2021/11/20 のログ
ご案内:「第一教室棟 屋上」に矢那瀬陽介さんが現れました。
■矢那瀬陽介 > 長々しい余韻を残してチャイムが消えていく――
下校のの時間。部活動に勤しむものも遊びに街にでるものも。すべからくは自分のための時間。
そんな大切な時を屋上にて過ごしていた。
下界の喧騒も聞こえぬ高層に、仰ぐ空は茜色に染まる鰯雲。
「……。」
冷たい床上にスクールコートを敷き、仰向けに横たわって茫洋と眺めていた。
ずっと見ていても代わり映えもしない平凡な空。
なれど眺めているだけで心が澄み。穏やかな心地で胸が満たされる。
秋混じる夕宵のさやかな大気が心地好く、時折、長い睫毛伏せ気味に睡むように唇から長い吐息が溢れる。