2020/09/04 のログ
■葉山翔一 > 「思ってても口に出すなよな…。
気遣いが出来ないとかよく言われないか?」
地味に傷つくぞと今度ははっきりと呆れた目を向け。
悪びれない姿に図太いと無神経のミックスかと。
「薬は売らないのが俺のポリシーだ。
欲しけりゃ他所で買え」
それだけは絶対にしないという自分への戒め。
もし欲しいなら他所へときっぱりと。
「馬鹿言うなよ?こんな妙なもんでも万超えるんだぞ。
それをタダになる訳ないだろうが……」
そんな赤字を出せるかときっぱりと断り、欲しければ何か出せと言いつつぬいぐるみをバックに押し込んで。
■綿津見くらげ > 「……言うヤツも居ない。
故に無敵。」
……そう、彼女は正真正銘ぼっちだ!
「言ってみただけ。
無理を承知で。」
まぁ、タダは無理だろう。
流石の少女もそれくらいはわきまえていた。
わきまえていた上で、無茶を言ってみた。
「ま、売れる事もあるまい。どうせ。
小遣いを溜めておこう、気長に。」
ふわりと再び宙に浮き。
「あばよ、葉山。
生きていたら、また会おう。」
妙にワイルドだかなんだか分からない台詞で別れを告げ、
ふわふわとどこかに漂って行ったのであった。
ご案内:「第一教室棟 ロビー」から綿津見くらげさんが去りました。
■葉山翔一 > 「……悪い事を言ったな」
つまりは…それ以上は言うまい。
これも優しさだと呆れていた視線が優しくなり。
「…判ってるなら言うなよな。
身体と交換って言われなかっただけありがたく思え…」
路地裏で露店をしてる時には度々あった金がない相手への取引。
それを言わないだけ俺は優しいぞと何故か偉そうにして。
「売れたら精々泣くといい。
溜まるまで残ってるといいな。
さらりと物騒な事をいうな!」
割と冗談になっていない一言には遂には突っ込みを口にして。
何処かに漂って行ったのを見送れば、休んでいた筈なのに疲れたとその場を後にする。
ご案内:「第一教室棟 ロビー」から葉山翔一さんが去りました。
ご案内:「第一教室棟 ロビー」にフィアドラさんが現れました。
■フィアドラ > この世界で勉強し始めてしばらくの時間が経ちました。
もともとの世界とこの世界で違う事がいっぱいあるので覚える事がいっぱいですが少しずつ覚えてます!
今日はこの世界の言葉のについて勉強しました!
文字を読むのは翻訳魔法というので出来るんですけど書くのはそうはいきません。
「あ……あ……あ……い……い……い。」
ひらがな書き取りドリルのお手本をなぞっていきます。
ひらがなって変な形ですよね。なんかふにゃあって感じで少し可愛いです。
■フィアドラ > もともと、私がいた世界であった文字はもっと短い言葉で色んな事が分かったので…
こんな少ない文字でなんでも分かるようにするのは人間ってすごいなあって思うのです。
「あいうえおって書けました!」
なぞって、真似して文字を書いていきます。
これから何も書いてない枠だけのページに何回も書かないといけないのですがとても大変です……。
空の枠が……空の枠がいっぱいあります。
「……こんなに書いて意味あるんですかね?」
■フィアドラ > これが50文字、50文字を何回も……。
……枠だけのページをほっておいて次のページをめくります。
『じぶんやともだちのなまえをかいてみましょう。』
「えーと……フィアドラだから……フィ……?フィ??」
フィってどう書けばいいのでしょう?
いきなりピンチです……!
ご案内:「第一教室棟 ロビー」に絵描きさんさんが現れました。
■絵描きさん > 「やぁ。お勉強かい?何か、困ったことがあったかな。」
通りがかった優しそうなおにーさんが、目隠れの彼女に声をかける。
「ああ…ボクは魔法の先生をしているんだ。
といっても今日の授業はお休みなんだけれど。」
自分が魔法の先生だという事を告げながら、
何かあたふたしてる?みたいに見える彼女ににこやかに微笑んで。
■フィアドラ > 「ふぃ、ふぃー。ふぃーあどら。ふぃってなんなんでしょう……。」
当たり前のようにふぃって言ってますけどそんなひらがなはどこにもありません。
ひかな?
「ひあどら?フィアドラはヒアドラ?」
うーん……違う気がします。
そんなことを考えていると……。
「あっ!先生なんですか!えっと先生!…分からない事があって……!
フィってヒと同じなんですか?」
先生、大抵の事は先生に聞けば知っています!
分からないことは先生に聞きなさい。というのがこの世界での決まりです!
■絵描きさん > 「ふぃ、と、ひ?」
唐突にされた質問に少し首をかしげて、
今何に困っているのかちょっとドリルを見てみる。
…やさしいひらがなが沢山並んでいる。
どうやら彼女はひらがなの読み書きをお勉強しているみたいだとおにーさんは理解する。
「フィ、と、ヒ、は違うものだよ。
でも…そう言われてもしっくりこないかもね。実際に何が違うか、見せてみよう。」
「それじゃあ…注目。ボクの口を見てごらん。」
そういっておにーさんは自らの口元を示す。
「ふぃ」
発音するとき、上の歯が唇に触れていくように風を送りふぃっ、と声を出す。
「ひ」
こちらは発音するとき、離れたままで声を出す。
■フィアドラ > 「分かりました見ます!」
じーっと先生の口を見ます。
……わかりました!よく見ると口の動き方が違うのです。
「ふぃ…ふぃ…ふぃ。ひ…ひ…ひ……。
ふぃあどら…。ひあどら…」
先生の口の動きを真似してやってみます。
言われてみれば全然違います!!
「ホントだあ!!ふぃ…ひ!!じゃあ!じゃあ!ふぃってどうやって書くんですか?
ここにふぃあどらって書いてみてください!!」
持ってた鉛筆とドリルを先生に渡して書いてもらいます。
■絵描きさん > 「ふふふ」
熱心だし無邪気だし、そんな光景におにーさんの微笑みが深まる。
教えて良かったとでも言いたげに嬉しそうにしている。
「分かってくれてよかったよ。
うん、それじゃあ…音が分かったら次は文字を書こうね」
ドリルと鉛筆を渡される。
………おにーさんは鉛筆を持ってちょっと考える。
「ふぃあどら…………っと」
字を書き連ねていく。『ふぃあどら』と。
………彼女にも分かりやすくするためだろうか。『ぃ』の字が凄く、凄く小さい。
「ふでも、ひでもない。ふい、のぃを控えめに早口で言ったような発音。
………それが、ふぃ、なんだ。」
「ふぃって書きたいときは、ふの隣のいの字を小さめに書く。」
「ね?なんとなくさ、これ「ふぃ」…って読めない?」
とん、と指先でそのひらがなを示した。
■フィアドラ > 「ふぃあどら!いがちっちゃい!
これでふいあどらじゃないんですね…へーすごいです!
ふいー…ふいー!ふぃー!」
先生が言ってたみたいにふいのいを小さくて早口な感じで言うと確かに…ふぃって感じです!
「ふぃって読めるようになってきました!
ひらがな小さくなったりするんですね…あっ!もしかして大きくなったりもします?」
気づいちゃいました小さくなることがあったら大きくなる事があるかもしれません!
私は賢いのでこういうことに先に気が付いちゃうのです!!
■絵描きさん > 「………ふふ。ふふ、なるほど、なるほど………。」
ひらがなの事は、知らないのだろう。
………面白い、確かに小さくなるなら大きくなるかもしれない。
でも、ならない。
「どうしてだろうね?ひらがなは大きくなることはないんだ。
そして、………小さくなることができる奴も限られてるんだ。」
このえっへん、とでも言いたげに話す彼女の顔に、おにーさんはことさら笑みを深める。
「でもさ。逆に大きくなったら………どんなふうに発音するんだろうね。大きな声でいう、とかかな。」
■フィアドラ > 「ならないんですか?…なーんだ、ならないんだ。
うーん……不思議ですね?なんでなんだろう?」
予想が外れてちょっと落ち込んじゃいます。
絶対なると思ったのに……ならないし小さくなるのも少ないし…。
よくわからないやつです。
「えっと…えーと……。
例えばフィアドラのフィのイが大きくなったらフイっ!って感じです?
難しいです…。」
頑張ってイの部分に力を入れていれました!
でも何かちょっと普通にふい!って感じになっちゃったかもしれません。
■絵描きさん > 「理由は、発音が変わらないからなんだ。……ボクはそう思ってるだけなんだけど。」
「少し難しいけどね…発音してみたら、分かるだろう?
大きな声でフィ!って言っても、小さな声でフィ…って言っても、
ふぃあどらは、ふぃあどらだ。変わらないよね。」
大きな声と小さな声でふぃあどらと発音するおにーさん。
「でも、ふいあどらと、ふぃあどらは、別物。
だから、小さくして分ける必要があるんだ。
でも…大きくしても、同じだから、
大きくなる必要がないんだ。」
必要がないから、大きくならない。
伝えたいことは、伝える事が出来るから。
「あとさ、………仮に大きなひらがなになったとしようか。」
「ごらん。」
ページをめくって、ひらがなを描くマス目があるページを開く。
1文字に1マス対応になっている。
「大きなひらがなを書いちゃうと、沢山紙を使っちゃうから、効率も悪いんだろうね。」