2022/01/06 のログ
ご案内:「第二教室棟 食堂」に霧島 孝介さんが現れました。
■霧島 孝介 > 原則として冬季休業期間は12/23~1/7まで。
ただし、青年が取っている授業では少し早めに授業が再開されていて
昼休みに入り、食事をするために食堂へやってくる
(うっ、結構人いる…)
まだ休業期間中だというのに、食堂には結構な人が居て
こんな中でボッチ飯をし萎えればいけないのか…と胃をキリキリさせながらも
食券を購入しようと券売機の方へ。
こういう、大勢の人が居るところで食べるご飯は苦手だ。
いや、普通に街の定食屋さんだったら平気なんだけど
学校、となると話は別。『あいつボッチ飯してんじゃーんwww』と思われるのがなんとも居心地が悪い。
実際、そんなこと思う生徒はごく一握りで
自分に向けられることがないとは知っているが、なんとも落ち着かない。
早く済ませて、一人でどっかに引きこもろう…
■霧島 孝介 > いや、ボッチ飯がしたいなら屋上行けばよくね?と思う人は居るだろうが
バカかっ!死ぬわ!この寒さ!今日思いっきり雪降ってたの知らんのか!
トイレで食うって選択肢もあったが…便所飯は衛生的にちょっと…、何より負けた気がするから(?)
「…何食べよう…」
券売機の前でラインナップを見る。
思えば、初めてやってきたかもしれない食堂。
正直何がお勧めなのかわからない。誰か親切に教えてくれればいいんだけど…
(ラーメン、かつ丼、唐揚げ定食…んん?)
上の方にはスタンダードなメニューがあるものの、下の方に行くとゲテモノがどんどん増えていう
マグロの頭、ワニの手など、そんなん誰が食うん!?って奴がずらっと並んでいて
…いやまぁ、色んな種族がいる常世学園。好物というか、これしか食えない人も居るだろうし…不思議な事じゃないか…
■霧島 孝介 > あーでもないこーでもない
何がいいのか、と考えていれば後ろに列が出来ており
ゴッツイ男子生徒が眉間にしわを寄せてこちらを見てくる
その視線を感じ取って、冷や汗をかきながら焦る。
(ええい、ままよ!)
目を瞑ってぽちっとボタンを押す。
発券され、おつりが出てくれば、そそくさと券売機の前から退く。
一体何を買ったのか…と、ともかく、券を渡して料理を受け取ろう……
…………………
……………
■霧島 孝介 > 「何これ??」
■霧島 孝介 > 出てきたのはエイリアンのような見た目の魚の刺身。
付随するのはご飯、漬物、味噌汁、醤油。それらがトレイに乗せられて出てきた。
券の内容を見れば、『ワラスボの刺身』と書いてあった。
ワラスボって、アレか佐賀県の名物、だよな?
なんでここにあるの!!?たしか有明海でしか取れない名産品よな!?
周りの学生も『あれ食う人、初めて見た…』や『すげぇ…人は見かけによらないな…』とか
ヒソヒソと噂をしている。
やめろ、辞めてくれ!俺を見るな!!
そそくさとトレイを持って、テーブルにつく。
これは速攻食って立ち去るほかなさそうだ…
ご案内:「第二教室棟 食堂」に崩志埜 朔月さんが現れました。
■崩志埜 朔月 > 「ワラスボの刺身が!?」
■崩志埜 朔月 >
食券を手にきつねうどんを受け取った際、顔なじみの職員から聞かされて思わず声が。
学生時代より常世学園に身を置いて久しい自分が
メニュー実装当初より一度たりとも注文されないと聞くワラスボが!?
注文されたのはどちらの佐賀の方でしょう。
気になって少し食堂を見回せば、いました。
明らかに周囲から奇異の視線で見られる少年の姿、彼でしょう。
メニュー写真すら存在しないというワラスボの刺身を拝んでみたいという好奇心と、
そのメニュー写真として掲載するためにも一枚写真だけでも撮らせてもらえないだろうかと思い、声をかける。
「……霧島さんは、佐賀のお生まれだったのですね」
何度か代理で授業を受け持った際に知った名前はすっと出てきたのですが、
かける言葉を、間違えた気がします。
■霧島 孝介 > 心なしか、更に盛りつけられているワラスボも
エイリアンのような牙をむいて、こっちを見ている気がする。
こっちみんな。
「いや、東京生まれですよ!?」
掛けられた言葉にバッとそちらを振り向く。
そしたら銀髪のロングヘア―が特徴的な大人の女の人が!!
「…な、崩志埜先生でしたか…
先生も笑いに来たんですか?」
スクールカウンセラーの崩志埜先生。
学校では如何なる生徒とも真摯に向き合う姿勢が好評の先生だ。
自分も入学当初の友達が出来ない時や授業の時はお世話になりました。
まさか声を掛けてきた人が自分が世話になった教師だとは思ってもおらず、少々面食らうが
その後に卑屈そうに問いかけてワラスボに目を移す。
周囲の生徒から笑われている、と思っている様子の青年。
笑われている、というよりは奇異な目で見られている、が正解に近いだろうが
■崩志埜 朔月 >
大暴投に対して精確な返球が。本島は本島でも東京でしたか。
「それは失礼を……
こんにちは、霧島さん」
急に声をかけてしまったので驚かせてしまっただろうか。
改めて笑みを向けて挨拶を交わす。
「いいえ? 笑いませんとも。
ワラスボが注文されたのが初めてだったとの事で、
調理場も気を入れて盛り付けたとお話を聞きまして。
あとになって写真を撮っておけばよかった、と漏らしていたものでしたので
まだ手を付けていないようでしたら、と」
ほら、メニューにも写真無いでしょう? と
長年空白のまま開けられたままだったメニュー表のNO IMAGEを指さして至極真面目な顔をして。
「皆さん気にはなっても頼みはしないというのが何年も続いて、
さすがに5年以上注文が無いともなれば入荷もやめようかと話にされる物でして。
かくいう私も前から気になっていたのですが」
美味しいのでしょうか? とエイリアンのような牙からチラリと眼を背けながら笑みを向ける。
■霧島 孝介 > 「ど、どうも、こんにちは
先生も食事…ですか?」
チラッと先生の持っているトレイの食べ物を見る。
きつねうどんだ。うわー!その手があったか、といった具合に苦い顔をする。
「あ、本当だ…確かに、心なしか盛り付けに気合が入っている気が…
えぇ、これってそんなに人気なかったんですか!?
な、なるほど…写真、撮ります?」
メニューに写真がない様子を見て、本当だ、と小さな声を漏らす。
そういえば、食券を受け取ったおばちゃんがやけに驚いた顔をしてた気もする。
調理場も何だか慌ただしかったような…気のせいと思ったけど、これがワラスボ効果か…
っと、写真を撮りたがるのであれば、トレイをテーブルにおいて撮りやすいように後ろに下がろうと
「で、5年の時を経て注文したのが、俺だったんですね…
味、気になるなら食べてみます?」
口元を緩めて、なんだか釈然としない表情。
どうやら目の前の女性は味が気になっている様子で
どんな味がするのか自分も未知の領域。とりあえず、先生に味見してもらうために、試食を提案してみる。
■崩志埜 朔月 >
「はい、今日は冷え込むので温かい物を」
雪まで降ると本格的に寒さが肌に痛い。
「生徒からの要望があってメニュー入りしたはずなのですが、
実際に仕入れてみても注文がなかったそうで。
では、お言葉に甘えて1枚失礼を……」
気を利かせて映り込まないようにと少し離れた少年にペコリと頭を下げて、
アプリを起動してアウトカメラを向けます。
――なんだか牙と目がこちらを向いているようで、少し怖いですね。
ゴクリと息を吞んでパシャリ、と1枚。
後にメニュー表の末尾付近、ページ1枚を隔てたスイーツの手前に乗る事になる写真が納まる。
「? よろしいのですか?」
代わりに何か差し上げられる物が無いので少し遠慮気味にはなるが、
興味があるのは変わりなく。学生時代の好奇心は健在だった。
「では、霧島さんが召し上がった後に一切れだけ。
代わりと言ってはなんですが、食後のスイーツくらいは奢りますよ」
それでも、しれっと初手を回避しようとしてしまう。
なにせあの牙です。怖いですよ普通に。