2021/01/12 のログ
ご案内:「第一教室棟 屋上」にラピスさんが現れました。
ラピス > 新年明けて、平常運行に戻りつつある今日此頃、へっぽこ教師は気分転換に屋上に来ていた。
今日も一日お仕事頑張ったぞー、と伸びをして、背筋の凝りを解して、ポケットから筒を取り出す。
手巻きの紙タバコを収納した、飴色の煙草入れ。中から一本取り出すと、口に咥えて火を付ける。
ぷかぁ。立ち上る紫煙。甘い紅茶の香りをぷかぷかと振り撒きながらの煙草タイムだ。

「はふー、年変わりましたけど、ちょっと経ったら直ぐに新年度ですからねぇ」

歳を取ると、月日が立つのは早い。そんな実感こそが年寄りの証拠な気がするが。
ともあれ、今は愛飲の一本を楽しむのみ。すぱぁ。吐息は煙の白だった。

ご案内:「第一教室棟 屋上」に藤巳陽菜さんが現れました。
藤巳陽菜 > 衣服による防寒は人類が得た環境に適応するための手段の一つ。
古くは獣の皮、現在では様々な化学繊維を身にまとい人類は冬でもぬくぬくを手に入れた。
衣服とは人類の叡智の一つの形なのだ。

「あら、ラピス先生。あけましておめでとうございます。お久しぶりです。」

ずるずると布を引き摺る音をさせながら屋上に姿を現したのは蛇の下半身を持つ少女。
しかし、その下半身は寝袋のような布を纏っていて爬虫類の鱗は見えない。

「……えっと……あー……先生タバコ吸われるんですね。」

……この島では外見で実年齢を測るのは難しいそんな事はもう分っているけども。
何というかショッキングな光景だった。

ラピス > 外はキンキンに冷え切っているものの、へっぽこ教師はまったり元気。
というのも、白衣に精霊の加護を乗せているから、防寒もバッチリなのだ。
ぷかり、ぷかり。紅茶味の甘い煙草はなんとも美味しい。気分が上がる。
そうして幾度か煙草を燻らせていると、誰かがやってくる気配。ずる、ずる、と音がして。

「――うや、陽菜ちゃんでしたか。あけましておめでとうございますー。
 それから、お久しぶりの今年もよろしくなのですよー。ふふり」

やってきた彼女に向き直り、にこぱーと笑顔とともにご挨拶。
それから、タバコの煙が彼女に向かわない様に、緑の燐光を纏う。
風の精霊による空気の流れへの干渉だ。この辺りは最早ツーカーの仲である。

「んにゅ、これでもとっくに成人女子ですからねー、煙草もお酒も嗜みますよ。
 あぁ、一応これはオリジナルの紙巻きタバコで、人体に有害ではないはずです」

いわゆる、タールやらニコチンやらが入ってないのでー、とのんびりまったり。
集中力を高めたり、気分を切り替えるためのスイッチ。へっぽこ教師にとっての煙草はそんな感じの代物だ。
はふー、と息を上に吐く。真っ白な煙が立ち上り、頭上のこにゃんこは煙たいと不満げに鳴いていた。

藤巳陽菜 > 「はい、今年もよろしくおねがいします。」

挨拶を返しながらも視線は頭の上のにゃんこの方へ…。
うん、かわいい。

「……人体に有害でないタバコ、そういうのもつくってるんですね。」

近づけばほのかに甘い紅茶の香りがする。
その見た目でお酒やタバコを嗜んでいるのは確かに衝撃を受けたけど成人してるなら個人の自由。

……本土にいた時の見た目で人を判断する悪い癖がまだ抜けてない。

「ふふっ。」

煙たそうにするにゃんこを見れば笑みをこぼす。
そんなに煙たいなら降りればいいのにその場所がそれほどお気に入りなのだろう。