2020/09/19 のログ
■ラピス > あのころころした小さいのが歩いているだけで、なんとも眼福だ。
そう思える程に子猫はふわふわで小さくて可愛い。抱っこしたら気持ちよさそうだ。
そんな考えをぽわぽわと抱きながら、ついでメドヴィクにも手を出す。はむり。
濃厚な蜂蜜の味わいは、チーズケーキとは違うこっくりとした深い甘みだ。
軽妙快活なレアチーズケーキに重厚濃密なメドヴィク。この対比がなんとも良い。
これは紅茶もすぐに無くなるというもの。もう一個のポットも用意をしておこう。
「ですねー、先生も異世界の出身らしいですよー?
懐かれてるならそのまま飼ってあげないと、寂しくて泣いちゃうかもですねぇ」
両方とも味わったから、お口直しにしょっぱい方の春巻きをつまんでパクリ。
ぱりぱりとしたきつね色の生地と、中から溢れるしょっぱさ。そして、歯切れよい食感。
自画自賛だが、それなりにちゃんと出来てるはず。ご飯が欲しくなる可能性もあるけれど。
「にゃんこは大きくなっても自分の可愛さを武器にしますからねぇ。
まぁ、それに負けてしまう私達は、結局猫の意志を尊重しちゃうわけですが」
はむ、あむ、むぐむぐ。どれも美味しいからついつい食が進むへっぽこ教師。
いつの間にやらケーキを二つお腹に入れて、すっかりいい気分。満腹だった。
■セレネ > 「可愛いは正義ですし何でも許してしまいますよね。」
ちょっとしたおいたをしても可愛いから許してしまう。
飼い主としては駄目かもしれないが、可愛いのだから仕方ないだろう。
「ん、медовикもお気に召してくれたようで安心しました。
また機会あれば別のお菓子も作ってみましょうかね。」
良かった。凄く安心した。
ふぅと息を吐けばレアチーズケーキ一切れを食べ終え。
メドヴィクを一つ、己も口に運ぶ。
うん、良く出来てる。
「…半精霊の時点でそうだろうとは思っておりましたが。
先生の世界はどういったものだったのでしょうね。
さっきも此処に来る前、
その子だけ離れてくれなくて連れてこようかと考えたくらいでしたよ。」
思えば連れて来れば良かったかなぁなんてちょっと後悔したけれど。
春巻きにも手を出して、でも出し過ぎないようセーブをしつつ。
■藤巳陽菜 > 「本当?それも楽しみにしてる!私も新しいお菓子覚えないと……。」
春巻きをパリパリ…中身はあんこバター…これ最強の組み合わせなのでは?
パリパリとした食感の春巻きから出てくる溶けたバターとあんこ。
脂と糖質が最強の組み方をして襲い掛かってくる。
カロリーが…カロリーが強い……。
「この学園に来るまで別の世界の事なんて想像したこともなかったから…私も先生の世界の事聞いてみたいです。」
異邦人街で暮らしている陽菜は異邦人の知り合いも少なくはない。
だが、そこで聞く異世界の暮らしのそのどれもが陽菜の興味を惹くもので……。
この、小さな教師がいた世界の事が気になってしまった。
「連れて来たら良かったのにー。」
冗談めかして言う。
でも、連れてきてほしかったのは本当、普通の猫には避けられるかもしれないが…それでも!
■ラピス > カロリーが強いのは理解している。しかし食べたかったのだから仕方がない。
チョコバナナも美味しいぞぅ、中がトロトロであまあまで。あんこバターも素敵だぞぅ。
なんて食べている内に、へっぽこ教師はもう食べられない。ころころまんまるだ。
「はふー、良いですね、先生も色々作っちゃいますよー。
うにゃ、先生の世界の話は、思い出したらその時に話しましょう」
うっかり先生忘れちゃってますからねー、たははと苦笑して。
にゃんこを引き取ることも決まって、お茶も美味しく楽しんで。
のんびりまったり楽しんでいると、白衣のポケットがブルブル震える。
ひょいと中身の携帯を取り出すと、どうやらへっぽこ教師にご用事らしい。
「うにょ、先生にご用事なんて珍しいですねぇ。ふむむー。
それじゃ、ちょっぴり行ってきますので、お二人はそのまま歓談をどうぞです。
セレネちゃんは保健室何度も使ってますから、先生が茶葉入れてる場所とか分かりますよね?」
分からなかったら、一通り示して。その後ひょいと春巻きをつまんで。
それからぴょんこと立ち上がると、ぽてってーっと扉の側へ。
「ではでは、ごゆっくりどうぞー、です!」
それじゃ、とへっぽこ教師は、ぱたぱたと用事に向かっていった――。
ご案内:「第一教室棟 保健室」からラピスさんが去りました。
■セレネ > 「なら張り切って美味しいお菓子を作らないといけませんね。」
楽しみにしているなんて言ってくれるとは。
とても嬉しい事。微笑んでは何を作ろうかなぁと思案を巡らせる。
先生は記憶喪失だ、という事は聞いている。
だからいつか記憶が戻った時にでも聞きたいものだ。
「んー、連れてきましょうか?」
今なら急患も居ないのだし、と冗談めかす先輩に緩く首を傾げる。
楽しく会話をしている所聞こえた振動音。どうやら先生に急用が出来たらしい。
「あら、確かに珍しいですね。
――えぇ勿論。だから安心して行ってきて下さいな。」
大丈夫だと頷けば、保健室を出ていく小さな背中を見送って。
茶がなくなったカップに新しい紅茶を注ぎ入れた。
■藤巳陽菜 > 忘れちゃってるって軽く言っているけど……冗談とかじゃなくて本当に忘れちゃってるのかもしれない。
ちょっと申し訳ない気持ちになってしまう。
「いってらっしゃいラピス先生。」
話に聞いていた通りの可愛くて、いい先生だなあと見送る。
そして、ばたばたとした音が聞こえなくなった辺りで……
「本当に良い先生ね、初めはすごい緊張してたけど最後の方は普通に話せてたし…。
ありがとうね、セレネさん。」
この場を設けてもらったお礼と、色々と気を使ってくれていたことに対するお礼。
人見知りの陽菜にとっては本当にありがたい事。
■セレネ > 冗談ではなく本当に忘れているみたいなのだ。
まぁだからといって生活に支障が出ている訳でもないし、
記憶を失っている事を悲観している訳でもなさそうだから己もそれで良いかと判断しているのが現状だろう。
「薬学の教師と縁を結んでおけば、色々と利点もありますからね。
彼女の見た目と雰囲気や話し方も鑑みて、
且つ打ち解けやすい性格をしておりますからお話相手に丁度良いと考えただけですよ。」
礼を言われる程でもない、と首を横に振る。
しかし相手も楽しんでもらえたようで良かった。
■藤巳陽菜 > 「そんなにしっかり考えた上でのお茶会だったのねコレ…。」
思わず少し驚くくらいに真面目な答え。
そんなに考えずに普通に楽しんでしまっていたので結果としては思惑通りで大成功だろう。
「色んな人と知り合うのは何をするでも良いことだものね。
私はただでさえ、人見知りしちゃうから本当にいい機会だったわ。」
最近やったことを考えれば、公園で猫撫でたり、温泉入ったり、課題をこなしたり…
どれも人との出会いに結びつかなさそうなことばかり…。
■セレネ > 「しっかり、という程のものでは。
たまたま合致しただけです。候補がいなければ二人でお茶をするつもりでいたのですから。」
会する者同士の相性や性格も踏まえて企画するのは己の中では当たり前で。
無事成功を収めたなら、己も満足。
「自分と違う意見や価値観を持った人と交流して話をする事は
視野を広げることにも繋がりますから。
……って、こういう事を考えて普段行動しているのは凡そ私くらいのものでしょうが。」
普通の女子高生とは逸脱していると自覚もある。
苦笑しながら相手の言葉に答え。
■藤巳陽菜 > 「私もそんな風に色々考えて行動出来たらいいんだけど……。
自分の事で手一杯になっちゃって……。」
どうしても、自分の事で今の問題を対処するだけで手一杯になってしまう部分がある。
それこそ、広い視野や色んな価値観を受け入れられれば変わるのだうが…。
……今の陽菜には難しい。
「……でも色んな人とちょっと話すくらいなら出来るかもしれないし。
ちょっと頑張ってみようかな?」
難しくても少しずつ進んでいかなければ何も変わらない。
自分とは異なる価値観、違う意見、そう言ったものにふれていかねば…。
「……そういえば子猫の写真ってまだほかにもあったりする?
良かったら見せて!!」
そう、そうして相手が応じるならばここからまたあの小さな教師が帰ってくるくらいまで猫の話を続けるのかもしれない。
■セレネ > 「勉強に今後の将来に自分の身体の事に…と、貴女の抱えている事も沢山ありますしね。」
己がこう考えるようになったのも、ひとえに父の教育の賜物だろうし。
すぐにそうならねばならない訳でもないだろう。
ゆっくり、一つずつでも間に合うかもしれないから。
「えぇ、頑張って下さい。応援しておりますし
また仲良く出来そうな人を見つけたらお伝え致しますので。」
彼女の今後に期待をしつつ、何かの力になれれば幸いだ。
「勿論ありますよー。
…あぁ、ラピス先生に引き渡す為にあの子を連れてこないとですから、連れてきますね。」
少しお待ちを、と言えば一旦席を立ち
転移魔法を駆使して黒猫と白猫を両手に抱えて戻ってくるだろう。
その後は、仔猫と戯れながらもう暫しのお茶会に勤しむこととなり――。
ご案内:「第一教室棟 保健室」から藤巳陽菜さんが去りました。
ご案内:「第一教室棟 保健室」からセレネさんが去りました。