2020/12/04 のログ
ご案内:「第二教室棟 教室」に幣美奈穂さんが現れました。
■幣美奈穂 >
相談を授業で一緒になるお友達に相談して三日目。
・・今日は昨日よりも更に少ないです・・。
きょろきょろと教室でする美奈穂、少しへにょり。
でも来るお友達には元気に「おはようございます!」とご挨拶です。
授業が始まる前に、教室に来たえっちゃんに、なんで皆さん授業に来ないかまず聞いてみます。
聞くところによりますと、第一次薔薇戦争の終盤、
結成された薔薇衆道会ですが、そこに波紋を投げかけ。
昨日は昼いちから薔薇衆道会に異議を唱えた百合派。
そこから本格的に第二次薔薇戦争、『ユルバラの戦い』が勃発したそうです。
「えと、確か15世紀・・え?、あ、昨日の事ですのね」
世界史で習った薔薇戦争と間違えました。
ですがそれほど人が集まらず、劣勢になっているものの。
薔薇衆道会は一枚岩ではなく、また百合派もいけるという方もおられ。
泥沼の戦いになったそうです・・。
やっぱりなんか戦闘あったのですか?、え?大丈夫なのですか?。
しかし、百合派の応援に演劇部の歌劇団が参入。
また一部男の方も来られたそうですが・・と、お友達が見る方向を見ますと。
びくっとされる青い顔をした男の子。目を泳がせてから視線をそらして。
そして両手で耳を塞ぎました。
オンナノコ、コワイ・・となんか弱弱しい声が聞こえた気が・・。
戦いといっても、綱引きやラップバトル、ダンス勝負など色々なのもあるそうです。
『保健課も来てたしね・・(死ななきゃ大丈夫、ぼそっ)』と、
視線を少しそらすお友達です。
■幣美奈穂 >
百合派も色々あるそうですけど、それが連合して『ユルスール騎士団』という会を作ったそうです。
「ユリシーズ・・ギリシア神話でしたっけ?
えっ?、違いますの?
それも違反部活動ではないのですか?」
美奈穂はきちんと確認です。
違反部活動でしたら、きちんと登録する様に説得にいかないといけませんでした。
連盟して数が多くてもいまいち主義主張で統制できない薔薇衆道会と、
男装した歌劇団を中核とし纏まったユリスール騎士団。
演劇部の活躍により薔薇衆道会からの離反者も生み出して場所を確立していたそうです。
・・男の子たちは隅で震えていたそうです。
思わず、教室に居る青い顔をした男の子たちを見ます。
――何があったのでしょう・・。
このまま泥沼な千日手になるか・・その時。
えっちゃん達もこのままでは!と声を上げたそうです。
青春恋愛ドラマや漫画、オトナなのが好きな人、深夜枠のがいいって言う方、
あとはアイドルや俳優など情報で盛り上がるワイドショー派などだそうです。
男の人だけとか、女の人だけとかでなくて。
男の人と女の人のがいいというノーマル推進派で『ナデシコ防衛隊』と名乗っているそうです。
と、そこでまた夜になって解散、続きを今日しているそうです。
――している?
■幣美奈穂 >
今日、出席している女学生が少ないのは、そちらにもう行っているそうです。
えっちゃんも2限目が終わればその『第三次薔薇戦争・惨酷死動乱』に行くそうです・・。
――あの、美奈穂も行ってもいいですか?
そう言ってみますと、肩を掴まれて首を横にゆっくりとふられます。
『美奈穂ちゃん、あそこはも腐界なの。あなたは近づいたら駄目よ』
凄く真剣な目で見られます。
喉をごくりっ。
「あの、穢れならわたくし、祓えます・・」
言ってみるのですが。
『違うの、そういうのじゃどうしようもないの。
そうね、例えるなら・・信仰。
そう、魂に刻み込まれた信仰の戦いだから・・』
え!?、宗教戦争なのですか!?
・・ちょっと違うのですか。
今日中には片が付くから・・と暖かい目で見られます。
――判りました。わたくし、皆さんの相談結果をお待ちします。
こくりっ、と頷く美奈穂なのです。
美奈穂は今日は5限目まで受けてから、
昨日、風紀委員会の受付のお姉様から頂いた極秘なヒントから、
公安委員会を調査しようと思います。
どうも、この愛憎劇には公安委員会の方も関わっているそうなのです。
そちらからお話が聞けないか、美奈穂は秘密調査員になります。
ご案内:「第二教室棟 教室」から幣美奈穂さんが去りました。