2022/02/03 のログ
ご案内:「第二教室棟 教室」に崩志埜 朔月さんが現れました。
■崩志埜 朔月 >
後期期末試験まであと数日。
義務でもありませんが希望者に向けて事前対策の補講を開くと存外人は集まるもので。
「はい。手順は先ほど教えた物と同様に。
書き方や提示方法が異なるだけで公式に当てはめるのは例題通りです。
一度やってみて3分……いえ5分経って解けなければもう一度聞いて見てください」
皆さん意欲があって参加している……のですが集中力がどうにも欠けて。
原因は分かりやすくはあったのですが。
国際異能発現者連絡会議の派遣員、見慣れない姿の大人が闊歩しているというのはこうも影響する物ですか。
■崩志埜 朔月 >
「良いですか? 分からない時に答えを聞くのは構いません。
ただ、それは自分で考えた後です。
アプローチが間違っていたのか、自分の覚えている物が間違っているのか。
それをまず確認しましょう。
模擬テストの答えを覚えても本試験とは問題も違いますから」
自分の教師として携わる科目は有名どころから漏れ零れた副科目が殆ど。
試験作成に直接関わる事はほとんどありません。
少し前までは関わっていましたが、対策講義が殆どテストのカンニングに近いと非難もあったりして。
生徒に意地悪がしたくてテストを作るわけでは無いのですし、
日々の講義を受けて直前に対策をした生徒が点を取れるのは正しい事だと思うのですが。
教えた事しかテストには出ないのですから。
■崩志埜 朔月 >
ゆっくりと、急かすことなく順番に与えた課題の進捗を見守って。
異なる教科を纏めて1教室で教えていますが、なんとかなる物ですね。
新年会の裏で3日程かけて作ってきた対策問題集がそれぞれ5種ずつ。
流石にそれら全部をこの教室で教えていくという事はありませんが、
自宅でも怠らず学んでくれれば、結果は付いてくると思いますし。
「さて……そろそろ教室の使用時間も終わりますし、
模擬テストの採点を行って今日は終わりにしましょうか」
教室の外、スーツ姿の男性が中を窺っているのが見えて。
小さく会釈をしたなら後は背中を向けて生徒に向き合います。
試験前、試験中はその阻害を行う事の無いようにと通達されているはずですが、
こうも覗き見られてはやりづらい……。
「……今年も無事に済むと良いのですが」
ポツリと、零した言葉に生徒が首を傾げ、何でもないですよと。
そうしてそれぞれの採点も恙なく終わり、今日の補講は終わりを告げるのだった。
ご案内:「第二教室棟 教室」から崩志埜 朔月さんが去りました。