2020/09/20 のログ
柊真白 >  
「誰かに食べてもらうって考えると、料理もうまくなるよ」

自分が食べるだけだと割と雑になりやすい、かもしれない。
でも誰かに食べてもらうものを作るなら丁寧に作るだろうから。

「ん。――ご馳走様」

そうして米粒一つ残さず完食し、手を合わせる。
今日も良く出来た。

「柊真白。二年生、よろしく」

自身も名を名乗る。
ついでに学年も伝え、ぺこりとお辞儀。

レニー > 「そういうもの。そう考えるとうまくなる…」

確かに食べてもらうなら手抜きでなく美味しものを。
それならうまくなるという子も納得できる。

「美味しかった」

もう夕飯を抜いてしまってもいいという満足度。
また食べたいと思いつつ。

「柊、覚えておく。先輩だった俺は1年だから」

先輩だったと今知れば驚いたように頭を下げて。

柊真白 > 「よかったら、お弁当作ろうか?」

どうせ自分の分も作るし、同居人の分も作る。
ならばもう一人分増えても別に手間は変わらない。

「いいよ、こんなところだし先輩後輩も特にないと思う」

年上の後輩とか年下の先輩とか、珍しくない。
先輩後輩で考えたって仕方ない、と。
そう言うのに拘る方でも無いし。

レニー > 「嬉しいけど遠慮しとく。また会ったとき分けてくれればいい」

凄く魅力的な言葉であったが甘えるのは悪いと首を横に振り。

「それでも、上下関係は大事って教わったから」

ここでは年齢と学年は釣り合わないがそれでも一応の敬意は持てと教わっている。
だから一応は気にすると告げておくが、特に拘っている様子はなくて。

柊真白 >  
「ん、わかった」

良いというのなら無理に押し付けもしない。
お弁当箱を片付け、包む。

「学年は学年。人が人に敬意を払うのは、年齢や立場じゃなくてその経験にだと私は思うよ」

立場が上だから、年齢が上だから敬うのではない、と。

レニー > 少し惜しい気もするがまた会えた時に楽しみができる。
そう思うことにして片付けられていくお弁当箱を見て。

「年齢や立場じゃなくて経験?そういうもの?」

学年が、年齢が上ならば経験は積んでいるのではと不思議そうに見てしまい。
なんにせよ自分よりも色々と詳しい先輩は敬意を払う相手だと認識をして。

柊真白 >  
「そう」

頷く。
大抵年齢や立場が上になれば経験は増えるけれど。

「例えば、君が私に料理を教わるとして、それはきっと君が君より私の方が料理が出来るって思うからでしょ。こうやってお弁当を持ってきたからって訳じゃない」

長く料理をしていたって料理が上手くなるとは限らない。
もっと言えば、何かを教わるから敬意を払うのであって、その経験そのものに敬意を払うわけではない。

「――でも年齢や立場が上の人にはとりあえず敬意を見せておいた方が色々面倒はないのは確か」

それはそれとして、処世術としてのそれとはまた別の話であるが。

レニー > 「そうなる。お弁当は美味しかった。けど教わるのとそれは別だし。俺よりもできるから教わるんだから」

それはそうと頷き。
それなりに料理と言えるかは別として調理は長くしているが上手なものではない。
そんな自分とは違い、美味しい料理を来ることができるのだから教えてもらい、そして尊敬する、したいと思うのだと。

「世渡りにそれは必要…だし?忘れないようにする」

何かができる、教わるとはまた違う敬意。
それも忘れないと何度か頷いてみせ。
そしてふと何かに気が付いたように耳が動き。

「あ、ごめん。俺、そろそろ行く。お弁当ありがとう」

そういうと頭を大きく下げて。

柊真白 >  
「世の中には年上だからって理由だけで敬われるべきっていう面倒くさい人もいるから」

そう言う人相手の場合は大人しくしておいた方が色々楽だ。
と言うかこちらの意を通そうとしても面倒なだけと言うべきか。

「ん。また食べてくれると嬉しい」

そう言って彼を見送ろう。
ひら、と手を小さく振っておく。

レニー > 「それは面倒くさい…気を付ける」

凄く面倒だがそれは一応敬うしかない顔いやそうな顔。
きっと話が通じないのだろうと思えば敬って早めに分かれる方がいいと考える。

「うん。その時はいっぱい食べる。楽しみにしてる」

尻尾を大きく揺らしてもちろんというように頷き。
手を振り返すと屋上を後にして…。

ご案内:「第二教室棟 屋上」からレニーさんが去りました。
柊真白 >  
彼を見送り、しばらくベンチに座って。
そうしてしばらくすれば、ポケットの中で震えるスマホ。
取り出して画面を見、

「――よし」

立ち上がり、軽々とフェンスの上へ飛び乗って。
そのまま姿を消すように、ビルの屋上を伝ってどこかへと――

ご案内:「第二教室棟 屋上」から柊真白さんが去りました。
ご案内:「第二教室棟 屋上」に雨見風菜さんが現れました。
雨見風菜 > 程よい気温の昼休み。
雨見風菜がベンチに座って寝息を立てていた。

傍目に見れば、本当に寝ているのか?
そう疑問に思えるような、背筋を伸ばした姿勢で。

雨見風菜 > すう、すうと寝息を立てている。
呼吸に合わせて、豊満な胸が上下する。
とても、無防備な姿。