2020/06/19 のログ
ご案内:「第二教室棟 保健室」に朝宮 小春さんが現れました。
朝宮 小春 > 身体というものは道具と一緒。
使い続ければ使いやすく馴染んでくるし、しばらく使わなければサビついて動かなくなる。
そして、そのさび付いた道具を無理に使えば壊れてしまう。

久々に外でソフトボールをするというので、張り切ってバットを振り回したところ、腰をやらかした女が一人。
保健室のベッドで横たわって、うぅー、っと唸る姿。

情けなさ過ぎる………

朝宮 小春 > 「………な、なんとか、起き上がれるかしらね。」
ふー、ふー、っと吐息をつきながらなんとか上体を起こして。
腰がぴきぴきと音を立てているようだがそれはそれ。
流石にいつまでも横になっているわけにはいかない。

「…………し、湿布でも貼っておきましょうか。
 そして、今日は早めに帰るのもありね。」
よろよろよろー、っと戸棚に手をかけて、湿布を探す教師。
腰が折れ曲がってへっぴり腰なのはどうにもならない。

うーん、サビつきがとんでもないところだったらしい。

ご案内:「第二教室棟 保健室」に院瀬見 周さんが現れました。
ご案内:「第二教室棟 保健室」に矢那瀬陽介さんが現れました。
院瀬見 周 > 「朝宮せんせーえ、いますかあ~!」

(元気な声が保健室の扉の前で聞こえて、
 それはもうとびきり勢いよく漫画みたいにバーーーン!と扉を開ける。
 勢いよく保健室に甘ったるいアニメ声が聞こえてくる。)

「さっきの、大丈夫でした~??
 ほんとにもう、勢いよくバット振るんですからあーー。
 ちゃあんと準備運動しないと危ないよっていいましたからね!」

(一緒に保健室にやってきた男子学生にも顔を向けて、笑う。
 先程のソフトボールに混じっていたのか見ていたのか。
 常世学園の1年生がどうにも馴れ馴れしい様子で先生に話しかける。)

矢那瀬陽介 > 腫れあげる人差し指を反対の手で握りしめながら保健室に入ろうとして。

「おっと、ごめんよ」

小柄なツンテールの少女にぶつかりそうになる直前に、たん、と軽やかな足裁きで身を逸してにっ、と笑う。
その人が保健室に入ったのを見届けてから。

「すいません。保健室の先生いますかー。突き指したんで、湿布が欲しいんです
 ……って、わっ!」

ベッドに蹲る女性、動けば体が軋む音さえ聞こえた気がして。
顔を強張らせる。
暫くツインテールの少女と女性の話を聞いて事情を察すれば。

「ぎっくり腰ってお婆さんがなるものだと思ってた……っと」

失言を慌てて手で塞ぎ。

「えっと、せんせ?腰を痛めてるみたいだけれど、何か手伝えることある?」

朝宮 小春 > バーン! と扉を開かれれば、その音と衝撃でビクッとしてしまい、腰から鋭い痛みが身体を貫いて思わずへたりこみそうになる。

「だ、大丈夫、大丈夫。もちろん大丈夫よ。
 昔はそれなりに動けたんだけれど………い、いたたた、いたたた………。」
あ、あっはっは、あはは、は……と、明るい少女に笑顔を向けて、大丈夫だとアピールする。
アピールはするけど、まだ腰は曲がったままだが。

「………湿布? 大丈夫?
 ああ、いいのよ私は。 このくらいは大丈夫大丈夫。
 ほら、この湿布を使いなさいな。」
突き指、と言われれば少しだけ心配そうにしながら、自分が手に取った湿布をどうぞ、と男の子に差し出して。

「………だ、大丈夫よ、私はこのくらいは大丈夫、大丈夫。」
痛みをやせ我慢しながら腰をまっすぐに伸ばして、えへん、と胸を張って見せる。
スタイルは良いのだ。運動不足だけど。

院瀬見 周 > 「はっ」

(しまった、と保健室を見回す。
 幸いにも寝てる学生はいなかったようだ。よかったー!
 男子学生のこともじっと見ながら、怪我人ふたりの現状。)

「も~~。朝宮せんせえも怪我人なんだから、
 安静にしないとだめじゃないですかあ。せんせえも貼りましょ、湿布。
 大丈夫なひとは大丈夫ってそんないっぱい言いませんから!」

(先生の持っている湿布をリレーの形で男子学生へ。
 お節介に先生には「うつ伏せのほうがいいですよ!」と言いながら、
 棚から取り出した新しい湿布を手渡す。)

「おにいさんはスポーツとか、結構できそうな感じですねえ」

(あえておにいさん「は」と言ってから、へへ、と笑った。)

矢那瀬陽介 > 「うん、もっと言ってあげた方がいいよ。
 多分、あの先生無理してる。
 腰って痛めたら拙いから安静にするように言ってあげないと。
 あと、声はちょっと小さめに」

自分の唇に人差し指を添えて声のボリュームを揶揄した。
そして続く言葉にきょと、と瞬く。
半袖ハーフパンツのバスケットボールの服装から出た社交辞令かと思うのは一瞬。
笑う少女の意図に気がついて。

「ああ、そうだね。俺はフルスイングしても腰を痛めないかな?」

これみよがしに腰を捻って今度は女教師を揶揄う。
でも、その人が自分の痛みを堪えて湿布を渡してくれるのには、悪戯っぽい顔も成潜め。

「ありがと……ごめんね。先生、意地悪なこと言いすぎちゃった。
 だって、先生、凄いやせ我慢してるんだもん。
 無理しないで。先生がくの字に腰を曲げていたことなんて誰にも言わないからさ」

ね、とツインテールの少女に同意を促し。
抵抗がないならその細腕に肩を貸してベッドの近くに連れて行こうとした。

朝宮 小春 > 「う。 け、怪我ってほどでもないわよ?
 このくらいは大丈………。」
大丈夫ってそんなにいっぱい言わない、と言われれば、ぅ、と言葉に詰まる。

「ま、………まあ、そうね。怪我した時の対処をしっかり教えないとダメね。
 じゃあ、湿布をお願いしようかしら………。

 こ、この前は大丈夫だったのよ? バッティングセンターでは腰は全く大丈夫だったんだけど。」
振り回していたら手にマメが出来て振れなくなったのは口にはしない。
ポンコツウーマン。

「や、やせ我慢………!
 ふ、ふふふ、全然この程度………平気平気。
 一応、一応安静にするだけだから。 大丈夫よ、歩くくらいはなんとか、なんとか。」
やせ我慢と言われればもっと我慢しながらも、院瀬見の言うとおりにうつ伏せになってベッドに横になって。
負け惜しみにしか聞こえなかった。

院瀬見 周 > 「そーーですね。
 ごめんなさい、ぼく、ついつい声おっきくなっちゃって…。
 保健室とか全然こないからよけーーいに!」

(そっと寄せられた人差し指に瞬き、声のボリュームがちょっとだけ下がった。
 そして、続いた冗談には笑顔を浮かべてからうんうんと頷いて、
 男子の体格なら肩を貸すのもらくよねーと安心しながらじっと見る。)

「そう! 言わないから大丈夫大丈夫。ぼく、秘密は守れますし。
 歩くくらいはなんとかーって、それぜんぜんなんとかなってませんから!
 歩けるのはデフォルトだとおもってください!! もー!」

(促された同意にそうそう、と何度もわざとらしく頷いた。
 うつ伏せの先生の腰のあたりを軽く触れながら、このあたりですか?と聞く。)

「うつ伏せになるといいっていうのは知ってるんですけど…
 おに……君、こういうときどうしたらいいかとかって、知ってますか?
 ぼくも実はインドア派でそんなに詳しくないんですよね。…あはは」

矢那瀬陽介 > ツインテールの少女から渡された湿布を巻き付けた指を見て頷く。
保健室の用はもう終わったし、女教師も助けを必要としてないようだから後は去るだけだが。
言葉の端々に痛みを感じさせる姿を見れば放って置けない。

「TPOを弁えれば声が大きいのは良いことだよ。
 声も通ってるし、応援団とか放送部に入ってるのかな?
 あと、俺はお兄さんじゃないよ。転校してきたばかりの1年だから。
 ヤナセヨウスケっていうんだ。よろしくね」

額に指を添えて挨拶した。
その後は己の言葉で矜持を傷つけられ肩も借りずに一人で戻った女教師の前にいって。

「腰が痛いんだったら腰に腫ればいいと思うよ。筋肉の腫れが収まれば痛みも薄れると思う。
 はい、これ。男の俺が妄りに女の人の肌に触ったら拙いから君が貼った方がいいね」

棚から取り出した湿布をツインテールの少女に手渡し。

「あ、一枚余った。これどうしよ?」

手に残った湿布を凝っと見つめ。
(ダイスで張る場所決定:1教師の肩、2教師のおでこ、3教師の目、4,教師の足、5なぜか朝宮の腰、6、貼らない)
[1d6→4=4]
矢那瀬陽介 > 「足も疲れてるだろうから貼っとくよせんせ」

脹脛に湿布をそっと貼った。

朝宮 小春 > 「た、確かに。 歩くだけならできるものね………。
 ふふ、院瀬見さんはいつも元気よねー。 私も昔は元気印だったんだけどなー。
 ………いえ、忘れて頂戴。 昔っていうほど昔じゃなかった気がするし。

 でも、元気なのはいいことよ、声が大きいのも、小さいよりよっぽどいいし。
 私もこの前配信をしたんだけど、声が小さいーってよく言われちゃうのよ。

 ぅ、そ、そう、そこそこ………。」
腰に触れられれば、そう、そう、と頷いて。
優しくなでられると、ふうう……っと、緩やかに声。

「矢那瀬くんもありがとうね。
 心配してくれるのはありがたいけど、ほら、こう、先生ですし。」
えへん、と威張って見せようとするけど、うつ伏せだし何の威厳も無かった。

「わひゃんっ!?」
脹脛に湿布を張られれば、その冷たさでびっくん、っと跳ねる。
トンチキな声が出てしまい、かぁぁ、っと頬を赤くし、耳まで一緒に赤くなる。

「………今日のことは忘れないとダメよ?」
二人に念押し。
よいしょ、っと白衣を横たわったまま脱げば、ブラウスとタイトスカートだけの姿でうつ伏せ。

院瀬見 周 > 「はあい、内緒ですね。内緒にします。しますとも。
 そうそう。正解。ぼく、放送部の院瀬見周っていいます。
 昼放送とか、夜ちょっとラジオやったりとか。
 そっか、転入してきたのか。それならタメだし…ヨースケくんで!
 ヨースケくんはバスケ部?」

(口元に人差し指を寄せて、陽介の物真似をする。
 昔っていつですかあ~?とからかいながら、湿布を受け取る。
 ごくりと生唾を飲み込んでから、「失礼します」と緊張した面持ちで。)

「それじゃ朝宮せんせえ、もいっかいいきますからねえ。
 このあたりに貼りますからね。わひゃんチャンス、気をつけてくださいね」

(子供らしい温かい手で、冷たい湿布が失礼したブラウスの下に貼る。
 ぺたっ。ちょっとわざと湿布を持ち上げる。もいっかい貼る。
 ふふふふふと悪い笑顔を浮かべてから深呼吸をして、ちゃんと貼る。)

「大丈夫ですよ、せんせえ。今もちゃんと元気印です」

(悪戯っ子のような表情を浮かべてから、あははと笑った。)

矢那瀬陽介 > 「放送部の周ちゃんね。よろしく。
 そういえばお昼の放送をする人の声と同じだ。生とはやっぱ違うね。
 俺は……まだ部活入ってないよ。体育の時間でバスケをしていただけだよ」

同じ仕草を重ねて微笑む。
そうして貼り終わって苦悶の表情が薄れた教師に小さく息を零し。

「大丈夫そうだね」

そう呟けば腰を落として俯せるその人と同じ視線の高さに合わせて。


「ええと、朝宮先生って周ちゃんが言ってたよね。
 朝宮せんせが、教師の威厳を大切にする真面目な人だって分かったから秘密にしとくよ。
 年甲斐無くハッスルして腰を痛めたことも、湿布を貼られただけで可愛い声を出したことも。
 忘れ……られたら、忘れます」

元来人を揶揄うのが好きな性質だ。教師の思いも虚しく弧を描く唇から戯言を零した。

朝宮 小春 > 「昔はその、学生時代とか…… 射撃部だったりもしたのよ?
 チャンスって何。 大丈夫よ、もう来るってわかってるのに驚いたりはしないから。
 ………ちょ、っと、くすぐったい、から。」
ブラウスの下を暖かい小さな手で撫でられると、思わずもぞりと動いて、くすぐったさをアピールするんだけれど。

「はっ………んんんんーーーーーーっ……!!」
ぎゅう、っと顔を枕に埋めて声を殺した。弱い。無理やり声を殺してしまえば大丈夫!という力業。

「……だ、大丈・…………んひぅんっ!」
一度持ち上げられ、またぺちゃん、と湿布がくっつけば、やっぱり声が出てしまって。

「………意地悪。」
院瀬見さんの方をちらっと見て、唇を尖らせた。
恥ずかしさからか、頬から何から真っ赤になってしまって。


「………忘れる気無いわよね!?
 くぅう、やっぱりもう少し運動も出来る先生になりたい………!!」
矢那瀬くんにも優しく弄られれば、くぅー、っと悔しそうな顔をする。
あと、優しくフォローされるとそれはそれで恥ずかしい。頬がぽっぽと赤くなる。

院瀬見 周 > 「そっかー、体育とってるんだねえ…って、あ、聞いてくれてる!?
 よかったら放送部、放送部おすすめだよ!!センパイやさしいし!
 …ええ~~っ?朝宮せんせえ、銃持てるの……?
 落としたりしない…?銃、落としちゃうと危ないよ…!?」

(あっちにこっちにとハイテンションで返しながら。
 先生のリアクションににやにやと口元を緩める。
 どうやらここにやってきた生徒は二人共似たような性質らしい。)

「えっへへへ!
 意地悪でもいいでーーす!
 かわいい朝宮せんせえ見られたから、ぼく満足でーす」

(しっかりとブラウスを下ろしてからベッドから離れる。
 後ろ手に手を隠して、ツインテールを揺らしながら楽しそうに笑う。
 「熱も測っておきますか?」と聞こうと思ったけれど、それはやめておく。)

「心配だから朝宮せんせえ見てきてーって言われたんですけど、
 大丈夫そうなのでぼくは大丈夫でしたよって伝えてきますね。
 全然余裕で大丈夫でなんでもなかったーって、ちゃんと言っときますから!」

(びしっと人差し指を立ててから、保健室の出入り口に。
 そして、去り際。)

「せんせえ、ぼく、学食のパフェ今度たべたいなーーっておもいます!
 それからヨースケくんも、またね。1年生だったら授業で会えるかも!」

(ひらひらと手を振りながら、室内の二人ににっこりと笑顔を向ける。
 したたかに交渉…交渉?を持ちかけながら、院瀬見は保健室をあとにした。)

ご案内:「第二教室棟 保健室」から院瀬見 周さんが去りました。
矢那瀬陽介 > 絶え間なく弾む声を響かせながら去りゆく朝宮の姿に驚いたようにも笑いを堪えるようにも見える面で見送り。

「んー、部活は見つからなかったら放送部も考えてみるよ。
 俺は体を動かすのが好きだからそっちが見つかると良いんだけれど
 ……それじゃあね」

その背に手を向ける体が少し前のめりになる。
理由は妙に甘ったるい声が保健室に響いたから。
目元をはんなり染める顔は仕返しにもなっただろうか。

「それじゃ俺もそろそろ授業に戻るね。
 せんせ、お大事に」

小さく頭を垂れてから開き戸を引いて立ち去っていった。

ご案内:「第二教室棟 保健室」から矢那瀬陽介さんが去りました。
朝宮 小春 > 「ふ、二人ともありがとうね………。」
出ていく二人を見送る女教師。
部活かあ、運動の一つでもまたやらないとなあ、なんて考えながら……。

「………学食のパフェかぁ………。 パフェで何とかなるなら、それもいいかしら……。」
遠い目をする。
運動、運動かぁ………。
そう、彼女は以前のようにただ沈んでいくわけではないにしろ、溺れているのか泳いでいるのか分からないくらいの能力の持ち主。
運動能力向上は逼迫した課題でもあった。

「………い、いたたたた……。」
でも、とりあえず腰を直すことが先かも。 とほほ……。

ご案内:「第二教室棟 保健室」から朝宮 小春さんが去りました。