2020/12/25 のログ
ご案内:「第一教室棟 保健室」にラピスさんが現れました。
■ラピス > クリスマスが今年もやってくる。やってきたからサンタコス。
身につけてみたはいいけれど、保健室には客もなし。
「……まぁ、突発イベントですからね!」
というわけで思いつきから一日限定のサンタコスなへっぽこ教師が保健室で何やらもぞもぞ。
机の上にはプチケーキ。それからアイシングしたクッキーやら何やらを並べて。
頭上のこにゃんこにもサンタ帽子なんかを被せて、一人でわいきゃいやっていた。
■ラピス > クリスマスといえばご馳走だが、匂いが強いからフライドチキンはここに有らず。
チーズやら何やらもお酒が飲みたくなるから却下。サラダは嵩張るのでだめ。
なんて色々削っていったら残ったのはいつものお菓子たち。平常運転というやつだ。
なふ、と鳴きながら、頭上のこにゃんこがへっぽこ教師の額を肉球で叩く。
ぺふ、と叩かれて、へっぽこ教師は頭上をちらり。うりうり。顎下くすぐり攻撃だ。
「まぁ、こんな時期に保健室に来る生徒も居なさそうですけれどねー。
ほら、仲良しさん同士でパーティとかしてそうですから。うーにゅ」
クロがいるから寂しくないですけどー、と頭上のこにゃんこを指であやす。
満足げに尻尾を揺らすこにゃんこ。育ったのに変わらない重さはいつも通りに心地よい。
ご案内:「第一教室棟 保健室」に火光雷鳥さんが現れました。
ご案内:「第一教室棟 保健室」に雨見風菜さんが現れました。
■火光雷鳥 > そして、保健室がそんな事になっているとは露知らず。
赤毛に赤目、私服姿の少年が一人――奇しくも頭に茶トラの仔猫を乗せたまま保健室にやって来る。
「痛ってて…何も引っ掻く事はねーだろ、ヒメ…って、あれ?明かり点いてる?」
夜もいい時間だがまだ保険医が残っているか誰か休んでいるのだろうか?
ともあれ、誰か居るならば、と軽くノックをしてからガラガラと保健室の扉を開けて中を覗き込んでみようと。
「すいませーん、ちょっと絆創膏と傷薬を貰い――…」
…途中で言葉が止まる。おかしいな?サンタのコスプレをした幼女…ごほん、少女が居るんだが?
■雨見風菜 > なんとなく街を歩いて、なんとなく教室棟の近くに通り掛かる。
保健室に明かりがついている。
よくよく見れば、サンタっぽい衣装がちらりと見えた。
「……ふむ」
少し考えて。
『糸』を使い窓に飛びついて、無作法だが窓からお邪魔。
まあ怒られそうな気もするが別にいいよね。
「メリークリスマス、ですよー」
それは、雷鳥が保健室に入るのとほぼ同時だった。
■ラピス > 誰も来ないから寂しいなぁ、となんとなくにゃんこを弄っていると、何やらやってくる人の気配。
扉の開く音に振り向くと、そこには茶色の子猫を頭に載せた青年が居た。ならばと右手を挙げて。
「やぁ、こんばんはですよー。クリスマスバージョンの保健室にようこそ」
と挨拶するなり今度は背後からがらりと窓の開くこと。
何ぞと振り返ると、そこには知り合いの彼女が居た。
ぉー、と少しの間フリーズしてから、こほんと咳払いを一つ。
「これ、窓から入るものじゃありませんよ。ちゃんと出入り口を使うが良いです」
一応教師として締める所は締めねば、と彼女に告げて、青年に向き直る。
彼女は多分何を言わずとも入ってくるだろうし、利用者優先は鉄則だ。
「さて、絆創膏と傷薬ですね?少々お待ちをー」
ぽてっぽてっと少女が向かうのは薬棚。踏み台を出して、ガサゴソと中を漁りだす。
■火光雷鳥 > 「お、おぅ…何でまた保健室なのかは謎なんだけど…。」
思わず硬直しつつも、取り敢えず会釈をしてから中へ。頭上の茶トラ仔猫が少しずり落ちそうになったが持ち直した。
痛い!おもいっきり頭皮に爪が食い込んでる食い込んでる!!と、今度はほぼ同じタイミングで窓から誰かが!?
「うぉぉっ!?……って、雨見先輩!?何で窓から!?」
サンタコスの少女だけでも衝撃的なのに、更に窓からいきなり参上した既知の先輩に目を丸くして。
サンタコスの少女の言葉に、「あ、どうも」とお礼を言いつつも所在無さそうに立っていよう。
■雨見風菜 > 「あら、ラピス先生。
すみません、入り口に回るのが手間だったので」
まあそりゃあ怒られるよね、先生だし。
予想はしていたのでさほど凹むことではないけど。
「あら、雷鳥さんも。
いえ、ちょっと入り口に回る手間を省略しただけですよ」
くすくすと笑ってこともなげに言う。
それから、二人それぞれ頭の上の猫に気が付き。
「あらまあ可愛い。
おふたりとも猫ちゃんを頭の上に載せちゃって」
■ラピス > 「それはですねぇ、先生が生活委員で保健室の当番だからですよー」
むふー、と自慢げにえっへんと胸を張る。頭上のこにゃんこは、青年の頭上をじぃと見る。
後背には、窓からの闖入者たる彼女。怒ると言っても、へっぽこ教師には残念ながら威厳がない。
もー!と声を上げながらぷんすこぷんすこした所で、子供が怒ってるようにしか見えないのだ。
「ん、うちのクロはとっても可愛い黒のこにゃんこなのです。
先生の頭の上から一向に退いてくれないのが難点なのですけどねー」
薬棚の前でガサゴソ。こっちは風邪薬、こっちは整腸剤、こっちは――。
自分で調合した薬を出した方が早いんじゃないかと思いつつ、やがて軟膏を引っ張り出す。
「さてと、それじゃ傷を見せてくださいな。処置しちゃいますから。
で、雨見さんはご用事ある感じです?ないなら、そこのケーキとかをどうぞ。
クリスマスだから、ひょっこりやってくる人が居たら配ろうと思ってたので」
治療の間は暇だろうから、と机上の持て成しセットを勧めつつ、青年の前へ。
丸椅子に腰掛けて、同じく受診者用の椅子を示す。白衣じゃないからへんてこな雰囲気だ。
頭上のこにゃんこは、彼の頭上の子猫に向けて、なふ、と鳴く。挨拶らしい。
■火光雷鳥 > 「…先生……先生!?」
本人の言葉と先輩の言葉に「はい!?」と分かり易いリアクションと驚き顔。
いや、確かこの島だと見た目と年齢が一致しなかったりも普通にあるそうだから変では無い、のか?
まだ島に来てたかだか3ヶ月程度なので、多少慣れてきたとはいえ毎度驚いている気がする。
「うちのヒメは…何というか、気まぐれというか甘えたりそっけなかったり忙しい感じかなぁ。…とと、了解っす。」
流石に先生と分かればタメ口はいかんだろう、という常識的な判断。
ともあれ、目の前に移動してきたサンタコスの少女先生に傷口…左手の人差し指を見せる。
どうやら、頭の上の仔猫に引っ掻かれたらしく、浅いがザックリ切られていた。
一方、頭上の茶トラ仔猫は――先生の頭上の黒い仔猫と『面識』があるように、親しげににゃー、と鳴いて応えており。
「と、いうか先輩どうやって窓の外から…魔術か何かですか?
あ。この仔猫は友人から引き取ったんすよ。里親募集中と聞いてたんで。」
名前はヒメで女の子っす、と補足しながら頭上の茶トラを見上げる。
■雨見風菜 > 「大変失礼しました、ラピス先生。
次からは前向きに善処します」
やらないとは言わない。
っていうかこれは全く反省してない返答だ。
怒ってるのは分かるが可愛い、全く威厳がない。
「猫、可愛いですよねー。
まあ私の場合は飼うよりも……んん」
流石にこの先はラピス先生にまた怒られそうなので言葉を濁す。
ふと雷鳥の傷口を見ればざっくり切られてるが傷口は浅い。
『糸』を巻けば回復できるだろうが、先生の出番を取るのもどうか……と思ったところに雷鳥の問いが飛んできた。
「私の異能でぴょんっと。
いやあ、本来は傷口を塞ぐ異能なんですけど、その本来目的を発揮することは幸いながら殆どなくて。
他に色々と便利に使えるのでそっちの方向で使うことばかりです」
言って、毛糸程度の太さに赤茶色の『糸』を手から出して。
中空に先端を固定し自分の体を引き上げてこんな事もできるんですよと示す。
■ラピス > 「はぁい、前向きに検討してくださいよ?先生以外に怒られるともっと怖いんですから」
反省してなさそうな彼女には、苦笑を向けつつテキパキ作業。
多分また窓から来るんだろうなぁ、とかなんとか内心では思っていたり。
ともあれ、まずは治療が優先。彼の手元の傷を眺めて、軟膏を指先に掬い取る。
それから、傷を押し広げないように優しく軟膏を傷口に塗り、ぬるりと広げて。
「ん、ヒメちゃんにやられちゃった感じですかね?ふふ、悪戯っ子め。
――なるほど、もしやセレネちゃんのご友人です?だとすると、兄妹猫かも」
或いは、姉弟かもしれないが、いずれにせよ同じ時に生まれた中の一匹だ。
折角なら遊んでくればよいのに、と頭上をちらと見るが、今は頭上を動く気はなさそうで。
ただ、なふ、なふ、と彼の頭上のこにゃんこに、懐っこく鳴いているのだった。
「――ほぅ、雨見さんの異能は、そういうやつなのですねぇ。
自分で傷を塞げる、というのは中々便利そうな雰囲気ですが」
くるり。へっぽこ教師が椅子の上で半周する。こにゃんこは何故か回転しない。
顔の前のこにゃんこのしっぽを見ながら、小器用な子だなぁ、なんてぽやぽや。
へっぽこ教師の方は、物珍しい異能を興味深げに眺めていた。
■火光雷鳥 > 「…先輩、善処するって、それまたやらかすと言ってるようなもんでは?」
と、思わずジト目になるが、まぁこの人はマイペースそうだしなぁ、と苦笑いを浮かべて。
その間に、テキパキと先生…ラピス先生というらしい…に、手当てをされつつの。
「…って、セレネさん知ってるんですか?あ、はい数少ない友人すけど。…って、そうなるとラピス先生のその仔猫も?」
里親の話を聞いた時に、既に引き取り手が見付かった仔猫の話もちらっと聞いた気がする。
そうなると、その内の一人が目の前のサンタコスの先生なのかもしれない。
ちなみに、こちらの頭上の茶トラ仔猫もにゃ、にゃー、と親しそうに鳴いている。
時々、片方の前足だけ伸ばしてぺふぺふこちらの頭を叩くのは勘弁して欲しいが。
「…おぉーー糸の異能すか。本当、この島は色んな異能や魔術があるんだなぁ。」
と、先輩が披露する糸の異能を興味深そうに眺めつつ。色々と応用が利きそうだな…と、いうか空中に先端が固定されてるっぽいのが凄い。