2021/11/27 のログ
ご案内:「第一教室棟 教室」に釜雲 蓮司さんが現れました。
釜雲 蓮司 >  
教師になって、挨拶回りを済ませ初めての 教師としての仕事
それは一年生から四年生までの数学の合同授業だった

流石に聞き間違いかと思ったものの 教師が不足している現状
出れる教師は出していくということを聞かされ 緊張まみれの中 教壇に立つ

教壇に向かってすり鉢状になっている大きな教室に一人 多くの視線を集めながら
一年生から四年生までの範囲を一生懸命に板書していく 
が、明らかに人が足りていない

「えーとですね。この問いの考え方としては…」

解説をしながら 質問があればそれに一つずつ丁寧に答え
ていくものの 目が回りそうで

「はい、それであっております
 そこの人、何でしょう……はい、良い質問です」

正直、誰かの助けが欲しいと考えるが 教師としてこのくらいは とも
忙しい思考の中 懸命に教室内を回す

釜雲 蓮司 >  
「えーと、上の学年の生徒も復習と思って
 下の学年の問題を考えてみてくださいね?」

ノートを取り終わって暇そうにしている生徒たちに優しく声をかけて
嫌味にならないように気をつけつつ、ウィンクをして と言っても見えないだろうが

「はい、はい……え? 答えが違う?」

書類を提出してからというもの、此方も此方で猛勉強をして
四年までの範囲は網羅していたつもりだったのだが どうやら
つもり だけだったらしい

「すみません! 今直しますね!」

間違っていた所を指摘されて 間違いに気づいた箇所をすぐに修正していく
それでも、質問は容赦なく飛んでくるので それに答えて…を繰り返し
間違った箇所を修正して、頭を下げて次々と範囲を板書していき時間がすぎる

いや、一人でする量じゃないよ とか泣き言が脳裏をすぎる
しかし 覚悟してこの教壇に立っているのだ 
泣き言なんて言ってられないし 考えることでもない
ましてや初日でなんて以ての外 そう自分を叱咤する

釜雲 蓮司 >  
忙しい、と同時に楽しいしやりがいがある 忙しい時間の中で
自然な笑みを浮かべながら授業に集中する 

「じゃあこの問題を……えーと――さん!
 ……はい、合ってます! 流石ですね!」

褒めることも忘れない 学生時代は褒められて伸びるタイプだったから
そうして、時間はあっという間に過ぎ 授業が終わって

「えーと、本日の授業はここまでです
 質問のある方は来てくださーい」

この後は放課後だし、この後もこの教室は使われないから
少し長めに質問時間を設けてみよう

ご案内:「第一教室棟 教室」に芥芽あるさんが現れました。
芥芽ある >  
【はい、皆さんおはようございます! 芥芽あるです!
  今日の私は……助っ人の先生です!はい!】(ここまで【状況設定】)

芥芽ある >  
「おっまたせしましたああああ!って、あれ?」

急に「大変そうだから助っ人に行ってやれ」って言われて、はい、社畜がんばります、みたいなノリで来たわけです!が!
……これ、もう状況終了では? なに? 遅すぎた援軍??

「あー……えー……そのー……はい。助っ人を申し付けられて来たんですがぁ……
 ひょっとして、もう要りません?」

人間、こういうときは笑いしか出ないもの。
あはは、と乾いた笑いを教室の中心の男性に向ける。

顔とか知らないけど、あの人が先生よね?

釜雲 蓮司 >  
「……えぇ?」

元気な声が聞こえてきたと思ったら 
そこには可愛らしい見た目をした 教師 と思われる人が参上
これには、ねていた生徒も飛び起きて 周囲を見渡した後、慌てて教室を出ていく

「あ、助っ人の方ですか! 
 すみません! 授業はもう終わっちゃいまして…」

はい と手を上げ教師であることを主張
そのまま手を振り 嬉しそうな笑みを浮かべて

「すみません、来てもらったのに
 あ、せっかくですから少し数学の方教えてもらえませんか?」

さっき間違ってしまったので、その復習も兼ねての提案

芥芽ある >  
あらまあ、ご丁寧に手を上げてくださって。
よく見れば、笑顔の素敵な男性じゃありませんか。キャー、上がる―!
……ごほん。落ち着きましょう。はい、落ち着くのよ私。
生徒、生徒居るから。


「あ、あはは……やっぱり遅かったですか……
 忙しいだろうから行ってやれってついさっき言われたものでして……あはは……」

そう、私が怠慢だったわけではない!断じて!!
そこまで間抜けでは……ない。うん、ないよね?


「あ、はい。数学。はい、数学でしたね。」

毎度まいどいろいろな教科をやるからついうっかり分からなくなりそうだけれど。
そう、今は確かに数学の時間だったはずだ。

「もちろん!助っ人ですから! やりますよー!
 ……って、範囲、どのへんです?」

そういえば、取るものもとりあえずで放り出されたので何にも知らない。
いつものことながら、なかなかに雑なことである。


「あっと、申し遅れました。芥芽ある、です。
 はい!よろしくおねがいしますね? えーっと……」

あ、しまった。名前聞いてない。
いやもう、助っ人先の相手の名前くらい教えてから仕事回して欲しい。ほんと。切実に。

釜雲 蓮司 >  
教室に残っている生徒は 此方を見張る風紀委員の一人くらいで
振っていた手を下げて 嬉しそうな笑顔を浮かべながら
耳に届いた言葉 それに、慌てたように手を振って

「あはは、そうなんですか?
 でも、来てもらえるだけで嬉しいです ありがとうございます」

頭を下げて ゆっくりと頭を上げたら
さっき間違ってしまったのを思い出して少し憂鬱そうに 吐息を吐き出して

「はい、先程間違えてしまって……網羅してたつもりだったんですが」

正直悔しい、もっと生徒に教えてあげられたのに
こんな未熟な先生で申し訳ないと 肩を落とした
しかし 快く了承してもらえたので 嬉しそうな雰囲気を

「あ、えっとですね……四年時のここらへんなんですけど」

と、範囲が書かれた所を開いて、相手へと近づいていこう
それでも、自己紹介をしてくれたら 再び頭を下げて

「釜雲蓮司、と申します
 芥芽先生 よろしくおねがいしますね?」

して、頭を上げた後は更に近づいていって範囲を見せようか
間違ってしまった所は、よく間違えやすい所で 教えるのが難しいところだ

芥芽ある >  
「新人だし、よろしくしてやってくれって言われたんですよ。
 ほんと、どうかt……おっととと」

思わず口を濁す。

私のもらっていた前情報
新任の教員 初めての授業 一年生から四年生までの合同授業
……いやいやいや、ブラックでは? やることが鬼畜過ぎません? さすが無茶振り大好き教師陣!
スパルタにもほどがあるでしょう、それ。

「いやいやいや、先生先生。
 網羅っていっても一度にやるのはなかなか大変ですってば!
 いえ、それはまあ……悔しい、とかそういうのはわかりますけど」

あー、多分一生懸命用意したんだろうなあ……なんて思うと、ほっこりする反面、スパルタっぷりに同情もしたりする。
スパルタっていうか、もう通り越してローマにたどり着きそうだけど。

「釜雲蓮司……っとと、失礼しました。
 釜雲先生ですね。よろしくおねがいします。」

釜雲先生かー……割と百面相、みたいに色々顔がかわるのは正直ちょっとおいし……ごほん。
ええっと、なんだっけ。ああ、そうそう。四年時の数学よね。
冷静を装って、ちゃんと教材に視線を落とそう。

「んー……ああー……
 これ、厄介なのですね。
 "先生、間違えちゃった。てへ"ってよくなるやつ。」

見落としだったり、うっかりだったり。
とかく、落とし穴が多い。
これは、そういう問題だ。

教員だって人類。間違えることはよくあるよくある。
……人類、だよね?たまに違うのがまざってることもあるからなァ……っと、いけない、脱線。
じゃあ、と。みんなのほうをみて……あれ、生徒一人?
しかも、なんかこっちをにらみつけるみたいにじっと見てない? ヤダ、ちょっと怖い。

まあでも、いろんな子がいるしなあ。
というわけで、臆さず解説をはじめよう。

「えーっと、これはね。
 基本的には、この式を使って組み立てていけばいいんだけど……
 展開が多いから、途中で計算間違ったり、抜け落ちがでたりするのよね。」

まずは基本と注意点。


「なので、心配なら一行ごとにチェックすること……かな?
 あとは、ここが面倒ポイント2。
 理屈としては、ここで余剰が出てるからつじつま合わせしないといけないんだけど、忘れがちなのね。
 なにやってるか、意識して組んでいくと忘れにくいかな?」

などと、ほいほいと説明していく。
……で、よかったよね?