2021/10/24 のログ
深見 透悟 > 『・・・とまあ青臭いお悩み相談はこれくらいにして
 憑依についてお勉強せんとなー頑張らんとなー。
 肉体が無い今、仮初でも肉体として中に入るには俺の魂との相性やらなにやら色々あるってのはさっきちょろっと忍び込んだ図書室で読んだけども。
 しょーじきちんぷんかんぷんなのよ。勉強向いてないわー、死んでも。』

ガッタンガッタン終わり。居住まいを正して机に肘をつくと丸くなって寝始めたハムスターへとなおも声を掛ける。
ひとりでぶつぶつ言ってるのはちょっと虚しいからだろう。

『やっぱり人形とか?ああいう人や生物を模した物なら器になりやすいってのは書いてあったよね。
 問題は学校内じゃ人形なんてそう簡単に落ちてないってコトなんだけど……
 まあ、ハムスター落ちてたくらいだし探せばあるんかな……?』

お前の飼い主も探さないとねー、と寝こけるハムスターに告げる
本当はもうだいぶ情が移って手放したくない気持ちもあるが、幽霊がペットを飼いきれるとも思えない。
ペットが天寿を全うする前に自分が成仏しそうだ。

深見 透悟 > 『おっと……ちょっと冷えて来たか?
 じゃあどっかもっと暖かいとこ、探そうかねー』

もぞもぞ、丸まっていたハムスターが周囲に巣材を集め始めたのを見て周囲を見回す
暑さ寒さも感じない幽体ゆえに環境の変化には若干疎い
ハムスターに風邪でもひかれたらたまらない、と容器を手に立ち上がって

『んー……また保健室にでも避難させるかなー
 あそこは良い。幽霊でもベッドで寝られるのは気持ち的にありがたい……』

傍目に見れば空中を滑る様に飛ぶハムスター(と容器)
そのまま静かに教室の扉を開け、廊下に出るとすぃーっと滑る様に移動していくのだった。

ご案内:「第一教室棟 教室」から深見 透悟さんが去りました。