとか見越しててよかった
しかしズレが会ったからだけど、意外にあってたらしいね。自分で自分の回答を採点してたよ、ずれてなかったら80点は言ってたってなった時は過去の自分にアンパンを顔面に叩きつけたくなったっよね。
はっ・・!これがまさか
「紅葉さんの・・・異能・・!?」
そう変なところに、思考が飛んでいく。
■磯野 > 「おーい王水ー」
何か美味しいものでも食わないかと磯野がいじる
「ジュース持ってきたから飲めよーまあ、あるある俺もそうだったよ」
解答を見せてくる
名前:カエンタケ
「・・・・カエンタケって美味しいよね」
■持流 童男 > 「うおおおお、やめろー!はっずかしいから!!」
恥ずかしがって、ランチパックを食べる美味しいよねこれ
「全く、5徹してテストに挑むもんじゃないね。こう、毒学と法学って以外に面白くないって思ってたけど面白くてつい集中してたら。5徹してたよね」
そう笑って磯野に返す。
■持流 童男 > 「・・・ヵ・・カエンタケくん!!」
カエンタケ(磯野)に思い切り返してから
にやぁと笑って
「どんな解答したかちょっと比べてみようぜ」
そう言って解答を比べた
万引することは通称なんというでしょう:不法侵入
侵入することをなんというでしょう:窃盗罪
・・・心の怪盗かな!!(目をそらす
■磯野 > 「いやだよ!?何で傷口開かないといけないのさ!」
そう言って、煽りに来ただけなのか
「まぁ、あれだよね。お互い補習になったら。なんとかしようね」
そう言ってじゃあ、これでといって、屋上の隅に隠れている
その直後に入ってきた、イソノクゥンに手渡して、
「おのれーー=!!!王水!覚えてろっよ!!!」
といって引きずられていくのを、見てた
■持流 童男 > 「おう!カエンタケ!」
何だこの秘密結社のネームみたいな感じ
なんだかかっこいいが多分ここ一年は、いじられるだろう
「はーーー!!!補習!そう!補習だよ!なんとかしてバックレたい・!!でもうーんやらないとあれだよねぇ・・!」
そう悩む30代
■持流 童男 > 「っていうか!そうだよ!!学生といったら恋愛だけど!」
そう言って一人愚痴りながら
「三次元の女性って怖いよね!!!やっぱり恋人にするなら怪異・・!!三次元とか怖すぎぃ!?・・・だめだ怪異を恋人にしたら普通に食われる未来しか見えない。でも諦めないわ!あちき!」
とち狂ったことをいってから。
ご飯を貪る
「大体リア充が多いだよん、この島は、リア充爆発しろそして末永く幸せに暮らせ。曾孫に囲まれて安らかに逝け。はー!!魔法使い卒業してー!!!」
そう言って大の字に屋上に寝そべる
■持流 童男 > 「・・・なんか5徹してテンションおかしくなってきたね。」
そう言って少しだけ目を瞑る
昼下がりの風と光が気持ちいい
「ふわあ・・ちょっと眠くなってきた」
そう言って安らかに少しだけ眠る。眠気はすぐに来た。
ご案内:「第一教室棟 屋上」から持流 童男さんが去りました。
ご案内:「第一教室棟 保健室」に窮戯さんが現れました。
■窮戯 >
先ずは、小さくノック
コン、コン。と軽く高い音が響く
保健室のドアには不在にしていますという旨のプレートが下がっていた
この学園の保健教諭も一人ではないだろうが、
あいにく今は誰も留守にしている、という状態のようだった
学園は夏季休暇中、そんなこともあるかもしれない
ドアにてをかけると、カチンと音がして鍵が開く
「───あら、不用心」
普通の施錠しかしていないなんて
そのままスルスルと横に引き、黒い狐は保健室へと踏み込んでいった
■窮戯 >
保健教諭用の丸椅子に遠慮なく腰を降ろし、室内へと視線を巡らせる
独特の、消毒薬の清潔感ある香りに混じって、良い香りが漂う
黒い尻尾がゆらり、ゆらりと、何かを探るように怪しく揺れて
「──ふーん…、まともに『せんせい』やってるのねぇ…。
…似合わないったら、ありゃしない」
独り言ち、クスクスと笑みを浮かべた
■窮戯 >
此処で"彼女"は生徒の心と身体の悩みに触れ、
それはそれは親身に寄り添って、時には誰よりも近い距離で
その溢れんばかりの知恵と包容力と、そして力で生徒たちの生活を支えているのだろう
───嗚呼、なんて悍ましい
「何も知らない無垢な生命<いのち>に…」
椅子から立ち上がり、窓際へと
ブラインドから差し込む陽光に、血の色のような、赤い瞳を細く、三日月のように歪ませる
「血塗れの手で道を示すなんて、不健全じゃないかしら」
誰に語りかけるでもなく、言葉を連ねてゆく
ご案内:「第一教室棟 保健室」に持流 童男さんが現れました。
■持流 童男 > 「ふいーちょっと怪我してしまったでござるなー」
そう言って転んで怪我をしてしまっているのか、擦りむいている
保健室が開いてるのを確認して、
長身の長い黒髪と狐耳と尻尾を女教師さんがいるのが目に入った。
なんか背筋がぞくっとしたけどまあ・・・なんか嫌な予感するな
そう思うが、一応話しかけはする。
「確か科学の先生でござったよね。こんばんはー!名前がなんでござったっけ」
そう笑いかける。
■窮戯 >
「……あら」
保健室への訪問者、そちらへと目を向ける
窓際の黒い狐はブラインドから差し込む陽光に薄く照らされ、どこか妖しげな美しさを醸し出す
普通の人ならばその長身に圧倒されそうなところ、妙にそれを感じさせない。不思議な雰囲気を持っていた
「今晩は。…ええ、保健の先生に用事があって来たのだけど、生憎留守にしているみたいね。
──怪我をしてるわね?。そこの椅子に座って。
専門ではないけど応急処置くらいならちゃんとできるから」
そう言葉で促すと窓からは離れて、棚から消毒薬とガーゼ、包帯を手にして
「ええ。科学と歴史を担当している窮戯(きゅうぎ)よ。大柄な生徒さん」
応急処置の用意を手に椅子へと戻りながら、黒い狐はそう答えた
■持流 童男 > うおお、なんか・・きれいなんだけど、なんか、怖いな。
そう思いつつも少し遠慮気味に笑ってから
「おお、窮戯先生でござるか!。 保険の先生に用事があったでござるか!いやー美人でござるよな!確かビシュク先生でござったよね。」
と言って促されて椅子に座る、少しドキドキしている。
「いやー、美人に治療されるとは嬉しいよ。ありがとう窮戯さん。すごく嬉しいよ。」
と言って素直ににぱーっとした笑顔で、お礼を言う。
■窮戯 >
「フフフ…彼女のこと、知っているの?」
ビシュク、という名前が出るとその薄っすらとした笑みを深め、問いかける
「ほら、足を出して。
擦過傷、でも大したことはないみたいね?
貴方みたいな大きな生徒が、廊下でも走ったのかしら…?」
クス、と小さく笑って処置を始める
血を拭き取り、沁みるわよ、と一声かけてから、消毒液を吹き付け、ガーゼを貼り付ける
傷の広さによっては包帯も必要だろうか
「フフ。嬉しいのは構わないけれど。
怪我をするのは油断している証拠…。
あんまり隙を晒していると、悪い人に付け入られちゃうわよ」
嬉しい、という言葉を連呼されれば、僅かながらに釘を刺すような言葉
■持流 童男 > 「くぅうう染みるでござるな!」
そう足を出して。すこしだけくううと言う。染みてるようだ
そして怪我をした理由を聞かれれば
「いやーまさか、廊下にワックスかかってると思ってなかったよね!そのままコーンて滑ったよ!」
そう思いっきりワックスでコケて擦過傷になったのである。
快活に言ってから
「うん、ありがとう窮戯さん。心配してくれて。だけど大丈夫!付けいれられても、なんとか・・うんなんとかなるかなあ、まぁ!なんとかするよ!」
といって窮戯さんに素直にお礼をいってから快活に言う
「うーんビシュクさんのことは、噂でしか知ってないくらいかな。エロい先生だのくらいしか」
そう窮戯さんに考えてから伝える
■窮戯 >
「はい。おしまい…。
学年と名前は?一応、治療したら記録を残さなきゃいけないわ」
机を開け、一番上に乗っている帳簿を手にとって、机に向かうとペンを走らせる
使用した物品と、怪我の内容と、生徒の名前、そして担当した教諭の名前──
付け入られてもなんとかする、と豪語する男
妙に自信はなさげだが…
「根拠のない自信なら、持たないほうが身のためねぇ。
そういやって生きていると、ワックスがかかった足元すら見えなくなる…」
帳簿にペンを走らせながら、横目に彼を見て
「足元が見えていないのにやぶれかぶれで生きていると……たくさん、取り零してしまうわよ?」
クス、と小さく笑む
「そう…噂だけ、ね……。なら、いいわ」
■持流 童男 > 「おお分かったでござるよ。」
そう言って自分の学年と名前を伝える
「1年生!持流 童男!・・・今はヒーローを休業してる人間でござるよ」
そう言ってから自分の名前を伝えてから
少しだけ、辛そうな顔をしてからその後に
明るい顔をして
「うん!全くでござるな。自分の足元が見えてないと、大切な物も取りこぼしてしまうでござる。だからもう一回きっちり自信持って言うでござるよ!」
そう言って 窮戯さんに笑いかける
「どうにかなるでござる!」
自信満々に言う。
少しだけ気になったので
「ビシュクさんって何かあるのでござる?」
つい聞いてしまった
■窮戯 >
「持流…童男、クン……っと。一年生ね」
ペンでさらりと書き込んで、帳簿を閉じる
「ヒーロー…?」
よくわからないことを言うわね、向き直ってやや首を傾げる
「確かに言ってるコトは普通の子とは違う印象ね…。
折角だし、時間があるなら教えてくれない…?
今は休業、って。普段は何をしているのかしら、ヒーロー…というのは」
やや興味深げに目線を細め、童男を見る
血の色のような瞳がどこか妖艶な雰囲気と共に、不安を煽るだろうか
「ふふ…彼女は私のお友達なの。昔からの、ね」
■持流 童男 > 「おお、昔からの友人なので・・なんだね。かー!ビシュクさんとお近づきになってみたいでござるよー!」
そう笑いかける。何だろ、すこし不安があるけど
時間はあるから教えるか!
「うんいいよ!ヒーローについて説明するよ」
「窮戯さん!ヒーローっていうのは、誰かの応援に答えて、自分を助けられて、救いを求められたら助けられて、胸を晴れて忘れられなくて守れて、慕われて謳われる。そんな人だよ。・・・あ!ヒーローやってるって言っても僕が成れてるわけじゃないからね!ココ注意!」
そう言って苦笑してリアクションをしてからそして少しだけ真剣な顔になって頬を掻いてから
「そんなヒーローに、期待に、笑って答えられて、誰かに優しくできて、誰かを守れて、誰かの手を取り合える、そんな憧れのヒーローになりたいんだ。・・この年だけどね。」
少しだけ苦笑して、から
「そうだね普段はーー僕はオタクだからね!アニメとか漫画とか同人誌とか描いたり、みたりしてるでござるよ。まだまだでござるが、最近だと特に魔法少女のアニメもいいでござるけど・・!今季だと狐が出てくるアニメが一押しでござるね」
そう聞かれてもないのにアニメを紹介する・・!!!
■窮戯 >
「フフフ…ええ、彼女は喜んで受け入れてくれるでしょうね…」
お近づきになりたい、と快活に語る男を見て、笑う
「その説明だと、別に職業ではないみたいね。休業中という割には…心構えのようにも聞こえるけれど」
ふぅん…と、意気揚々に語る童男を眺める
「あら…夢を追うのに年齢は関係ないでしょう?
そんなの、体の良い夢を諦める口実に使われるだけよ
…──そうね。オタクなのはよーくわかったわ…」
早口で捲し立てる童男に小さく苦笑
オタクというのは自分がオタクであることを公では隠すものだと思っていたけれど、最近は違うようだ
■持流 童男 > 「おっとごめんね。少し早口で捲し立ててしまったよ」
そう窮戯さんに言ってから、少し頭が冷静になったんだろう
申し訳無さそうにして
「うん休業中っていうか職業じゃないんだ。心構えのようなもんだよ。僕が今の状態に、こうなる前が特にひどくてさ。」
そう言って少しだけ悲しく窮戯さんに言った
■窮戯 >
「心構えの話じゃ、休業中もなにもないわねぇ」
言いつつ、ゆっくりと椅子の上で足を組み替える
どこか愉しげに、ゆらりと黒い尻尾が揺れる
「──でも休業中…と主張するということは、これまで精力的にやってきたことの裏返し…。
聞かせてくれないかしら?貴方が『この常世の島で』…誰を、どれだけ、どうやって救ってきたのか」
単純に興味を語る、黒い狐
この男のチグハグさは、異質だ
ヒーローとは心構えであると…言い、
心構えであるものを、休業していると主張し
それを己の夢と説きつつも、どうにかなるという希望的観測でしかない言葉を宣う
まるでパズルのピースがバラバラ、ズタズタになっているように見えた──
それは先程狐が言った言葉通り、『隙』でしかない
■持流 童男 > 困った顔をしてから
「・・・救えたものは少しだけでござるがね。」
そう言って話していく
「意識がボールに乗り移った女の子を、近くに居た親切な人と一緒に助けた、これが一人、小さい大悪魔を、チンピラから自分を盾にして助けた、子供達を・・仲直りさせたでござる。大悪魔と。」
そして苦笑してから頬をかいて
「某が一人でできることなんて、これくらいでござる。一人でやろうとして、思いっきりから回って、取りこぼしてきた者の方が多いいでござるよ、情けない話でござるよ。」
そう哀しい表情をした。
■窮戯 >
「──ふむ」
ギ、と椅子の背もたれを軋ませて童男の独白を聞き入れる
心構え、そして夢であるとまで言うものを休業する理由など一つ
『うまくいかなかったから』だ
英雄気取りが足を踏み外し惨めに消えている様など、狐はいくらも見てきた
そういった者に共通すること、それは…
「うまくいかなかったのね」
「…その原因、わかるかしら……」
やや、女笑みが深まった
そんな印象を与える
「空回り…取り零し…救えなかった。
その、最も大きな理由を貴方は理解している…?」
■持流 童男 > 「・・・そこなんでござるよね。」
そう言ってしょんぼりしながらも言う。
少し後ろに下がろとするが耐える。、なんだ・・?この先生なにか怖い
「それが、分からなくて、正直つらいのでござるけど。こればっかりは、某が理解しなきゃいけないし、振り返らないといけないことなんでござるよね・・・っ!」
恐れながらも、震える。
「だ、だから休業してる感じでござるが・・。このままでは何も救えないから。」
しっかりと窮戯 さんを見据える。
■窮戯 >
「じゃあ…教えてあげる」
そう言う狐の笑みはどこまで深く…不気味さを覚える程に美しかった
「貴方は人を助ける、救う、守るために何が必要だと思った…?」
「力…気持ち…距離…、そこには色々な要素があるわね」
「でも本当は、何も必要じゃないの」
クスクスと、狐が笑う
そう、人間はいつも勘違いをする
守るために力を
救うために命を賭け
取りこぼさないために寄り添う
「本当に助けが、救いが必要な人間は『誰でも良いから助けを求める』の
それが神でも、悪魔でも構わない…誰でもいいから、助けてください…ってね。
そしてたまたまその子を救った誰かは…その子にとっての救世主<ヒーロー>になる…」
「ヒーローは…職業でも心構えでもなく…ただの『結果』なのよ。童男クン」
だから
「そう…キミに足りないのは…"嗅覚"だわ」
そう言って、自らの鼻をチョンと指で触ってみせる
「例にあげましょう。最も身近な、一般人にとってのヒーロー…
それは警察機構…この島でいうなら風紀や公安といった委員会でしょうね…。
彼らの中でそう扱われているものがいるとしたら…大事件に限らず、その『匂い』を逃さない人…。
結果的に多くの人を助けることになるから、英雄よね。フフフ……」
嗤って、再び童男へと向き直る
「簡単な話よ。キミは『キミに助けを求める人』を助けるだけで良いのだから」
■持流 童男 > 「僕に助けを求める・・・・悪を見抜く嗅覚か・・!」
つらつらと言葉をつぶやく
今まで考えてなかったけど、たしかにそうだと思う
『僕は僕に助けを求める人』を助けないようとしないで、助けを求めてない人を助けようとしていた。だからから回ってたのか
「・・・うんありがとう、窮戯さん!確かに・・悪意を見抜いて、弱ってる人を見抜く嗅覚は必要だよね。僕に足りなかったのってそれもあるのか」
そう、少しだけ笑った後に
「だけど、もうちょっとだけヒーローを休んでみるよ。嗅覚を養うためにね!」
快活にそう言ってからお礼を言って保健室の扉に向かおうとする。
■窮戯 >
「…あぁ、待ちなさい。童男クン」
扉に向かうその背に、声をかける
「貴方の望むヒーロー像…それは絶対に成り立たないモノだってこと…認識しておきなさい」
「悪を駆逐して、平和になった世界には、ヒーローなんて存在価値がないのだから…ね」
クスクスと笑みと言葉をその背へと向けて、投げかける
物語の世界でヒーローが成り立つのは…
『都合よく助けを求める人間』と、
『都合よくそこに悪』が在るからである
そんなものが、現実で成り立たつ筈がない
「ヒーローって、平和からはもっとも遠い存在なの。覚えておくと良いわ」
「貴方がこの島でみんなのヒーローになるためには──」
「──この島を阿鼻叫喚の地獄絵図に変えるのが最も手っ取り早いのだもの」
そうすれば…あちこち助けを求める人間ばかりになる
彼の人を救いたい、助けたい、という思いは満たされるだろう
■持流 童男 > 「いや、そんな地獄絵図は望まないでござるよ?手っ取り早かろうが!?それはいけないことでござる」
そうしっかり否定して。
そしてヒーロー像が絶対に成り立たないということに関しては
少しだけそっと寂しく笑って。
「うん、そうでござるな・・・多分某は、ヒーローがいない方が良いことも、多分だけど望んでるんでござろうな。その方が・・・平和な世界でござるから」
「ヒーローになりたい、けども、ヒーローが居ないほうが良いことも。矛盾してるのは分かるんでござるよ。
だけど誰かが泣いてて、救いを求められたら助けなきゃってなるんでござる。」
ヒーロー何ていうのは居ないほうが良い、憧れのほうが良い、それを僕は実感したから。13回も。成ったというのには不十分かも知れないけど。
「だから窮戯殿、もしもヒーローなんて居ない平和な世界が来たら、その時は、某は独りの何もない人物に戻るでござるよ」
そう寂しく笑ってから独りの背中で、保健室を後にするだろう
ご案内:「第一教室棟 保健室」から持流 童男さんが去りました。
■窮戯 >
閉まるドア
それを見送って
「あ…言い忘れてたわね…。
フフ、そう…ヒーローって不器用な、ただの自己犠牲者でもあるのよ」
そう独り言を零した
■窮戯 >
「──さて、保健教諭の真似事なんて似合わないコトしちゃったし、さっさと退散たいさん…」
丸椅子から立ち上がって、長い髪をゆらりとエアコンの風に靡かせて
「地獄絵図は望まない…ほんとにそうかしらぁ。
……そうなったら、意気揚々とヒーローの真似事に走る気がするのだけど」
クスクス
狐は笑いながら白衣のポケットへと手を
──その手のひらには、無数の小さな賽子が乗せられている
「…フフフ」
意味深な笑みを残して、黒い狐は保健室を後にした
ご案内:「第一教室棟 保健室」から窮戯さんが去りました。