2020/10/14 のログ
■ラピス > クロからすれば、彼女は主の友人だ。粗相をすると怒られるから、素直に我慢するのが吉。
それを理解して良い子にする程度には、子供ながらも知性のある猫らしい。
彼女に宿る何かについて、へっぽこ教師は何も知らない。
得られたキーワードは、不死鳥と■■鳥。ブランクに何が埋まるかも未知数だ。
彼女がそれを知る時、その瞬間に自分も立ち会えれば良いな、とは思う。
それが好奇心故か、彼女に対する教師としての感情かは解らない。案外両方かもしれない。
「なるほど。それなら、無理に知る必要はないかと。恐怖は大切な感情ですからね。
時期尚早だという認識があるなら、時期を待つ。それで良いかと思いますよぅ。
もし不安なら、心を穏やかに鎮める方法なども教えますから、気軽にどうぞです」
生活委員でもありますからねー、と付け足しておくのも忘れない。
委員の仕事の範疇だから、遠慮せずにおいで、という言外の意思表示だ。
彼女が前に進もうとするなら、目標を支えてやるのが教師の領分なのだから。
「んにゃ、お礼は華奈ちゃんに任せますよ。無理に返す必要もないですし。
先生はただ、生徒が頼ってきたから手を貸した。ただそれだけの話ですからね」
或いは友人として手を貸した、でも構わないが、そこに利益など求めていないのだ。
それはそれとして、彼女がお礼をと言うなら、それは素直に受け取るつもりで居る。
そうした方が、彼女にとって収まりが良い。そういうことなら、それで良いと思うから。
「まぁ、例えってだけです。先生は、どうあっても友人で、先生で、煙草仲間です。
もしも道行きで転んでしまったら、挫けてしまいそうなら、助けを求めてくださいな。
助けて、と。ただそれだけで、先生はちゃんと、頑張りますから。覚えといてくださいな」
などと言いつつ、お茶を注いでお菓子を並べて、難しい話はこれでおしまい。
後はのんびり彼女と他愛ない会話を楽しむことにする。それも目的のひとつなのだ。
「おや、分かります?そうなんですよ。ちょっとだけ奮発しちゃいまして――」
後は、楽しい時間が続くのみ。彼女と教師とこにゃんこと、三者の中が、また少し深くなったのだとか――。
ご案内:「第一教室棟 保健室」からラピスさんが去りました。
ご案内:「第一教室棟 保健室」から鞘師華奈さんが去りました。