2019/07/18 のログ
セシル > 試験期間ではあるが、それに付随してレポートを要求する授業もある。
専門科目の比重が高くなってきたセシルは、レポートを要求される授業の割合も高い。
世界間のハンデを乗り越えて、徐々に扱えるようになってきた情報機器をフルに使ってのレポート作成を何とか締め切りに間に合わせて、反動で燃え尽きているところなのだった。
普段ならコーヒーを飲みながら一息、というところだが、買いに行く気力も尽きている状況である。なまじ顔立ちが整っているだけに色々台無しだった。

セシル > (とりあえず今日の急ぎの案件はこれで終わりで…後は明日の午前中に筆記試験があって…)

ぐったりと背もたれに身を預け、骨ばった薄い掌で目を覆いながら今後のスケジュールを脳内で反芻する。

(…いかんな、いっそ一旦帰って休むべきか)

身体の疲れはそこまででもないはずだが、あまりにも動くのがだるかった。

(…せめて、景気づけに…)

よろよろと立ち上がり、自販機の方に向かう。

セシル > 普段愛飲しているブラックコーヒーか、糖分を補給出来る通常の缶コーヒーか。
セシルは少し悩んでからブラックコーヒーを購入し、缶を手にとって開けると、自販機前から少しずれただけの場所で一気に呷った。

「………甘いものでも良かったかもしれんな」

疲れた頭と心に、苦味はあまり心地いいものとして受け取れなかったのだろう。秀麗な眉をわずかにしかめて呟くと、空き缶をゴミ箱に放り込む。

(…あまり贅沢はしない主義だが、ちょっとしたチョコレートでも買って帰るかな)

軽く伸びをし、肩を回して…セシルは、荷物を手に取るとロビーを後にした。

ご案内:「ロビー」からセシルさんが去りました。