2020/09/16 のログ
ご案内:「第一教室棟 屋上」に葉山翔一さんが現れました。
葉山翔一 > 「なるほどな……こう言うのを気を付ければいい訳か」

放課後の屋上、フェンスから離れたベンチに腰を掛け片手で本。
もう片手で仔猫を撫で遊びながら飼い方の予習。
ただ飼うだけなら難しく考えずとも良いかもしれないが大事にするならそれなりの知識は必要と図書館で飼い方の本を借りて今に至り。

「躾は兎も角…餌も色々と制限があるのか…って、噛むなよ」

食べさせてはいけない物一覧を眺めていれば指に痛みを感じ。
見下ろせば仔猫に指を噛まれている。
片手間に遊ばれるのが気に入らないのか指を必死に噛む姿に飼い方の本を閉じて脇に置き。

「遊んでやるから拗ねるなよ」

可愛い奴だと笑みを浮かべれば抱き上げて膝に乗せ、喉を掻いてやっては遊び始めて。

葉山翔一 > 「そろそろ帰るか」

仔猫が満足するまで遊んでいればいい時間になっている。
そろそろ帰らないとねぐらに付く頃には真っ暗になってしまう。
そう考えると眠ってしまった仔猫を移動用の箱にそっと入れるとその上に本を乗せ。
箱を抱え上げて屋上を後にする。

ご案内:「第一教室棟 屋上」から葉山翔一さんが去りました。
ご案内:「第一教室棟 屋上」にアーテルさんが現れました。
アーテル > 「……なんだぁ?
 猫がいた気配がするなあ。」

すん、すん。鼻を鳴らしながら、屋上に現れる影が一つ。
まるで誘われるようにそれはやってきた。
どうやら先客は既に去った後のようだ。残り香しか嗅ぎ分けられない。

「俺以外にここに出入りできる猫がいるってぇのも、ちょいと興味深いもんだがー……」

そもそもこいつの正体は猫じゃないが、今は猫として振る舞っているものだから。
どうにもベンチの辺りが、特にあやしい。
鼻をすんすん、辺りを見回したりするが、やはり何かを捉えられたりはしない。
とはいえ特に怪異というわけでもないように思える…それこそ誰かのペットだろうか。
自分のように好き勝手移動しているわけでもなさそうな、そんな気配を感じた。

アーテル > そうして、誰もいないベンチを見ていた。
見ていた、が……やがて顔が右見て、左見て、もう一度右見て。
今度は前を向いて、にやぁ、と猫にして悪い笑みを浮かべた。

「………ふーん…?」

今は自分独りしかいない。
ならば、多少贅沢にベンチを使っても怒られまい…つまりはそういうことだ。
すとんと軽やかな音を立ててベンチの上に飛び乗ると、スペースを思いっきり陣取るように横になって、のびー。
その場で四肢を放り出し、棒のように前へ後ろへと伸ばしてみた。

「……あー……効くー………
 やっぱりこう……時々こうして身体を伸ばすのっていいよなぁー……」

屋上に、ベンチの上でぐーっと伸びをしている猫がいる。