2020/06/25 のログ
ご案内:「第二教室棟 ロビー」に葉山翔一さんが現れました。
葉山翔一 > 「毎度あり、ありがとうな」

教室棟のロビー、テスト期間という事もありそれなりに生徒が残っているそこで数人組の生徒にちょっとしたテスト対策の品。
悪く言えばそれなりに使えるかもしれないカンニングセットを販売する。
あくまでそれなり、どう使うかは使い主次第という微妙な品ではあるが自信がない生徒には売れ行きは上々。

「さて……あといくつ売れるかな」

売れれば上等と言うネタで試しに売っている道具の売れ行きが良くつい調子に乗り。
普段ならさっさと場所を変えるのにそうもせずに、図書室から無断で持ち出した本を読み他に客が来ないと待ってみる。

葉山翔一 > 勝手に持ち出した本は科学式がびっしりと書き込まれたもの。
解る者にしか解らない本ではあるが気にしないで読み進め。

「あー……これなら何とか……いや、機材と材料が無理か…」

テスト範囲とは全く関係のない事を頭に入れるように読み進めていると声をかけられ本を閉じ。

「いらっしゃい。何が欲しいんで……あぁ、あれね。はいよ」

客である男子生徒に箱を取り出して手渡し代金を受け取り。
それをトランクに投げ込めば蓋を閉じて。

「ここは意外と盲点なんだよな」

他の生徒と混じってしまえば案外バレずに商売が出来ると学んだ知恵。
もう少し稼げるかと勉強をするふりをして本を開いて。

葉山翔一 > そうして本を読みんでいれば後ろから肩を突かれ顔をあげ。
何事かと後ろを振り返ると顔見知りの二級生徒。
何か買うのかと思ったがロビーの入り口を軽く視線を向けられ見れば風紀の腕章をつけた生徒が幾人。

「悪い、助かった」

流石に見つかればやばいと読んでいた本を教科書に変更しトランクはテーブルの下へ。
一見して普通の生徒を演じて目をつけられないようにとはじめて。

葉山翔一 > 「今の内か……」

風紀の生徒が他所を向いた隙、トランクを手にすると異能を発動。
出来るだけ足音を消してロビーを抜け出し、一目散に逃亡をして。

ご案内:「第二教室棟 ロビー」から葉山翔一さんが去りました。