2021/10/15 のログ
ご案内:「第二教室棟 屋上」に深見 透悟さんが現れました。
深見 透悟 > 今宵は夜風が心地好いねえ、とか風流に気取ってみようと思った幽霊。ふらりと屋上へと視えないけれど現れる。
夜風を感じる肌は無いが、秋の夜空は中々のものだった。

『いやー、こうして夜空をゆったりと眺める暇なんざ最近無かったからなぁー』

そういえば死ぬ間際もこんな風に夜空を見上げていた気がする。気のせいかもしれない。

『そもそもどうして死んだんだっけ。
 だいぶ碌な死に方しなかったのだけは覚えてるんだけどなー』

死んだショックで抜けてしまったのかもしれない。
まあいいか、と死んだ本人はあっさりと受け入れる。

深見 透悟 > 『しーーーっかし、何だねえ。
 夜になるとほとんど誰も居なくなるんだねえ、学校ってのは。』

静まり返っている屋上を見渡すようにぐるりと声が響く。
校舎内に誰も居らずとも、屋上まで来れば誰かしら居るだろうと賭けてはみたものの、賭け事には向かない幽霊。
秋の夜風に吹かれていると少しばかり人恋しくもなってきたり、こなかったり。

『建物ン中と違って悪戯できそうな物も無いし
 さすがに警報装置を誤作動させんのは悪戯の範疇外だよなあ』

退屈だあ、とぼやいた後、ふわふわと上下に揺れてみたり。

深見 透悟 > 『……そういや、この学校って三棟も校舎があるんだな。
 校舎と呼ぶにはやたらデケェけど、学校ってそういうもんだっけ?』

建物の中に居るとなかなか気づかないもんですなあ、と独り感心する幽霊。
生前は学生だったけど、学校の思い出というと大したものが無い。これは死んだから忘れたというより、元々良い思い出が無いだけ。

『せっかくならもっと学校生活をエンジョイしてみりゃ良かったわ
 ……いやいや、これからエンジョイするぞ!ってタイミングで死んだんだっけか。
あーあ、やっぱ死ぬもんじゃねえなあ。死んじゃったもんはしょうがねーんだけど。』

姿は無く、声だけが屋上でふらふら響く。
時おり、ほーんとか、ふーんとか何やら興味深そうにしているが、ふと黙り込む。
束の間の静寂が訪れて。

深見 透悟 > 『おっ、季節外れのホタルめーっけ!
 あっちには誰か居んのか?よーし、突撃ぃー!』

何かを発見したらしく、ひゅーんと秋風と共に声がフェードアウトしていく

ご案内:「第二教室棟 屋上」から深見 透悟さんが去りました。