2021/10/22 のログ
ご案内:「第二教室棟 屋上」に深見 透悟さんが現れました。
深見 透悟 > ――――夜の屋上

『なあなあ、俺さあ。そろそろ学校周辺よりももっと広い範囲に活動広めたほうが良いと思うんよ。』
『あー、わかるー。ぶっちゃけ俺もそう思ってたとこ。』
『マジ?じゃあ……ちょっと遠くまで足延ばしちゃう?』
『行っちゃう行っちゃう?でも俺足ねーんだけど』
『マジで?つーか俺も足ねえじゃん。ウケる』
『あははははは』

寒空の下で、幽霊による独り芝居が展開されていた
観客なし、いわば盛大な独り言である。しかも声だけの。

『虚しい!!!! くっそ虚しいわこれ!!!!!』

我に返った幽霊が叫ぶ。魂の叫びだ。なにせ魂しか無いのだから。

『でも出来ればもっと広い範囲で動けるようにはなりてえんだよね……
 行ったことない場所は自力じゃ行けねえからな……この体……不便だよな……』

青息吐息で夜空を見上げれば、冷えた空気で澄んだ空に星が瞬いていた。