2021/10/21 のログ
ご案内:「第二教室棟 保健室」に朝宮 小春さんが現れました。
朝宮 小春 > 「いっっっ…………」

たい。
つまるところ痛い。
体育の授業で少しだけ調子に乗って、生徒に負けじと走り幅跳びをしたところ、足首を大変な勢いでぐねった上に砂場に見事なスライディングをかました生物教師。

今は保健室に転がされて一人寝かされたまま。
骨折や重い捻挫というわけでもなかったので、湿布だけで治療はおしまい。

痛い。

朝宮 小春 > 顔はもちろん、酷い擦り傷もなし。足首はとんでもなくぐねったが、今日痛むだけだろう、という診断。

「……うう、もうあんな若い子と一緒に運動はできないのね。」

とほほ。
昔からスポーツはほとんど出来なかったということは内緒だ。

朝宮小春。この学園の生物教師である。
明るく楽しく優しい先生であり、異能や魔術などを一切持たない一般人。
見ての通りの運動能力と、そこそこ優秀な頭脳をお持ちの中堅教師。


本来の志望は科学者。
異能や異邦人の研究を志していたが断念。
結果として、それに少しでも近しいところとして、この学園で教鞭を取りながら自主研究を続けている女だ。


「いたたた………。」

今は単なるポンコツになってしまっている。うう、うう。
うめき声だけが部屋に響く。

朝宮 小春 > ちなみに学生時代の得意スポーツは射撃である。
今は全部外すくらいにまで鈍ったけれど。

「………っつつ。それでも、まあ、お仕事途中だったわね。」

生徒に心配をかけてしまった。
まあ、目の前で先生がぶっ倒れて悶絶すれば、それは困るだろう。
面目がなさすぎて、はぁあ、とため息が漏れる。
がっちりと肩凝りハードコアモードな肩を落として。

「……歩けるかしら。」

ごろりと身体を起こしてベッドに座るような姿勢になりつつ、とん、とん、と。ひねった方の足を地面につけてみる。

朝宮 小春 > 「あ、いけそう……。」

立ち上がって、よたよたっと歩き始めて。
ズキン、と足首に痛みが走る。

「あいっ………!」

がくん、と足首から崩れ落ちて、がっくりと膝をついて保健室に四つん這いになる生物教師。
お、思ったより痛い。痛い。
太腿と腕がぷるぷる震えている。

「………駄目ね。もうちょっと運動不足は解消してたと思ったんだけれど。」

とほほ、と悲しそうにため息をついて。なんとか床から起き上がろうとする。
このままでは準土下座である。

朝宮 小春 > ……あれ。
正座の姿勢にするのは激痛が走る。
当然そのまま立ち上がることもできない。
その場で立ち上がることがどうあっても出来ないことに気がつけば、若干絶望して。

「………も、もうちょっと、もうちょっと休んでいきましょう、か、ね……!!」

ベッドの端にすがりついて、なんとか必死に這い上がるようにベッドに戻る生物教師。
本日中に帰宅できるのかできないのか。

とほほ。今晩どうやって夕食を食べましょうか。

ご案内:「第二教室棟 保健室」から朝宮 小春さんが去りました。