2021/10/04 のログ
ご案内:「第一教室棟 廊下(夜)」に伊都波 凛霞さんが現れました。
伊都波 凛霞 >  
かつーん かつーん

静まり返った夜の学園、その廊下
自分の足音すら反響する静寂の中
懐中電灯の灯りがゆらゆらと揺れながら一人の女生徒の姿

「…まぁ、誰も脅かしてこないからお化け屋敷より怖くないけど…」

そんなことを呟きながら見回りしている凛霞ちゃんです
元々怪異騒ぎもちらほらあった夜の学園内、それなりに緊張は持ちつつ、見逃しがないようにと窓の施錠なども確認しつつ廊下を歩いていた

伊都波 凛霞 >  
「ん」

ぴたりと足を止める
一瞬、ライトの灯りが横切った窓
ロックが降りていないことをその一瞬で確認し、窓へと歩み寄る

「ほらね。こういうのがあるー」

戸締まりは皆意識するのだけど、窓の鍵は見落としがち
今、凛霞のいるフロアは3階であるため、
何かしらの異能の持ち主か怪盗でもなければこんなところから侵入したりはしないだろうけれど

一応周囲の教室の施錠も確認しつつ、報告案件かなーと窓の場所を頭の中にメモっておいた

「さてさて」

再び、夜の廊下を歩みはじめる

伊都波 凛霞 >  
元々、夜目はよく効く方
春まで住んでいた青垣山の自宅に遅く帰ったりする日もあるので
暗闇や怪異の類にはそれほど恐怖心は感じない
お化け屋敷?あれは脅かそうっていう意思があるからベツモノ
ともあれ、退魔の知識なんかも一応あるし、例の幽霊騒ぎなんかはそこまで意識しなくても…

"───カタン"

「………」

足を止める

凛霞は耳も良い
自分以外の発する物音を捉え、動きを止めた

「(確かに今……)」

ご案内:「第一教室棟 廊下(夜)」にクラリッサさんが現れました。
クラリッサ >  
廊下の先、曲がり角にそれは現れた。
人か獣かも定かでないそれは巨大な芋虫のように這い蠢いていて、僅かに呼吸じみた音が漏れ聞こえる。

「ァ……ぁぁ」

老人のような、それでいて幼子のような乾いた声を上げながらそれは目の前の”誰か”を認識した。
ズル…ズル…と廊下の陰の暗闇からそれは這い出してゆく。
その見た目からは想像がしがたい硬質なものが地面をひっかくような音と者にそれは自分以外の誰かを目指して進み始める。
闇が形をとったかのように暗く、老婆が伏して這うかのような動きで廊下をゆっくりと動くそれは
暫く進むと滑らかに、けれど軋むように首をもたげた。
そして顔の位置も定かでないその物体の上部に唯赤い丸が現れる。
廊下に僅かに差し込む光を吸い込んだかのように赤い瞳が怪しく輝いて……

「……」

黙ったまま床を這うそれはじっとうかがう様に目の前の女生徒を眺めていた。

伊都波 凛霞 >  
「!?」

思わず後ずさる
目の前に現れたそれは"如何にも"といった風貌の…怪異だった
……怪異だろうと思う、多分

「す、ストップ!」

思わず発した声は、その存在に対して停止を呼びかけるもの
ライトをそちらへと向け、
言葉が通じるかどうかもわからない、その闇に対して、少し大きめに声を張る
視線は、揺れ動く赤く輝く瞳へと吸い寄せられるように、釘付けになっていた

クラリッサ >  
「--ギヒ…」

怪物じみた声を上げながら投げかけられた声にまるで頓着しないかのようにそれは進みつづける。
まるで焦らすようにじりじりと眼前の相手に這いよる姿はまさしく怪異。
粘着質な音を時々廊下に響かせ、獲物を追い詰めるかのようにじりじりと距離を詰めていく。
窓から差し込む夜の光とむけられたライトに照らされ
正者を死の国に引きずり込まんとするかのように伸ばされた手はてらてらと卑猥に濡れそぼっていて
死者の様に血の気の無く真っ青なそれが目前の足を掴まんとしながら地獄の底から響くような掠れたなきごえをあげた。

「ぅひぃ…みず……みずぐださぃ…」

化け物に見えるそれは全身を厚ぼったい生地のローブに身を包み、朦朧とした意識で地面を這う只の熱中症気味の馬鹿でした。
汗で張り付いた黒髪は床の埃やクモの巣が絡み酷いことになっている。
爛々として見えた瞳は実際は朦朧としており、絡んだローブで全身がぐるぐるだ。
保温性に優れた生地にびっちりと巻き込まれているからか、布の色が変わる程の汗でぐっしょりと濡れている。

「ローブおっも…あっづ……むり……」

死に体のそれは何とか生き残れそうな希望に向かって手を伸ばすと数秒後ぱたりと力尽きた。

伊都波 凛霞 >  
「っ!」

その尋常でない様子に、思わず臨戦態勢を構える

──物理攻撃は効くのか?
あるいは、退魔用の何かしらを先手で…

なんて、構えていたのだが

「……へ、水…?」

「………」

よく見れば、血の気こそ失せているものの、人の形をしたそれは…
生気なく、自分の眼の前で行き倒れていた

「って、そうじゃない!
 ええ…秋の夜の校舎で行き倒れって…」

とりあえずしゃがみ込み、携帯用の水筒を取り出すとローブに包まれた某を覗き込む

「…水でいいの? 飲みかけで気にしないなら…」

極限状態の気もするけど、一応そう声をかけつつ
水筒の蓋をあけ、顔の近く辺りへと近づけてみる…

クラリッサ >  
「もう駄目……どなたか知りませんけどお墓にはニンニク野菜背脂チャーシュマシマシを供えてください……
 いや無理今は無理塩分と暑さで死ぬ無理……」

倒れ伏したまま目を瞑り譫言の様にぶつぶつと呟く。
辞世の句としてはあまりにも俗世に塗れているがそんな所を気にしているほど余裕はなかった。
この国暑すぎない?わけわかんない。tシャツとローブ以外何も着てないのに馬鹿なの?そんな思考に頭を支配されている。
馬鹿なのは遮光断熱素材のローブに全身を包まれているうえに調子に乗って走った自分なのだが残念ながらそれを指摘する人が周りに誰もいなかった。

「……!?」

水の気配にかっと目を開く。
目の前にはペットボトル。そしてそれを持ち心配そうにこちらを眺めるとっても綺麗なお姉さん。
しゃがみ込んでいる彼女を滅茶苦茶低い視点から見上げているので色々見えてる。あ、これが天使か。

「ふんぬっ」

とりあえず末期の水といわんばかりに身を起こそうとして……
結果床で尺取虫ムーブを無意味に繰り返す謎生物が爆誕した。

伊都波 凛霞 >  
「………」

なんか、とりあえず害はなさそうだった
うわ言はともかくとして、水を与えることは出来るので…

「大丈夫?」

自力ではムリそうと判断して、その口元まで水筒の口を持っていってやることに

「…なんだって学校でこんなことに」

夜はむしろ涼しくなってきた時期だというのに

クラリッサ >  
「ぜーはー…」

もたもたと床で一ミリも進まない尺取虫ムーブをしばらく繰り返した後力尽きる。
この世界は無常だ。手が届きそうなところに目的のブツをちらつかせつつ決して手には届かない。
灼熱地獄で渇きに喘いでいるというのに決して手に届かないのだ……。

「だいじょば、ない、ですぅ」

畜生と世界をしょうもない理由で呪おうとした辺りで再びかけられる声とともに
水筒の方が近づいてきた。神は此処に居た!

「(人が)スマホを落としただけなのに……ああ”-……いぎがえるぅ……」

最近涼しくなってきたし、夜だからいけると思ったのに……とソレは悔しげに呟く。
現代科学による保温効果を舐め腐っているおバカの末路としての結果だが
気分は完全に交通事故に出会ったくらいのノリ。

伊都波 凛霞 >  
「流石に校内で行き倒れかけてる人みたの初めてだよ…何者?」

しゃがみ込んだまま、頬に手をついて溜息
なんか報告書に書くのが面倒そうな案件である

だいじょばない、と言ってはいるがとりあえず水で多少は回復したかな?と顔色を伺ったりしつつ

「スマホ…?どこかでなくしたの…?」

それが夜の校内に残っていた理由だろうか…

クラリッサ >  
「ボクは怪しい者じゃないですぅ……」

人心地ついたのでようやく頭が回り始め全身に絡んだローブをほどき腕と足を自由にしていく。
元々厚く、少し重かったそれは汗を吸ってさらに重くなってしまっている。
当然その下に着ていたTシャツなんかもうべっちゃべちゃで体に張り付いていた。

「ボクのじゃないけどその、探してきてって言われてて…
 あれ、ボクのミニョン君……何処ぉ……」

そのローブの背中辺りに引っかかっている熊人形は悲しいかな、
きょろきょろと見まわす本人の目には入らず

「なんてこったぁ……もうだめだぁ」

お手本のようなorzポーズを晒す不審者その1。

伊都波 凛霞 >  
「いやー…探すにしても昼間にしたほうが…」

使う?とバッグからスポーツタオルも取り出して渡そうとしてみる
こんな倒れるほど汗だくになるまで探しているあたりは、大事な友人のものなのだろうか…

「…ミニョンくん、ってそのクマちゃん?」

ツッコミどころが多すぎて、しゃがんだ姿勢に頬杖がデフォルトポーズになってしまいそう
小さく溜息をつきつつそうツッコんでおく

「…で、怪しいモノじゃないって言われても
 こんな時間に夜の学校に残ってて怪しくないワケないし、
 一応、私風紀委員だから名前とか聞かないといけないんだけど…」

見事に項垂れている子を見てウーンと頬を掻く

クラリッサ >  
「昼間とか!人が多いじゃ!ないですか!!!
 陰の者が沢山の人に囲まれたらどうなると思ってるんですか!
 だらららららららら、答えドーン!
 正解は蒸発する!でしたー!!!」

地面をこぶしで叩きながらまくし立てるように抗議する。
非力すぎてぺちんぺちんとむなしく廊下に響き渡る音が哀愁を誘う。

「ミニョン君(38)です。
 ブラック企業で働くことに疲れ競馬に傾倒しすぎて
 奥さんとは離婚調停中。娘さんには愛想をつかされて親権も失いながらも
 養育費の為に日々頑張る鈴木さんの心の支えの愛猫ジャック君と仲良しのくまさんです。」

その姿勢のままぐっと握り拳をかざしまるで世界の常識でしょみたいな顔で語る。
あ、見上げると色々目の前に。まいっか。

「だからセーフです。健全です。
 それに夜間生徒もたくさんいますからなんかそんな感じのアトモスフィアです。」

とりあえずえっ天使さん(仮)に熱弁しつつタオルを受け取ると床にペタンと座り込む。
床がひんやりとしていて涼し……さっむ!?と身を震わせた。
汗でぐっしょりの体が秋風に吹かれて瞬く間に冷えていくのを感じた。
逆にどうやって熱中症になったんだおかしいだろと心の中で誰ともなく抗議する。

伊都波 凛霞 >  
「あ…あ、はい……
 とりあえず夜間に校舎にいる理由はわかりました…」

ものすごい熱弁に気圧され(?)つつ、話を聞く
良かった、とりあえず元気にはなったらしい

「…とりあえず身体拭くといいよ?」

そのままじゃ風邪引くよ、と言葉をかけて…

……さて、色々喋ってくれるのは良いもののいまいち要領を得ない
とりあえず言葉が通じるだけ重畳、と

「クマさん…ミニョンくん?は多分キミの背中にいる子だし。
 私は風紀委員の伊都波凛霞。お名前聞いてもいーい?」

視線については気にしていない…というより気がついていなさそう
何かはともかくとして今日は薄紫

クラリッサ >  
「エっ天いとわさん……把握した。
 ボクはリスです。リスって呼ばれてるです。」

えっ天さんは例の風紀委員さんだったそうです。
見上げると目の前にしかい一杯です。薄紫です。やっぱりえっちです。えっ天さんです。
あほの子はだいぶヤバイ自分を棚に上げて内心割と失礼な総評をしていたり。

「ああ、ミニョン君いた……マイベストフレンド……」

ぐっしょりと濡れ、しかも風で冷たくなったTシャツでは彼を抱きしめられない。
ローブ重いし濡れてるし裸の方がこれ温かいのでは?仕方ないここは脱ぐべきか…。

「というわけでちょっと許可いただいても?」

主語を全無視しながら非常識具合お化けは問いかける。
風紀委員が良いって言ったら平気ですしおすし。

伊都波 凛霞 >  
「エっ天…?」

小首を傾げ、不思議そうな顔
意味はさっぱりわからないけど、とりあえず名前の交換が出来たからいっか、と
割とどんぶり勘定な凛霞だった

「あー…えっと、まぁ私とリスちゃん?しかいないし、早く身体拭いたほうがいいとは思うけど」

あ、じゃあ…と廊下に面した空き教室の扉を開けて…

「教室の中でどうぞ?」

さすがに教室に潜んでいる生徒はいないだろうと

…にしても夜間の学校でこんな出会いがあるとは
まだまだこの島は広いんだなと思う凛霞だった

クラリッサ >  
「エッチ天使さん。略してえっ天さんです。
 ちしが抜けたら合法です。」

言わなければ皆平和だったのにあほの子は謎理論を主張。
歩く非常識にそういった遠慮とかそういうのはなかった。
招き入れられた教室の入るが早いがポーンと脱ぎ捨てると
タオルで巻いたミニョン君を抱きしめる。
汗で湿って冷えた体にざらざらの手触り。しかもほんのり温い。好き。

「あー、気持ち悪かった……。
 べたべたしますしもー何なの。
 秋に学校で熱中症って何?お化けなの?
 化けて出ちゃいますよ?」

実際の所、出るとかいう噂に警戒したヒトが
探し物が得意な”情報や”に依頼した、というのが実態なのだが、
既に頭の中で熱中症はお化けのせいという事になっている。

「えっ天さんが服脱いでも良いスポットご存じでリスちゃん大安堵ですぅ
 さもないとお化けさんにあんなこととかこんなことされちゃうところでした。」

床に座り込み、ミニョン君に顎を載せながらえっ天さんを眺める。
きっとさぞかし熟練の脱衣ナーに違いない。

伊都波 凛霞 >  
「別にエッチじゃなくないかな!?」

天使を否定しないあたりなかなかイイ性格をしてるのかもしれない
とりあえず教室の中でリスちゃんが汗の始末をしている間、
教室のドアのところで誰か来たらわかるように見張りに立って…

「もー何なのはこっちのセリフだってば…
 リスちゃんがお化けかと思ったよ最初…」

凄いそれっぽい雰囲気だったもの

「別に服脱いでも良いってわけじゃなくて…
 今の時間なら見られないから身体拭いたりできるかなってだけだからね…?」

また何かよからぬ勘違いをされていそうな気がして、怪訝な視線を送っていた

「とりあえずお化けが出る前に帰ったほうがいいと思うなあ…
 スマホなら、誰かが拾って学校の落とし物コーナーとかにあったりするかもしれないし…」

本物のお化けとかが出る前に一応そう促してみようと思いつつ

クラリッサ >  
「見た人がエッチだと思ったらエッチなので!!!
 こんな美人さんであの姿勢を躊躇なくできる人はたぶんえっじさんです。
 ボクはそう思ったので!以上QED!!」

とりあえず熱く主張しておく。大事。それに褒めてるし。
ちょっとこの世界の倫理観が分かんないけどとりあえずほめてます。多分。

「ふひひ、ボクがお化けなわけないじゃないですかぁ
 それっぽいのなら二フロア下で徘徊してますけど。
 あれみたいに噛んだり取り付いたりとかボクはしませーん」

ローブの下でまとめていた長髪が足元まで落ちる。
身長を超える長さの黒髪は前に垂らすと多分某ビデオの妖怪そっくりになるが
今それをやると体に張り付くので極力後ろに流したところで

「ところで……ボク替えの服ないんですけど」

ぎゅっとミニョン君を抱きしめて首を傾げた。

伊都波 凛霞 >  
「ええ…」

露骨に困ったような顔
しかし言い得ている気もする
主観ではなく客観で評価とは決まるものなのだ
…で納得していいのかどうか

「…1階に何かいるの?」

何やらが徘徊している…という言葉に食いつく
自分が入ってきた時には何も見かけなかったが…

「………服が乾くまで、ってわけにもいかないか。
 …私のジャージで良ければ貸すけど……」

丁度今日学校で着替えたのでバッグには入っているけれど…

クラリッサ >  
「えっ天さんはそのうちがんに効くようになるから。
 つまり人類皆平和」

ほめている基準は極めて主観的な判断でした。
え、でもみんなそう思うでしょ?無自覚えっじなけいびじんのおねいさん。
みんな好きじゃん?バイブル兼世界説明書(全年齢ゲーム)でもそういってた。

「裸で帰っていいならいいですけど!ボクスラムに住んでるので遠いんですけど!
 陰の者なのでワンチャンあるかも!おぉぅ、目の覚めるようなショッキングピンク!!」

世間一般的にクソダサピンクジャージといわれるものかもしれないが、
俗にいう痛Tを着こなす(?)子には全く抵抗感など無かった。
実際服なんてきれればなんでもいいのだ!

「うねうねとぐちゃぐちゃと、あとは遭遇すると頭を飛ばしてくるタイプの奴が!!!
 前者だったら青少年誌みたいになるだけで済みますけど後者はダメージ計算なしで即死するやつですね!!!
 あ、でもホラー系の鬼ごっこだったらユニークキルとしてカウントされるかもしれませんね!
 金曜日的な!」

何があるかはわからないですがまぁ何かあったら何かあった時の事ですはい。
元々いた場所よりこの世界格段に治安いいし!!!

伊都波 凛霞 >  
時折よくわからないコトを言う意外はとりあえず意思疎通も出来るし…と思った矢先

「……スラム? もしかしてリスちゃん、正規の学生じゃない…?」

ジャージを渡しつつ、ほんのりジト目
2級学生であるとか、不法滞在者なら風紀委員として見逃すわけにはいかないのだけれど

そして続く言葉はとてもこの学校の一階の話とは思えなかった、が…

「ちょっと色々くわしーく、聞かせてもらってもいいかな?」

表情は一転してジト目からにっこり笑顔へ