2021/10/23 のログ
ご案内:「第二教室棟 屋上」に高梨美子さんが現れました。
高梨美子 > バイト終わり、早速と禁断症状が出て
煙草を吸うために走り回っていたのだけれど、また学校に忘れ物をしているのを思い出した。
あ、と小さく呟いて忘れ物を取り出すと禁断症状の手の震えを発見。

急いで屋上まで来て、誰もいないと思って
思い切りドアを蹴破るつもりで開けて、タバコを咥えて能力発動。

思い切り煙を吸って、ぷあー、と紫煙を幸せそうに吐き出す女が屋上に現れた!

深見 透悟 > 『あー、自由に飛べる翼が欲しい。』

誰にも見えないからと堂々と屋上の床の上で大の字になって寝転んでみる。
青春を象徴するかのような体勢だけど、いかんせん青春を過ごしそこねた幽霊である
翼が欲しいとはぼやいてみたものの、それなりに浮遊も出来るし飛行も出来る。完全に気分で呟いただけだったり

『別にこの学校の地縛霊ってわけじゃねーのに俺……ん?』

不平不満をぶつぶつ溢そうとしていたら、突然ドアが開かれた
しかもかなりの勢い。すわ校舎内でゾンビが大量発生して逃げ込んだ生徒でも現れたかと身構えたが、特有のうめき声は聞こえてこない
なんぞなんぞと器用に床を背泳ぎで向かってみれば

『なーんだ、美子さんじゃん。
 もー、ホントにニコ中なんだからもー……ホントにも―』

と、足元……というか床から声を掛けてみる。

高梨美子 > バイト終わりの一服が最近の流行り。
幸せそうに紫煙を吐き出していたのだけれど、床から
声がかかったら流石に心臓が口から出るくらいに驚いて

「きゅぃぃぃぃぃ」

妙な声を上げて
女の子座りで、崩折れた。
制服なので、スカートなのでもしかしたら見えたかもしれない。

深見 透悟 > 『あっ、わ、ごっめ……!!
 オレオレ、俺だって。美子さ……』

見えてしまった。
反射的に開いた口を両手で押さえるが、まあ見えないので特に意味は無い
口を押えていた手をそっと合わせて合掌をしてみたけれどやっぱり見えないので意味は無い

『アリガトゴザマス……じゃなくて。
 不良ぶってる割にホント肝っ玉小さいよな美子さん
 そんなんでよく夜の校舎抜けて来れたな~』

けらけらと笑っているが、10:0でこいつが悪い

高梨美子 > 白であったりなかったり。
女の子座りで崩折れたけれども煙草だけは口から離さない。
胸に両手を当てて深呼吸がてら煙草を吸って、吐いて。
床を睨みつけた。

「……透悟こらぁ! びっくりしたじゃねえかごらぁ!」

もし合掌が見えていたらパンチが取んでたことだろう。
とりあえず当たり散らしておいて。
聞こえてきた透悟の言葉に目を細めて。

「何感謝してんだ……まぁいいや。
 うるさいわ!それとこれとは話が別!
 こちとら禁断症状パワーで乗り切ったんだ!」

透悟め!透悟め!と床を叩いてみるが無駄だろう。
それでも、すぐにまぁいいかと気を取り直して。

「聞いてくれ透悟!友達が新たに一人できたぞ!」

祝え!と胸を張ってみる。

「透悟のおかげだ。ありがとな」 

深見 透悟 > 『どう声掛けてもびっくりさせちゃうんだからしょうがないでしょーよー
 定番の「美子さん……あなたの脳内に直接語りかけています……」みたいな感じにすりゃあ良かった?』

下が白なら上も白か、うむ!清純な感じでよろしいと要らんところで瞬時に頭を働かせつつ。
とりあえず抗議の声と床を叩く動作に一応の反論はしてみる幽霊。
どうあがいても見えないのだから、どう声を掛けても驚くだろうとあえてスタンダードに声を掛けたというのに、と不満げである
だがしかし、

『え?マジで?
 すっげーじゃん美子さん!がんばったじゃん!』

素直に驚き、素直に称賛した。
と同時に、胸を張る姿を見て、白なのかー、と思ってもみたり

高梨美子 > 「ま、まぁ……そりゃそうだけどさ。
 いや、それ出来たら定番の返ししか出来ねぇ
 うぐ、ゴメンナサイ」

きっとチキンが欲しくなる。
ついつい短気を発揮してしまって声を荒げたけれども
こっちが悪いように感じて小さく謝罪。

けれども、素直な称賛が取んでくると、ふっふっふと得意げに
笑ってみせる。

「サンキュー透悟。ま、まぁ? 向こうから話しかけてもらったんだけど」

上も下も白であったりなかったり。
出来た経緯を思い出すと情けないのか張っていた胸を下げて。

「あ、それとバイトもさ……そのぉ、ファミレスのキッチンだったんだけど
 メイド喫茶になった」

そこは照れくさそうに頬を掻きながら報告して。

深見 透悟 > 『でっしょー?
 いやまあ、今度から驚かさない声の掛け方、俺も考えとくけどさ。』

謝られるとこちらとしても居た堪れない、とばかりに声のトーンが落ちる。
とりあえずコンビニのカウンターフードを要求する事はしないでおこう、と肝に銘じつつ

『まあそれでも追い払ったりしなかっただけ偉いじゃん?
 次は自分から声を掛けられるようにがんばろ!な?』

相手に一人友達が増えた間に、幽霊は二人知り合いが増えたけども。
さすがにこのタイミングで言うと凹みそうなのでそっと心に秘めておく透悟なのだった。

『へえー、バイト。そうだよな、生きてたらバイトもしなきゃだよな。
 うんうん、ファミレスからメイド喫茶……え?メイド?
 美子さんが?メイド?……驚きのジョブチェンジだわ。』

メイドってあのメイドだよな、と確認したり
なお想像するメイド姿は若干エロチック。肌露出多めの。
それは大英断だわー、と感心したり

高梨美子 > 「う、うん……今度はびっくりしない。声で分かるようになる
 透悟も考えてくれるって言うし」

よし、と小さく拳を握った所で、煙草が無くなっていたので
ポケットから携帯灰皿を取り出して押し込んで、二本目に。

「へへへぇ、透悟ってば褒めるの上手いよねぇ
 おう!頑張るんだぜ!」

紫煙を吐き出しながらぐっと拳をもう一度握る。
きっと、言われてたら凹んだろうけど称賛の眼差しがいったはず。

「そうそう、学費払わんとだしさぁ……お、おう
 だろ?根性入れて面接受けたんだぜ。あ、クラシックなメイド服な?」

さらっと夢を壊しておく。

だから受けたんだーとか言っていたけれど

「透悟は最近どうなん? 何かあった?」

女の子座りは足が寒いからやめよう、と立ち上がってベンチへと移動
して、腰を下ろして。

深見 透悟 > 『まあ、それでもびっくりさせたらそん時はメンゴなー』

とりあえず声を掛けるタイミング。それと内容。
考えることはいっぱいある。そもそも一つ目からしてハードルがたっかい。

『よせやい。死人褒めても何も出ねえよぉ?
 まあでもダチが頑張ってるのは応援したくなるからな、草葉の陰から見守ってるぜ!』

まあ大抵は現場に居合わせることなど無いのだろうけれど。
同じように拳を握って健闘を祈りつつ、いい加減寝転んでるのもつらい、と美子がベンチに向かうのに合わせ体を起こす。

『クラシック……あっちか……えー、勿体ない……』

折角なんだから北半球くらいバーンと見せてやりゃ人気出るだろうに……とか思っても口にはしない。
しないけど、言いたいオーラとかが凄い出ている。

『俺の方はー、まあぼちぼちね。
 職質受けたり、綺麗なお姉さんと知り合ったり、寒中床水泳してたら何か手品師の男子と知り合ったりしてた。
 あとそう、ハムスターを拾ってさ。』

割と波乱万丈な日常を送っていた。幽霊なのに。

高梨美子 > 「まぁ、ちょっとはびっくりするかもなー」

ビビりである女としてはどうにか度胸をつけようと
考えて、肝試しくらいしかなくてやめた。

「言葉は出るだろ?あ、上手いこと言った?
 ふへへ、草葉の陰から見守っててくれよ。もっと増やしてやる
 ゆくゆくは恋人とか……キャー」

一人悶え始めたりしつつ
透悟からの言葉にはなんだか色々と感じ取れてしまった。

「……ぜってぇキャピキャピしたのなんてきねぇぞ!
 そして透悟さぁ……エロいこと考えてる?」

何となくだけれどそう思って聞いてみる
けど、透悟の報告に目をパチパチさせて

「色々やってんなー……羨ましい。
 て、職質されたん!? ふひひ、あはははは!」

幽霊なのに!と声が聞こえる方向にびしりと指を突きつけて大笑い。
笑った後、ハムスター?と笑いを収めながら小首をかしげ。

「拾ったって……飯やってんの?」

深見 透悟 > 『そりゃ言葉は出るけど……逆に言えば言葉しか出ねえぞ。
 おいおいおい、恋人は流石に気が早いんじゃねえ?
 今ンとこ友達二人だろ?しかも片方幽霊だぜ?志を高く持つのは結構だけど、あんまり高くし過ぎて足元掬われないようにな?
 あと純粋に美子さんに先に恋人が出来たら悔しいから祟る。』

しれっと私怨も混ぜた!
幽霊の身の上で恋人なんて出来るわけない、と自覚はしつつもそれでも何か悔しい。微妙な幽霊ゴコロというやつである。

『まあキャピキャピはしなくていいと思うけどさあ。
 え?エロい事?やだなー、俺ってば童貞だよ?』

考えてないとは言わない。
ここは童貞という言葉をどう捉えるか、相手次第である。

『つっても殆ど学校から動けてねーんだけどね。
 あ、くっそ。やっぱり笑ったな。絶対笑うと思ったんだ!』

透悟自身幽霊なのに職質食らうは思ってもみなかったのだから、さもありなん。
笑われると分かっていても、実際笑われると何だか悔しい。
しかも屋上で未成年喫煙するような不良にだとなおさらだ

『そ、色んなところから野菜とかくすねてさ。
 廊下で見つけたから迷子だと思うし、そろそろ飼い主捜してやんねーとなー』

高梨美子 > 「うぐぅ、仰るとおり。
 はえぇかなー、友達増やしまくったら恋人もできるとか
 そんなキャンペーンねえかな。まぁ、忠告ありがとさん
 悪い男に騙されねえようにする……て、ジェラシーとかもてねえぞー」

さらっと混ざった私怨を迎撃しておく
透悟は幽霊なわけで、出来んの?と透悟がいるであろう場所に疑惑の目を
女幽霊ならいけるか?と呟いたりもしてみた。

「ふりふりした服とか、似合わねえし。まぁ、クールなやつなら似合うかもだけど!
 ……童貞を殺す服とかあったじゃん?あれをどう思うよ」

女も未経験なので人のことは言えず、真面目な顔で
そう問いかけて反応を伺ってみる。

「あれ、カラオケ一緒に行ったじゃん。あのときに一人で色んな場所回んなかった?
 ふひ、笑わないほうがおかしいって……あはは……!」

幽霊が職質を食らうというワードが面白くて面白くてツボに入ってしまっている。
でも、これ以上は失礼かと懸命に笑いを抑えて。

「へぇ、じゃあ大丈夫かぁ……見つかんなかったら俺のとこ
 連れてきてな?可愛がるからさ」

そして、ふと真面目な顔になって透悟がいるであろう場所を見つめ

「なぁ、肉体取り戻したいとか……ごめん。なんでもない」

不快になるかな、と思い直して片手を振って
二本目のタバコを灰皿に突っ込んで三本目。

深見 透悟 > 『どんなキャンペーンだ。
 そうだなー、美子さんコロっと引っ掛かりそうだもんなー
 ジェラシーくらい良いだろ、俺だってこれから青春を満喫するぞ!ってタイミングで死んじまったんだし。』

そもそも幽霊になるほどにこの世に未練があるような奴は、
恋人とかそんな事言ってる余裕ないと思うんだ、とは同じ幽霊談。
幽霊カップルとか聞いたことも無い。カップルの幽霊なら居るけれど。

『フリフリは確かに似合わなさそうだなー、美子さんタッパがあるから。
 給仕服とかならワンチャン行けるんじゃね?ってそれはクラシカルメイドじゃん……
 え?童貞を殺す服?……を美子さんが着たら?それはエロい。殺される自信あるわ。死んでるけど。』

ほわんほわんほわん、と想像してみる。
ヤッバ、うわヤッバこれ。ヤッバ―……と語彙が殺された。

『学校からカラオケまでの道は動けるんだけどなー。職質食らったのもそこだし。
 ただ路地一本ズレたりとかは出来ねーんだわ。未知の場所過ぎて。
 ……っつか笑い過ぎだし、そんな腹抱えて笑う程かー?』

まあ例によって眼福ですけど、と半ばキレつつ再度合掌
職質、受けてよかったと少しだけ不運に感謝したり。

『む?それは?つまり?
 美子さんがハムスターを飼うつもりで?……空気清浄機とかちゃんとある?』

疑いの眼差し、そして声音。そんなパカパカタバコ吸うのに動物飼うんか?という当然の疑問である

『うん?肉体?
 あー……まあ、今の体に不満がある訳じゃないけどもなー
 ちょっとだけ惜しくはあったりする。ほら、触れられないのは、やっぱさー。』

その為に憑依の研究とかもしてるけど、と真面目な調子の美子に釣られてシリアス顔。

高梨美子 > 「ま、そういうキャンペーンないよねー
 うぐぅ、面と向かって言われるとグサッと来る
 ……透悟ってば俺より年下な感じするもんなー」

透悟の談にはたしかにと頷きつつ。
いたら夢あるよなーなんても呟いて。

「だろー? もっとちっちゃい子が着ると俺も眼福
 ふはは、クラシカルメイドなら着れるぜ。ギリだけど!
 ……童貞でもなんでもエロいこと考えるのは考えるよな」

これなー、と手を丸いのの下に当てて上下に揺らしてみる
でかいほうが良い物?と続けて問いかけた。

「あー、なるほど?未知の場所だとなんかエネルギー的なの使うとか?
 いやー、笑うっしょ。幽霊が職質って……ふふ」

上下に揺らした手をどけて空を眺めてみる
合唱しているとは気づかずにのんびり紫煙を吐き出して。

「あ゛ー……その問題があったかー
 駄目かもしれんわ……ハムちゃんに悪いし」

疑いの声色を聞いて、たしかにと思い至った短慮な女であった。
別で探して、と肩をがっくり。

「だよなー……そこ問題だよな。透悟の顔も見てみたいし
 ま、俺は今の透悟でも問題ないけど!」

こうやって話せるのは嬉しいので、にかりと笑って。
研究を聞くと、ほう、と。

「どんなんやってんのよ」

深見 透悟 > 『ないない。あったとしたらだいぶ法的にグレーなやーつ
 グサッと来たんならもうちょっと気を付けてもろて。
 んー、確か高2くらいで死んだから15か16かそれくらいかなあ。……元々自分の歳とかあんま気にしなかったけど。』

夢……あるのか?と訝しげな幽霊。
まあ幽霊同士は触れ合う事も出来るから、生者相手にするよりは現実的なのかも?と考え始める。

『まあ小柄な方がフリフリは似合うよ。たまに例外もあるけどさー
 それでもギリなのか……確かにギリっぽい感じするけど。
 ……ええ考えますよ!考えますとも!すいませんね童貞で!
 って何急に何してん。デカい方が俺は良いもんだと思うけど……ハッ、にににに偽物とかも世の中幾らでもあるからな!?』

思わず見惚れて我に返り、よく分からない主張をし始める。動揺が凄い。
勢いあまって揺らされてるものをびしっと指差してみたりするほどに動揺が凄い。

『そーなのよ。何てーの、防衛本能じゃないけどさ。見えない壁にぶつかるみたいに、全然進めないのさ。
 まあ俺も最初は笑ったけどさ……まったく。』

昇る煙を目で追って、やれやれと言わんばかりに首を振った

『でしょ?俺で我慢しときな俺で。あ、いらない?
 まあ探すの手伝って貰うくらいはして欲しいけど。俺、昼間寝てるし。』

大半の学生が活動する時間は幽霊にはしんどい時間なので、と
その間ハムちゃんを愛でるのは許してあげよう、となぜか上から目線

『俺の顔……ねえ。そういや俺どんな顔してたんだっけな。
 やっだぁ、そんなこと言われたら惚れちゃいそ……』

いやん、と頬を手で押さえて体を揺する。たとえ見えなくてもややオーバーに動き回る幽霊。

『どんなんって、とりあえず物の中に入って動けるようにならねえかなーとか。
 ワンチャン生き物でもいけねーかなー、とか。ハムちゃん可愛くて頓挫してっけど。』

高梨美子 > 「漆黒に近いグレーだよなぁ……はぁ、今のところ諦めとこ
 うい、気をつけまーす。とりあえず近づいてきたら睨んどく
 へー……ちょい近いね。確かに透悟ってばそこら辺気にしなさそう」

幽霊同士のラブストーリー!と胸の前に両手を合わせて目を輝かせてみて
様々な困難を予想して勝手にときめき始める乙女思考。

「だよなー……ちっちゃいこのフリフリかわいいよなー……例外?
 ギリだよ!まぁ、こういう制服着て何いってんだって話だけどそれはそれ
 ふひ、あはははは!使ったことのない槍って高いじゃん。ま、俺も未経験だから気にすんなー
 いや、これって良いものなのかなーと……いや、偽もんじゃねーわ!」

よくわからない主張にツッコミ。とりあえず動揺がすごいのが分かったので
これ以上はやめておく。

「……んあー、幽霊界隈も色々あるんだな。なぞパワーだな!
 透悟ってポジティブで好きだぜー? 俺なら笑えねー」

ぷか、と紫煙を吐き出して三本目を押し込んで四本目。

「透悟でもいいぜー?面白いし寛げるし
 おう、任せときな。あ、蹴っ飛ばしたらゴメンな?」

なんて言いつつ、上から目線な言葉には
ありがとうごぜぇやす、と下から。

「……そこからかー……ん、俺に惚れてみな?火傷するぜ」

一度はいってみたかった台詞を決め顔で言ってみる。

「はー、目からウロコ。そういうことか……それなら移動できるもんな
 ……死骸見つけて試すとか?」

駄目か、と呟いた所で、んー、と背伸びを一つ。
そうしたらベンチから腰を上げて。

「そろそろ帰っけどどっか行く?」

深見 透悟 > 『まあまあ、美子さんはまずお友達を増やしてから考えても遅くはねーと思うぞ?
 何つーかな、人を見る目を養うというかな。ま、これからよこれから。
 歳なんて誰でも平等にとってくし気にしてもしゃーないから。まさか年取らねえ事になるとは思わなかったけどさ!』

美子さんこんな顔もするんだー、とときめき始めた相手を見つつ
言動は粗野っぽいけど実質だいぶ乙女なんだなあ、と微笑ましく思ったり

『例外。たまにいるじゃん、何着ても似合うモデルみたいな人。
 まあ学生服とメイド服じゃだいぶ違うししゃーないって!
 ううう、うっさいうっさい。男と女じゃ重みが違うんだそういうのは!
 へっ、どーだかね!風船とかボールとか仕込んでるかもしれないだろ!』

半分くらい自分に言い聞かせている風な。
でないと今見た光景は刺激が強すぎる。童貞には

『肉体が無いってだけでだいぶ色んなもんに引っ張られたり影響されたりするみてーだからさ。
 美子さんに話したら笑うだろうなって思ってなかったら俺も笑い話だとは思えねーって。』

割と一方的だったし、と思い返して少しまだ腑に落ちなかったりもする

『えっ……ま、まったまたぁ。すぐそういうこと言うー
 昼間は任せたいなー、あと蹴っ飛ばされるのは困るなー……まあ、すり抜けると思うけど。』

そもそも寝ている時に幽体はどういう状態なのか。実のところ幽霊本人にも分かっていない。

『…………くそっ、ちょっとマジで危なかった。』

ベタなのに!とぎりぎりと歯ぎしりしつつ地団駄も踏む。

『死骸はさすがに……幽霊からゾンビになったところで大して変わんねーし。
 美子さんも動く死骸とツルむのやでしょ?
 せめて人形とかならワンチャンあるか……』

死骸は探すのも手間そうだし、と凄い渋い顔をした
が、美子が背伸びをすればにわかに気配が色めき立つ。
だって内側からの圧が凄そうなんだもの。

『おっ、行く行くー。
 カラオケは前行ったから、今度はどうしようか。美子さんオススメあるー?』

高梨美子 > 「そうだなー……マズハトモダチカラダヨネー
 確かに、俺まだ若いし出会いはいっぱいある!はず
 ……うわぁ、すげぇ自虐ネタ」

触れられないからこその切なさ!
とか悦にはいっていたけれど、微笑ましく思われてるとは露知らず。

「あー、あー……いるいる。ずっこいよなー、うらやま
 ま、それもそうか。サンキュ
 はっはっは!男女格差だなぁ!羨ましいか!
 て、おい。ライン超えたぞこらぁ!」

流石に卑怯な真似はせんわい!と抗議の声
それでも、可笑しそうに笑っていて。

「あーね。確かに影響しそう。負の感情とかそこらへん?
 それはごめんて、笑いすぎた自覚はある。でも反省しない」

面白かったし、と笑みを浮かべたままにそう告げて。

「うへへ、本心ではあるぜぇ?居心地いいしさ
 うーむ、頑張ってみるか。見つけたら報告する」

見えないだろうから難航するだろうけど

「グラっときた?ふへへ、これがお姉さんの色気ってやつよ」

冗談交じりの言葉を吐いて、クスクスと

「四本目の煙草を携帯灰皿に押し込んで、ゆっくりと伸びをして。

「まー……いやかな。
 でも、ダチが入ってるって思うとそーでもねーかも
 あ、人形なら全然オッケー」

伸びをしたら、制服がはちきれんばかりに押し上げられたけれど
伸びが終わるともとに戻った。

「さすが透悟ー話がはえー……ダーツ行くか!それかボウリング!」

相手が触れられれば、どちらかには行くつもりで。
そうして、ゆっくりと立ち上がったのなら、相手が肩に乗るのを待って動き出すのだろう。
相手の好きな方へと。
そしてやっぱり朝方まで遊び倒したとかなんとか。

深見 透悟 > 『そーそー、まず友達100人!だろ?
 若いし長生きもするだろうし、全然これからよ。
 ゴーストジョークってやつよ。死ななきゃ使えないんだぜ。』

美子さんってわりと頭スイーツなんだろうか
微笑ましくもそんな疑問が首をもたげた

「男でもフリフリ似合ったりするのも居るし。まあ、そう言う奴らってけっこー努力してるっぽいけど。
 ま、いつか俺も一度見てみてーなー、メイドさんな美子さん。
 羨ましいというよりは、軽く言うなと言っとるんじゃい!もー。
 へんっ、それならしょーめーしてみせろってんだ!」

それまで信じねーぞー、と拳を掲げて徹底抗戦の構え
それはもう下心ではないかという指摘をされたら泣いちゃうかもしれない。

『そうそう、自分のでも他人のでも。感情ってやっぱつえーんだわ。
 まあ笑って貰って少し溜飲が下がったけどさー……』

反省しないんかい、とツッコみつつこちらも笑う。

『そ、そんなこと言うと家に憑いてくぞ!って前も言ったな
 おーう、よろしくね!夜は俺も探すからさ!』

見つかると良いなあ、なんて少しだけ期待を込めて

『危うく骨抜きにされるところだったわ。元から骨無いんだけど。』

なまじ見た目も良いだけに思春期幽霊には大ダメージだった様子
更に続けざまにダメージを受けつつ、なんとか立っていられてる状態だ。

『じゃあ良い感じの人形とか、ぬいぐるみ的なものを目標にしてみっかなー
 美子さんなんかそういうの持ってねえ?』

ずい、と訊ねながら身を乗り出せば。
制服と内からの圧力とのせめぎ合いを最前列で見守ってしまう。やっぱり童貞には刺激が以下略。

『あー……それならダーツだな。あそこなら暗いし、勝手に物が動いてもあまりバレなさそうだし!
 それじゃあ美子さん、店までおねっしゃーす!』

軽い調子で美子の肩にお邪魔して。
先日よりも気配が強くなったのが感じられるだろうか。
そのまま運ばれて行ったあとは、楽しく朝まで遊び倒し……
明け方別れた後に、またしても連絡手段を忘れていたことを思い出したのだった。

ご案内:「第二教室棟 屋上」から高梨美子さんが去りました。
ご案内:「第二教室棟 屋上」から深見 透悟さんが去りました。