2021/10/23 のログ
ご案内:「第一教室棟 教室」に深見 透悟さんが現れました。
■深見 透悟 > 『いやー、昨夜も楽しかったー!
ホント死んでから青春満喫するとか思いもしなかったつーか』
放課後、とうに日も暮れてすっかり暗くなった教室
その片隅に誰か座っているかのように傾いている椅子と、ハムスターの入った容器が置かれた机がある
不可視の幽霊こと深見透悟と、最近拾われたハムスターだ
『ダーツって初めてやったけどさ、結構難しいんだな
思えば俺、生前はスポーツだめだめ……って程じゃなかったけど、あんま得意じゃなかったしなー』
カリカリカリ、とヒマ種をかじるハムスターへと声を掛ける幽霊
ハムスターを拾ってからという物、こうして話しかけるのがほぼ日常と化している
■深見 透悟 > 『当然の様に朝まで遊んだけど、美子さん大丈夫かねえ
バイトとか、寝不足でドジったりしてなきゃいいけど。
あ、ハムちゃん。美子さんメイド喫茶でバイトしてんだってさ。俺も何かバイトとか探した方が良いかな?』
容器の脇に置かれた小皿から、ヒマ種を摘まんで容器の中のハムスターに渡してやる
受け取ったヒマ種をまたカリカリとかじり始めたハムスターから一度教室の窓へと視線を転じて、外に広がる夜景を眺める幽霊
『バイト、なー……幽霊が出来るバイトって何だよ
まあ夜中のゴミ拾いとか、美化活動くらいなら出来るか……』
そもそもそういうのは生きてる人間がすべきでは、と思わない事も無いが
半分くらい生きてる人間として生活してるような幽霊なので特に問題は無いだろう。たぶん。
■深見 透悟 > 『ま、バイトとかは追々必要になったら考えるとしてだ。
美子さんのバイトしてるとこ、冷やかしに行きたくねえ?ハムちゃん。
だって美子さんがメイド服着てるんだってよ?見たくねえ?』
追加のヒマ種を断られ、毛繕いを始めるハムスターへと語り掛け続ける
ハムスターの方は聞いているのかいないのか、たぶんほとんど聞いていないとは思うが、
とりあえず何かに話しかけられていればそれで良い幽霊は口を止めない。
『美子さんと言えば何かすげーもん見せられたけどさ。
な、なんだろうな。人間の体ってああいう風にゆっさゆっさするもんなんだな。正直ビビった。
ビビり過ぎてテンパった気もするし……あー、なんかすげえ惜しいことした気がするー!』
ハムスター容器の横で思わず机に突っ伏す幽霊。
しょうがないね、君童貞だもん。
■深見 透悟 > 『俺も女子に生まれてたらあんな風に出来るんだろか……
いやいやいや、体型と性別は直結しないぞ。お相撲さんだってきっと出来るし。
つーか本物だって決まったわけじゃねえし。でも、うぅ、あー……』
プチトラウマ。机に突っ伏して悶える様は傍目には見えないけれど
座っている椅子がガッタンガッタン音を立てて揺れている
『ハムちゃんは良いよなあ、オスもメスもハムスターだから。
てかハムちゃんの世界でもそういうのある?人間には分からないメスの魅力的な。頬袋の大きさとかそういうのある?
あ、無い?無さそうだよな……俺もハムスターだったら良かったのかな……』
ぐわー、とかうおー、とか呻きながらガッタンガッタン
音を立てる椅子とうめき声とハムスター。ちょっとしたホラーな教室内である。