2021/01/13 のログ
ラピス > 「いやぁ、クリスマスに年末年始とイベント盛りだくさんでしたねぇ。
 ここからも卒業シーズンと新年度の準備って感じで、慌ただしさは抜けませんが」

その癖、下半期は夏休み以後、ハロウィンとクリスマスくらいしか無くないですかね、なんて。
ぽやっと暇人特有のぼやきを零す。頭上のこにゃんこは、なぅー、と彼女に右前足を上げてご挨拶。
最近は少しずつ人見知りじゃなくなってきたらしく、挨拶出来るお利口さんになったらしい。

「んにゃ、まぁ、先生は薬学の教師ですからね。体に悪いもの吸ってたら、怒られちゃいます。
 とは言え、タバコは体に悪いからこそ良い、なんていう意見もあるのですけれどもねー」

ジャンクフードやらお酒やらに通じる、不摂生だからこその醍醐味というのもあるのだろう。
まぁ、へっぽこ教師は生活委員の一員である以上、一応健康的を志していたりする。
こう、ご飯とかちゃんと自炊してます!というのがアピールポイントなんだとか。

「それにしても、陽菜ちゃんはどうしてここに?気分転換とかですかね?」

へっぽこ教師はのんびりのびのびしにきたが、彼女の場合はどうだろうか。
推理など出来るはずもないので、首を傾げて問うてみた。

藤巳陽菜 > 「あー、年末から3月までは本当に早いですよね……。
 去年も気が付いたら春でしたもん。」

去年は寒すぎて殆ど家から出られずに殆ど冬眠とも言える状態だった。
この蛇の下半身がだいたいわるいのだけども……。

「絶対身体に悪くないほうが良いですよね……。
 なんでなんでしょうね……悪い事したくなっちゃう時期なんですかね。」

悪いアピールみたいな。
それで身体を壊すのはあまりに馬鹿らしいけども……。

「私はこれを試しに……」

そう言いながら見せたのは下半身を覆っている寝袋のような布。

「ラミア専用冬季用下半身保護袋、略してラ袋です。
 衣装系の部活に試作で作ってもらってたやつが完成したんですよ。」

ラピス > 「そうなのですよね。3月までが短くて、そっから先は長いのです。
 こう、ゴールデンウィークの休暇が一つの境目みたいな感じで」

師走から卒業までは一気に駆け抜ける感がある。教師の性だろうか。
彼女も忙しかったのか、或いは種族の特徴的に冬眠とかあるのかしら。

「ですねー、ただ、体にいい=美味しくない、というのもあるみたいです。
 確かにお菓子もバターと砂糖をたっぷり入れた方が美味しく感じるから一理はあるかも?
 まぁ、健康で居るならときに少し足を踏み外すくらいはいいかもですけどねー」

どうしてもたまに食べたくなるじゃない、深夜のインスタントラーメンとか。
その気持は良く理解ってしまうから、仕方ないよねぇ、と苦笑して。

「ほむ、ラ袋。なるほど、ラミアの方も冬は辛そうですから、画期的かも。
 ――上手い具合に出来たら、量産するのもいいかもですねぇ。アイデアで稼ぐ感じで」

ラミア用の装備、というのはやはり実体験に基づかないとわからないものがあるはず。
そういう点では、彼女の実体験から作成されたであろう代物は、きっと完成度も高いはず。
ふむふむ、そういうのもあるのか。納得していると、白衣のポケットからスマホのコール。
どうやら休憩時間は終わりらしい。残念、と煙草の残りを一気に吸い終えて。

「あ、もし良ければ、先生にも後でラ袋の使用感とか教えてくれますかね。
 こう、知的好奇心がウズウズとしているので。そしたらお礼に、美味しいおやつ用意しますよ」

今日はちょっぴりしかお話できなかったし、ということで、埋め合わせ的な提案を置いて。
それから、へっぽこ教師はポテポテと、職員室に向かうことになる――。

藤巳陽菜 > 「タバコの身体への悪さとバターと砂糖の身体への悪さは違うのでは!?
 確かにとりすぎは体に悪いですけど……踏みはずしかねないですけど…。。」

バターと砂糖は確かに体に悪いかもしれない……。
でも、それは薬も過ぎれば毒になるみたいな……。
……許されるタイプの悪さ。実際はより悪いかもしれない。

「はい、ラ袋。
 ラミアの子たちと共同で作ってるので稼ぐって感じにはならなそうですけど。」

このラ袋はラミア達と共同開発しているもの。
冬場を乗り越えるための手段。

……もっと早く作っておけばという感じだがラミアは楽観的なものが多いのだ。

「ええ、じゃあまた今度お教えしますね。」

職員室に向かう教師を見送りながらそのまたの機会を楽しみにするのだった。

ご案内:「第一教室棟 屋上」からラピスさんが去りました。
ご案内:「第一教室棟 屋上」から藤巳陽菜さんが去りました。