2020/09/05 のログ
ご案内:「第二教室棟 教室」にカトレアさんが現れました。
カトレア >  
「おっはよーございまーす♡」

朝の教室に甘ったるいアニメ声が響く。
すれ違う男子に色香を振り撒きながら、ツインテールを揺らして席へと向かう少女。
女子には笑顔で挨拶を交わし、昨夜見たテレビドラマなどの話題で盛り上がる。
不用意に敵を作らないのがハーフサキュバスの処世術だ。

カトレア >  
生まれついて淫魔の血を持つカトレアは、本人の意図に関わらず男性を魅了してしまう。
そこからトラブルに見舞われることも少なくないため、平素から愛想良くすることを心掛けているのだ。
見た目に反して礼儀正しい振舞いもその一環……というより、親の教育の賜物。
それが功を奏して、クラス内外を問わず一定の人気を獲得している。

───もっとも、本性はやはりサキュバスであるからして。

カトレア >  
「もう9月だっていうのに、けっこう暑いですよね~」

第一ボタンを開けたブラウスの襟に指をかけ、ぱたぱたと熱気を逃がす。
ちらりと覗く鎖骨や腋、やや短くしたスカートから伸びた細い脚とニーソックスの織り成す絶対領域。
わざと見せつけるような仕草に男子の視線が集まるのを感じれば、それが堪らなく快感なのだ。

「(あはっ、男の子って単純……♡)」

ご案内:「第二教室棟 教室」に干田恭支さんが現れました。
干田恭支 > 「お~~~~はざ~~~~っす」

ふわあ、と欠伸を噛み殺しながら教室へ入ってくる男子が一人。
寝癖のついた黒髪を申し訳程度に手で直しながら教室を見回し、他の男子生徒の注目を集める少女へと目を向ける。

「何かやってんのかと思えばカトちゃんか。
 相変わらず、セクシーしてんだねぇ~」

ひらひらと手を振ってから自分の席へ。
肩に掛けてた鞄を机に置いて、ふわああ、と再度大あくび。

カトレア >  
「あたしは年中セクシーですよぉ。おはようございます♡
 そういう恭支くんは、今日は男の子なんですね」

声のした方を振り向き、笑顔で手を振り返す。
おかしな言い回しに聞こえるが、ある日を境に何度か女性の姿で登校してきたことがあるのだ。
異能によるもので本人の意思とは無関係らしく、以来クラスメイトも平然と受け入れている。

「んもぅ、また私のことカトちゃんなんて呼んで……
 愛を込めて"カトリー"と呼んでくださいね♡ って何度も言ってるのにぃ」

これまたわざとらしく頬を膨れさせてみたりする。
別に本気で嫌がっているわけではなく、このやりとりも恒例だ。
異能の影響かそうでないのか、魅了がやや効きにくい彼をも虜にするのが密かな目標だったり。

干田恭支 > 「そそ、これで三日続けて男子なんだよ~
 この異能が発現?してから初めてかも。」

鞄の中の教科書や筆記具を机の中に突っ込みながら、気の抜けた笑顔をカトレアへと向ける。
朝起きたら自分が性転換しているという異能。その所為で男子生徒としても女子生徒としても通学した事がある。
流石に制服は男子のもので統一しているが。

「えー、カトちゃんの方が何か親しみやすいじゃん?
 他の男子にもウケが悪いしなー、なんでだろ?」

周囲の男子が白けた視線を此方へ向けて来てもどこ吹く風。
なお男子の中にはカトリー様とまで呼んでる者も居るとか居ないとか。

カトレア >  
「新記録、なおも更新中というわけですね。
 そのまま男の子でいてくれると、あたしも嬉しいんですけど」

性転換しても性格までは変わらないらしく、魅了の効き目に違いはない……のだが。
サキュバス的には相手が女性の姿だとやりにくい事この上ない。

「さぁ……どうしてでしょうね?
 少なくとも、あたしは皆と平等に接してるつもりですけど」

おおかた一部の男子から嫉妬を買っているのだろう、とは思いつつ。
カトレア自身は来る者拒まず主義なので、ヘタレな方が悪いとしか言えない。
悔しかったら皆も気安く話しかけてくればいいのだ。
周囲へと見せつけるように、恭支の笑顔にこちらも笑みを返した。

干田恭支 > 「俺は最近ようやく女の子になっちゃうのも慣れて来たけどなあ
 はっはーん、さては女の子の嫉妬ってやつ?大丈夫、カトちゃんの方が可愛いって。」

俺もそこそこ可愛いとは思うけどね~、と冗談めかして笑いつつ。
この分だと性別よりも性格の方が魅了の効き目を左右していそうだ。

「だよね~!カトちゃん皆に優しいし。
 ハーフサキュバスだからって色々誤解もされるだろうってのに、凄いよね。」

一方の恭支自身も分け隔てなく接するタイプ。
故に一時的な反感や嫉妬を買う事はあっても、恒常的に恨まれる事は無かったりする。
カトレアが向けてくる笑みに、うんやっぱり可愛いね、と笑顔で返したり。

「でも、制服はもうちょっとちゃんと着た方が良いと思うよ。」

ご案内:「第二教室棟 教室」にカトレアさんが現れました。
カトレア >  
「はぁ~? 誰があなたに嫉妬なんてするもんですか。
 あたしの方が断然スタイル良いんですから」

何を当たり前のことを、と肩を竦める。
なお性転換時のあなたとカトレアでバストサイズにはほとんど差がない。
サキュバスと言うにはあまりにも少女体型……ハーフだからだろうか。

「勘違い"させる"のと"される"のとでは気持ち良さが違いますからね。
 望まない風評なんて不快なだけですし、払拭くらいしますよ」

女性的な魅力(主に胸)に欠ける分、女を磨く努力も怠らない。
カトレアはこう見えて努力家なのである。
それでも恭支のような例外を除いた男子を魅了してやまないのは異能によるところも大きいが。

「やだもー、どこ見てるんですか? えっち♡」

制服について指摘されれば、そう揶揄いながら胸元をさっと腕で隠した。
まだ少し汗で湿ったブラウスからは黒いキャミソールがうっすらと透けて見える。

ご案内:「第二教室棟 教室」にカトレアさんが現れました。
ご案内:「第二教室棟 教室」にカトレアさんが現れました。
ご案内:「第二教室棟 教室」にカトレアさんが現れました。
干田恭支 > 「だよねえ~
 いや、でもスタイルはそこまで差が無い気も……」

自分の手を自分の胸や腰に当ててみる。
流石に男子である今は比ぶるべくもないのだけれど。
素で悪気なくプライドを突くのもまたこの少年の特色だろうか。

「ちょっとベクトルがズレてる気もするけど、頑張り屋さんなんだもんな~
 俺もちょっとは見習わないと。別に風評被害とか、受けてないけどさ。」

そして素直に賞賛の言葉も投げる。
良くも悪くも裏表のない性格。明け透け過ぎるのだろう。

「ああいや、そうじゃなくて。
 度が過ぎちゃうと風紀に怒られるし、生活委員の俺も怒られちゃうから。
 出来れば大人しめにして欲しいなーって。それにほら、日焼けしちゃうよ?」

窓から差しこむ陽射しを示して。
暑いのは仕方ないけど、と少しだけ照れたように耳を赤らめながら。

カトレア >  
「あれあれ~? 今は男の子の体なのに、そんな事を気にするなんて。
 恭支くんったら心の方も女の子寄りになっちゃったんですかぁ?」

何気ない一言がカトレアのプライドを傷付けた───!
にっこり笑顔のまま怒気を孕んだ声で凄む。
周囲からは「オイオイオイ、死んだわアイツ」とか聞こえてきた。
しかし、凄んでいるだけで直接どうこうするような力は無い。
すぐに元の調子に戻って溜め息を吐く。

「まったく……あなたは表裏がなさすぎるんですよ。
 火の無いところに煙は立たないのと同じことです」

完全に見たままの人物にどう悪評を広めろというのか。
その点はカトレアも素直に評価している。
カトリー様過激派に後ろから刺されたりしないのも、その人柄あってこそなのだろう。

「あたしだって風紀に目を付けられるほど節操無しじゃないですよぅ。
 まぁ、日焼けは確かにイヤですけど……それとも、見たいですか? 小麦肌♡」

半袖で隠すもののない細腕を伸ばし、もう片方の手の指を滑らせる。

干田恭支 > 「いや、そういうわけじゃないけど……
 男でも女でも、自分の身体だから、ちゃんと自信は持っておきたいじゃん?
 あ、そうだ!今度女の子になった時、みんなに比べて貰おうよ?」

カトレアの怒りが伝わっているのか居ないのか、暢気な調子で人の良さそうな笑みを浮かべている。
煽るつもりは無いというのが笑顔だけで伝えられる天然っぷりだ。
周囲がハラハラしててもどこ吹く風。柳の様な少年である。

「そうかな?……あんまり自覚無かったけど。
 案外、凄い秘密とか隠してるかもよ?」

なーんてね、と笑って首を傾ける。
実際、日夜危険な場所と言われている裏常世渋谷へと潜っているのは流石に秘密だから、嘘では無い。
恭支がしている隠し事は、幼馴染の事と、それくらい。

「うーん、それなら良いんだけどさー。
 小麦肌……うん!それも似合うかもね、カトちゃんなら!
 サキュバスって色白なイメージあるから、ギャップ映えするかも!」

なあ、と隣の席の男子に同意を求めてみるが、返って来たのは呆れ返ったジト目だけだった。

カトレア >  
「何が悲しくて恭支くんとスタイル勝負しなくちゃいけないんですかっ!
 本当にもう……揶揄い甲斐がないんですから」

危うく乗りかけたが、だんだん相手のペースにはまってきていることに気付いて首を横に振った。
一票でもあなたに入ったら色々と負けた気がしそうだ。

「性転換より凄い秘密があるなら是非お目にかかりたいくらいですよ」

あなたが隠し事をするイメージが全く湧いてこない。
他のクラスメイト達もうんうんと頷いている。
そうこうしている内に始業を告げるチャイムが鳴るだろう。

「流石に夏が終わった今から焼いたりしませんけど、来年はチャレンジしてみるのもいいですねぇ」

教師が入ってくるのを横目に、そんなことを呟いた。

干田恭支 > 「自信はあるけど……それでもカトちゃんには負けると思うんだよね。
 え、揶揄われてたの、俺……?」

一方で最初から最後まで大真面目だった恭支。
全然気づかなかった、と目を瞠る。恐るべしサキュバスの力、と一切無関係の感心までする始末。

「あはは……異能の方は、隠しようが無かったからね。
 女の子になる度に学校休むのも無理があったし。」

照れ笑いをしながら頭を掻いて。
同時に鳴り響くチャイムに慌てて居住まいを正す。
授業を終えたら委員会の仕事もしなきゃなあ、とぼんやり考えているうちに、次第に睡魔に襲われ始めて。

こんなに眠いのは昨夜も裏常世渋谷に赴いていたからだなあ、と反省も交えてながら。
結局、出欠確認の後すぐに眠り始めたのだった。

ご案内:「第二教室棟 教室」からカトレアさんが去りました。
ご案内:「第二教室棟 教室」から干田恭支さんが去りました。
ご案内:「第二教室棟 屋上」にアーテルさんが現れました。
アーテル > 猫です。
相変わらずどうやって侵入したのか、屋上のベンチを陣取ってのんびりしていました。


「………くあぁぁあ……」

大きな欠伸までしちゃいながら、すっかりリラックスモード。
こんな時間にだれも来るわけがないと高を括っているのか、
ごろごろしながらへそ天という、随分開放的な姿で寛いでいます。

アーテル > 「………。」

ぼんやりしていると、夜も更けてきた。
どうやら誰も来ないまま、今日はゆっくりくつろいで眠れそうだ。

「………いいこと考えた。
 今日はここで寝ちまえばいいんだ……―――」

くあぁぁ、と大きな欠伸をした黒猫は、そのままベンチの上で丸くなって。
後は夢の中に意識を沈めていくだけ―――

ご案内:「第二教室棟 屋上」からアーテルさんが去りました。