2020/12/04 のログ
ご案内:「第一教室棟 保健室」にラピスさんが現れました。
■ラピス > ひょっこりひょっこり、今日も今日とてへっぽこ教師は保健室でサボタージュ。
室内で煙草、というのは少々よろしくないので、ココアシガレットを咥えていたり。
もにゅもにゅ。あれって舐めてると先が尖ってきて舌に刺さるんですよね、はい。
「――うーにゅ、あれです、あれ。やる気がいまいち出ないやつ。
五月病っていうんでしたっけ?ほら、師走なのに先生走る気ゼロってやつです」
七ヶ月遅れの五月病を声高に主張しながら、椅子の上でぐでーん。
その手はポチポチとスマートフォンを弄っていたり。ダメ教師ここに極まれりである。
■ラピス > 頭上に乗っている黒のこにゃんこは、最早授業の時以外ほぼ定位置でぴったり。
退屈そうにへっぽこ教師の銀髪をたしたしと、肉球で叩いて遊ぶのが常だ。
そして、へっぽこ教師はにくきゅうパンチの感触を味わいながら、菓子を食む。
怪我した生徒が来たら?まぁその時は仕事しますけれど。そんな気分だ。
「いやぁ、それにしてもこう、今年が終わるまで後一ヶ月無いってマジです?
先生やりのこした事しかないような気がするんですよねぇ。充実感皆無ー。
へい、クロ。手っ取り早く飼い主たる先生を喜ばせるが良いです。ほれほれ」
ちょいと手を頭上に伸ばして、しっとりした肌触りをもふもふ。
アニマルセラピーってやつです。ついでに、折角だから後で吸おうと思う。
ご案内:「第一教室棟 保健室」にセレネさんが現れました。
■セレネ > 今日も居るかな?と、やって来たのは保健室。
扉の前に立ち少し疲れているような表情を手で解しては深呼吸。
「ラピスちゃんとクロちゃん、今日も遊びに来ましたよー。」
扉を開け中に居るであろう仲良しな保健医と飼い猫に挨拶しつつ微笑みを向ける。
変わらず仲良しそうで良かった。
一人と一匹の傍へと近付くと彼女の頭の上に鎮座している黒仔猫をそっと撫でようとするだろう。
毛艶も良くなって、順調に育っている様子が見受けられた。
■ラピス > 世は押し並べて事もなし。最近は大きな事件もなく、大怪我してくる生徒も居ない。
なるほど、それは平和で非常によろしい。退屈ではあるが、仕事が無い方が好ましいのだ。
つまりはこうして、サボタージュできるというのは良いことなのだ。詭弁?そうかも知れない。
口の中で溶けていく一本。短くなってきたから次を齧るか。思った矢先に戸が開く。
「――うや、セレネちゃん。ようこそですよー」
扉の前の仲良しさんに、へっぽこ教師もまた笑みを向け、手を振った。
指の間に挟まれたココアシガレット。それはそのまま、へっぽこ教師の口元へ。
頭上のこにゃんこは、恩人たる彼女に目を向け、なふ、と鳴きながら尻尾をゆらり。
撫でられるとくすぐったげにしながらも、懐っこくじゃれつこうとする。
そんな様子をぽやっと眺めつつ、へっぽこ教師は時折あるまったりモードだった。
■セレネ > 彼女が口に咥えているのはどうやらシガレットのお菓子のようで、煙草じゃなかったと内心安堵。
いくら大人だとしても、やはり喫煙は控えて欲しいなぁ、というのが個人的な意見。
じゃれてくる仔猫に蒼を細めては、
毛並みに指を這わせたり首や顎の下を擽るように撫でたりして愛でる。
「…あ、そうだ。少し薬を処方して貰いたいのですが、構いませんか?」
生活委員でもなく、保健医でもない己が勝手に薬を持ち出すのは駄目だろうと思ったから。
仔猫を撫でながら小さく首を傾げて尋ねる。
彼女は絶賛まったりモード中だけれど。
■ラピス > もにゅもにゅ。あまあま。本物じゃないよアピールも忘れない。
一応へっぽこ教師の煙草は無害化された特注品だが、生徒の前で吸うものでもないし。
こにゃんこは首筋を撫でられるのが好みなようで、彼女の手にすりすりと乗せてくる。
なでてーなでてー、と寄ってくる幼子のような風情で。ついでに指先を小さな舌でぺろぺろと。
こにゃんこ的には精一杯の親愛のお返しっぽい雰囲気の仕草で、彼女を迎えるのだった。
「――はて、どんな薬かによりますねぇ。用法用量もありますし。
さぁ、まずは何の薬を何に使うのかを正直に白状するのが良いですよ」
彼女はいつも無理をする。その前科があるから、手放しの処方はしない。
今も、薬が欲しいという話にじぃ、と彼女を見つめて、一挙手一投足を見逃さないつもり。
それでも、究極鑑定の技能を使わない、という点で信用はしているわけだが。
「ちゃんと用途を教えてもらったら、必要な量をお出ししますよ。
サボる気満々ですが、利用者を困らせるのはよろしくないですからねー」
というわけで、どうぞー、と促してみる。なお、逃がす気はない。
■セレネ > 「貴方そんなに甘えん坊でしたっけ。
それとも飼い主に似たのでしょうか。」
可愛らしく擦り寄ってくるならもっと撫でるに決まっている。
指先を舐められればザラザラした舌に少し擽ったそうにして。
「…欲しい薬は睡眠薬です。最近どうにも、あまり寝付けなくてですね。」
彼女の青い目が己を見据える。
前回、善意で貰ったお香で世話を掛けたのもあり、
はぐらかしても意味がないというのはよく分かっているから素直に伝えよう。
口元には苦い笑みを浮かべて。
■ラピス > 「んぅ、気を許すとでれでれっぽいですよ、クロは。
まぁ、そこまでが結構長めなんですけどねー。人見知りですし」
人見知りな上に執着心が強い。頭上から降りようとしないのもそのせいだ。
ここなら、とりあえず常に飼い主と一緒で、余計な気概からは守られる。
最近は多少撫でられるくらいなら我慢できるようにもなってきたとかなんとか。
「ふむ。睡眠薬ですか?できれば、薬よりも神経のバランスとかを整えるべきですが。
――まぁ、どうしてもと言うならお守り程度の弱いやつを少しばかり差し上げましょう。
で、そうなった理由の心当たりとかはあるんです?無茶のし通しならいくらでも、かもですけど」
はてさて。原因がわかれば対処の仕様もあるかしら、と問うてみる。
それとは別に、椅子から立ち上がると薬棚の前へと移動し、踏み台に乗ってゴソゴソ。
よくあるパッケージに入った睡眠改善薬をとりだして、ヒョイッと戻る。
「あぁ、本物の睡眠導入剤は保健室じゃ貰えないので悪しからず。
どうしてもと言うなら先生が調薬しますけれど、高く付きますよぅ?」
ふふり、金を取るつもりはないが、不養生を薬で解決しようとしてるなら。
或いはそうでなくても、眠れないというのはよろしくない。さぁ、お節介を焼こう。
■セレネ > 「成程?ツンデレなのですね?」
なんて可愛いのかしら。うちの子は非常に大人しいというのに。
五匹それぞれ個性があって、それぞれの飼い主さんを困らせたり癒したりもしてそうだけれど。
「――まぁ凡そ。以前の世界とは違う環境で、身体がまだ適応できていない…とかだと思うのですが。」
とはいえ此処に来てもう半年。暑い夏より寒い冬の方が活動出来る。
薬棚から睡眠導入剤を探している様子を眺めて。
「…まぁそれはそうですよね。医薬品ですもの。
貴女の調薬する薬は効き目が良いですからねぇ。どうしようかな…。」
月光にさえ当たれば睡眠を取らずとも体力の回復は出来る便利な身体だが、
月が出ない日が辛い。だからこそ、というのもない訳ではない。
悪戯な笑みを浮かべる彼女に、悩む。
貰えるならば貰いたい。
「…クリスマスプレゼント、何か用意しますのでそれでは駄目でしょうか。」
■ラピス > 「ツンデレ、というのが正しいのかは分かりませんが、そんな感じかも。
距離感の取り方が臆病なのですよ。で、心を許すと急に一途になるやつです。
最近はちょっとずつ慣れることを覚え始めたので、お利口さんですよー?」
なふなふ。こにゃんこは少し誇らしげに鳴いていた。
「うーにゅ、なるほど。異世界が関与してくると、先生も適切な処方は無理ですねぇ」
或いは究極鑑定を用いれば可能かもしれないが、異世界の法則に触れるのはよろしくない。
下手をすれば理解不能な情報の並に押し流されて、脳味噌がショートしそうになるのだ。
観測して、認識して、確信する。それは、曖昧なものも矛盾するものも定めてしまう。
まぁ、それでも頼まれれば鑑定してみるのが、このお節介へっぽこ教師なわけだが。
「ですです。病院の許可が必要なものはおいてないですからね。
ふふ、とりあえず、自然由来の成分で調薬しますから、体には優しいかもです」
睡眠は体力回復だけではなく、感情や情報の整理を行う時間だ。
眠れないならば当然それらは行われない。積もり積もれば不調にもなろう。
だからまずは、一度寝かせてやるのが肝心。そのつもりで、椅子の下においた鞄を持ち上げる。
「――それは駄目ですね。クリスマスプレゼントは、先生も渡すつもりなので。
さぁ、他のものを考えてみましょう。クリスマスを二つ、というのはなしですよー?」
薬を処方するのは確定。ただし、彼女にはもう少し自分を顧みて欲しい。
それ故、わざわざ面倒くさい絡み方をして、辟易させるつもりだ。やり口が迂遠である。