2021/10/10 のログ
ご案内:「第二教室棟 屋上」にアーテルさんが現れました。
アーテル > 黒猫が一匹、屋上のベンチで寝そべっていた。
時折目障りなものを見る眼差しを、宙に向けながら。

「……ハロウィンねえ。」

辺りに幽霊がふよふよと漂っている。
どうせこの催し主が放したのだろう。
自分がどういう存在か、彼らにはわかるらしい。
興味か畏怖か、どういう意図を持っているのか定かでないが、
つかず離れずの距離を、複数の幽霊にふよふよと漂われている。

「………以前はこんなに面倒な催しな覚えはないがー…
 これもテコ入れってやつかねぇ。
 おかげでのんびり惰眠も貪れやしねえ。」

無視しようにも、傍を羽虫が飛ぶのと同じようにやかましい。
黒猫は正直、イライラしていた。

アーテル > しかし、何度も何度もぶんぶん周りを飛ばれてはどうしようもないので。

「ぁぁぁぁぁああああ゙あ゙もう鬱陶しい!!!」

キレた。
猫はベンチの上から飛び降りると、あっという間に黒い靄に覆われ、大きな狐の躯体となる。
まるで自分のイライラを発散させるように、その靄を辺りに波状に飛ばしながら。
…それが牽制になっているのか、漂っていた幽霊たちは一目散に逃げだして。

「お前らぁ!!誰かが寝ようとしてるときくらい静かにしねぇか!!!」

ふん。と一つ鼻息を鳴らすと、再び丸くなる。
……猫の姿ではまた寄ってこられるだろうかと、このまま。

「………ったく。
 これだから野良幽霊は…………」

問題は、ここが学園の屋上ということだが。
あまりにイライラしていたためか、その考えに至っていなさそうに見える。

アーテル > 「……これでやっと、くつろいで寝られるってもんだぃ……」

そのまま、寝息を立て始める。
朝日が昇る頃には目が覚めるので、
きっと騒ぎになる前に出ていくだろう…

ご案内:「第二教室棟 屋上」からアーテルさんが去りました。