2022/01/07 のログ
■霧島 孝介 > 「確かに…今日は一段と寒い、ですからね…」
それだったら他にもラーメンとかもありだったな、と呟いて
「生徒からの要望!?佐賀県民だったんですかねその人…
というか、要望出しといて注文しなかったんですか…
あぁ、どうぞどうぞ」
頭を下げている先生に、頭を下げなくていいですよっ!、とびっくりしながら言って
少し後ろに下がったが、エイリアンの牙と目の圧はここまで届く。
アレを今から食べるのか…と味が気になる反面、怖くて、なんだか複雑な気分になる。
そして、メニューに載るであろう写真を撮って貰えれば、そのままテーブルの前の椅子に座って
「はい!ぜひぜひ!」
ニコニコと先生に笑顔を向けて、ワラスボに掌を向けて薦める。
ふふ、これで俺が最初の被害を受けるのは回避できるぜ…と考えていれば
「あ、えーっと…初めに食べなくて平気ですか?
スイーツ!?そ、そんなひと切れなのに申し訳ないですよ!?」
鮮度とかもあるし、と初手を回避しようとしても何とか捕まえようとする
そして、スイーツの話が出てくればそこまでは要らないと慌てた様子で遠慮するように掌を向ける。
確かにこの牙は怖い。噛まれたら痛そう
■崩志埜 朔月 >
「いえ、滋賀の育ちだそうですよ。
面白半分で書いたら通ってしまって心苦しいと言っておりましたし」
心苦しさついでに頼まなかったのかと当時盛り上がった日も懐かしく。
盛り上がったのに今の今まで日の目を見なかったのですね、このエイリアン。
ギラつく瞳にレンズを映す怪魚の姿を確認すると礼を言い。
これを、食べるのですか…と苦笑いに近い表情。
「鮮度は、確かにそうですね……」
地元で愛される食材ならマズイという事は無いと思いますが、
美味しい物は美味しいように頂くのが良いとも言います。
「それでは、一切れだけ」
左手をかざすようにエイリアンじみたご尊顔を隠しながら、
口を付けてこそいませんがお箸を反対向けにしてその赤黒いと言える身を一つ摘まんで、醤油を拝借。
瞳を閉じて……いざ。
「あら。
ふぐのような触感で、コリコリしていて……美味しい? ですよ?」
どうして美味しい事に疑問形になってしまうのでしょう。
見た目から眼を背ければ、高級魚にも負けず劣らずの美味しさなのですが。
■霧島 孝介 > (滋賀ってどこだっけ…)
「なるほど、それは不幸だったというかなんというか…」
頭を抱えて、苦い顔をしながら先生の話を聞く。
きっと滋賀生まれの人も採用されるとは思わず、軽率な行動にちょっと後悔しただろうか。
そして、このエイリアン自身も5年越しに注文されるとは思いもよらなかっただろう。
「そ、そうですよ。是非是非」
自分も、まずいなどとは毛頭も思っていない。
佐賀県民に愛される料理だ。まずそうなどと口にしたら100%佐賀県民に怒られるだろう。
息を呑んで、先生がワラスボの身を醤油を使って食べる様子を見て
どんな味なのか気になりながら、その顔色を伺う。
「えぇ、本当ですか!?
やっぱり美味しいんだ…」
先生の感想を聞いて、驚いたように身を乗り出す。
ワラスボをまじまじと見て、自分も割りばしを手に取り、いざ実食。
醤油に付けてパクリ、とすれば食感はコリコリしていてちょうどいい歯ごたえ。
口に広がる甘味に目を輝かせる。
「いや、普通に美味しいですよこれ!」
ついつい大声になって、ワラスボを指さす。
心なしか、ワラスボのエイリアン顔も可愛く見えてきた
■崩志埜 朔月 >
滋賀は滋賀です。大きな泉を擁する恵多き土地で、侵略者たる外来種をグルメに昇華させる場所。
「それでも、彼の行いのお陰か要望を出せばある程度までは
叶う可能性があると周知されたので無駄では無かったのかもしれません」
ワラスボと同じく要望を受けてメニュー入りを果たしたワニの手などは鶏肉風で存外リピーターも多い物になりましたし。
ここまで回避されたとは言えワラスボも実際に食してみると美味しい物で。
「食わず嫌いというのは、こういう物を言うのでしょうか……
金額としては高級魚とまでは行きませんし、
好きな方はハマると思うのですが」
初めの一歩を遠ざける要素が大きすぎた。
泥の中に居るとされるはずですが、良く手入れされたのか
泥臭さも無く、歯で噛み切れる絶妙な歯ごたえがたまりません。
「えぇ、美味しいですよ、これは!」
初めに手で隠した姿を改めて見ます。
こうしてみると愛嬌が……無いですね。やっぱり私は見た目はダメそうです。
食堂内、突如沸き立つワラスボ美味しいの声に周囲からの視線に含まれる奇異な物を見る色が変わりだす。
■霧島 孝介 > 地理に関しては苦手なこの青年。
今度しっかり調べよ…と滋賀の事について知ろうと決意したのだった。
いや、佐賀の事じゃないんかい。
「へぇ~、俺も何か要望出してみましょうかね…」
とさっきから彼だとか、言っていたとか、身近で起こったことのように話す先生に
恐らく、先生の旧友の話なのだろうと推測して、目を細める。
そうか。先生にとって感慨深い何かがあるのだろうか、と写真を撮りたがったことにも納得してクスっと笑う。
「確かに、結構安かったですよこれ!
美味い美味い。頼んで正解でしたね…!」
笑顔になりつつ、刺身をパクパクと食べて、ご飯や漬物にも手を出す。
流石学園の食堂、といったところだろうか。泥臭さもなく、どんどんと箸が進む。
気付いたら半分以上の刺身を食べてしまっていた。
「普通にハマりますね…これ。
先生も次頼んでみたらどうですか?」
見た目に関しては賛否両論あるだろうが、味は文句なしに幸せになれる味。
それを割と安価で食べれるというのだから、頼まない手は無い。
寒い季節の旬ではないだろうが、きっといつ食べても美味しいはずだ。
奇異な視線が変わっている事にちょっと気付いて、チラッと食堂のカウンターを見る。
なんと、そこでワラスボを頼んでいる人が他にも!!
もしかしたら、ワラスボブームが来るかもしれない、などと考えつつ目を細めて
■崩志埜 朔月 >
「えぇ、是非。
代り映えしないメニューのままでは皆飽きてしまうと思いますし」
卒業などすると、学園の作りの都合で仕方がないのですが、
どれほど一緒に学びを共にした友人たちとも、互いに会う事も無くなります。
そんな少しだけ懐かしく青い頃の自分を思い返して、温かい気持ちにもなります。
同じ講義を受けた学友が教師をしていますが、その方ももまさかワラスボが今更日の目を見るとは思っていないでしょう。
「私は……そうですね。
その、盛り付けから頭が取り除けたら、でしょうか」
苦笑いをしながら、食堂のカウンターを見やるとおっかなびっくりのワラスボオーダーが。
「……ふふっ、次来た時には品切れかもしれませんね」
数日後に訪れるプチワラスボブームを予見しながら、きつねうどんに手を伸ばす。
なにせ講義も大っぴらに開かれているわけでも無い休業期間中の出来事。
久々に学園を訪れた生徒たちがエイリアンと遭遇する日を思い、
小さく口元に手を当てて笑う。
■霧島 孝介 > 「はい!何がいいかなぁ~」
ニコニコしながら、どんな料理を要望に出せばいいか考える
まずは食堂のメニューの把握からしなければ、と嬉しそうにして
先生もなんだか、ほんわかと温かい気持ちに包まれているようで、自然と居心地が良くなる。
「あ、あぁ…頭無しバージョンの食券も作ってもらいましょうか…
あはは、夏になったら大量入荷してたりして…」
ワラスボの牙をツンツンと箸でつつき乍ら、納得したように低い声を出す。
そして、ワラスボオーダーには目を丸くしながら、乾いた笑いを出しながら冗談を口にして。
「そういえば、先生って年末年始って何してたんですか?」
きつねうどんを食べ始めた先生にそう問いかける。
年末年始は流石の教師も休みを与えられる。自分は恋人と共に実家に帰省したが
目の前の先生はどうだったのか、と気になって質問してみた。
きっとカッコいい彼氏と過ごしたのだろうか、とぼんやり考えるが、見当もつかずに回答を心待ちにして
■崩志埜 朔月 >
ニコニコと考える素振りを見せる生徒の姿を見やり、こちらも笑顔に。
相談室以外で生徒とこうして話す機会はあまり無いからでしょうか。
不思議と得をしたような気分がします。
「唐揚げや干物にでもしない限り食べれる物でもなさそうですし、写真を渡す時にでも伝えておきましょう。
一時のブームに発注数は動かされますから、実際あり得てしまうのですが……」
ツンツンと突かれるたびにグニグニと動くワラスボの姿はやはり直視し続けるには難しく。
入荷数が増えた時にこそ、ワラスボが一時のブームに終わるのかという真価が試されるのかも知れません。
「年末年始、ですか。
――ふふっ」
キラキラとした眼で問われ、思い返す。
クリスマスに、帰省に、初詣と時期としてはイベントに事欠かす事ない。
ない、のですが。
「――相談室で、お仕事を……」
1人で、と付け足さなかったのは変な意地と言いますか。
シャルトリ……常世一可愛いを目指したいさんではありませんが、
今年こそは、何か、もっと……。
笑顔こそ保ちましたが、少し頬が引きつってしまったような。
■霧島 孝介 > 相手が笑顔になれば、ちょっとだけ顔を赤くして、味噌汁を飲んで誤魔化す。
こう、顔の造形が良い人の笑顔はいつ見ても慣れない。
自分の恋人が第一ではあるが、美人の笑顔への耐性は中々付きづらい。
「俺は平気なんですけどね、この頭。
はは、在庫が沢山余るようだったら俺が責任を持って頼みますよ」
こういうエイリアン顔はゲームとかで見慣れているが、やはり女性からは不評だろうか。
そして、大量入荷して余ってしまったら頑張って食べようなんて、無茶な志を抱える。
「はい、何か、どっか行きました?」
ふふっと大人の笑みを浮かべる様子に、これは何かあったな、と目を細める
どう過ごしていたか、と他人に質問するのは初めてだ。
さて、どんな返答が…
「あっ………
…スーッ、ま、まぁ!きっと、相談に乗ってもらった生徒は救われたと思いますよ!はい!!」
年末年始も仕事をしていた、という言葉に、察したように声を出して、気まずい雰囲気に
息を吸って、顔を青くしながらフォローを入れる。
自分も笑顔のままではあるが顔を引きつっていて、なんともどう対処すればいいかわからない様子。
こんな美人さんでも相手が居ないんだな…
とそういえば、婚活を頑張ってるドワーフの先生もいた気がする。
大変なんだな…大人って。としみじみと感じて
■崩志埜 朔月 >
「怖い物見たさで頼む人も居るかとは思いますが……
それなら食堂の方も安心して発注できそうです」
目の前の少年の志を穏やかに見守る。
「えぇ、恋愛相談なども、受け……」
うどんを口に運び誤魔化しますが、身体中に槍を刺されているような心地で。
なまじワラスボ騒ぎで注目されていたせいか、視線が痛い。
「……今年の、抱負ですね」
ドワーフ先生に学びを乞うには少し早いでしょう。
正しい回答が得られる気がなぜだかしませんし。
暖かいうどんが身体に沁みる。
傷ついたという訳でもない独り身の冬、
相談室を訪れる生徒から面白半分にからかわれるようになったのは、もう少し先の話。
ご案内:「第二教室棟 食堂」から崩志埜 朔月さんが去りました。
ご案内:「第二教室棟 食堂」に崩志埜 朔月さんが現れました。
ご案内:「第二教室棟 食堂」から崩志埜 朔月さんが去りました。
■霧島 孝介 > 「ま、まぁ、本当はしっかりとみんな食べてくれればいいんですけどね…」
と苦笑いしながら、頬を掻いて
正直、大量のワラスボ魚群を一人で処理できる気はせず
金銭面的にも頑張って食べれるのは3食分くらいだろうか
「ん?あっ…」
自分達(主に先生)に注がれる視線に気づいて気まずい空気になる。
やばい、この時にどう声を掛ければいいかというシミュレーションは終わってない。
こっち見るな、頼む!とチラチラと視線の主たちに、目線で伝えて
「あ、えっ、崩志埜先生ならきっと平気ですよ!」
こんな美人の先生なんだから、一生独身はない!…はず
そういえば、ドワーフ先生も何でモテないのか正直謎である。ちっさいからだろうか。
味噌汁を啜りながら、未だに未熟である自分にはわからない、この島の真理について考える。
大人になると恋愛するのも難しいのだろうか?と気まずい空気のまま、その時の食事は幕を閉じた。
ご案内:「第二教室棟 食堂」から霧島 孝介さんが去りました。